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高嶋哲夫おすすめ8選をご紹介~クライシス小説の神髄を描写~

臨場感タップリに描く、高嶋哲夫氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

大学院在学中に現経済産業省の産業技術総合研究所で、核融合研究を行い、現日本原子力研究開発帰庫の研究員を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学しています。

1981年に帰国後、学習塾を経営し、1999年に「イントゥルーダー」という作品で、第16回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞し、本格的に作家デビューを果たします。

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高嶋哲夫おすすめ8選をご紹介~クライシス小説の神髄を描写~

高嶋氏自身が阪神・淡路大震災に被災して以降、エンターテインメント作品の他に、様々な大規模自然災害を膨大な資料からシュミレートする、独自の「クライシス小説」の世界を築き上げています。

その作品「TSUNAMI」では東日本大震災以前に、大津波が原発を襲うことを予言をしていたと、その当時話題になっています。

そんな高嶋哲夫氏のおすすめの作品8選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、『イントゥルーダー』

25年前に別れた昔の恋人から突然連絡があり、息子が交通事故に遭い、重体だと知らされるところから話は始まります。

息子の存在さえ知らなかった主人公、羽嶋は、戸惑いながらも息子、慎司のところへ向かいます。

父を目指して、優秀なコンピュータ技術者となった慎司、しかし慎司の体内からは覚せい剤が検出されていたのです。

そして息子は真実を語らぬままに、命を落としてしまい、汚名を晴らすために主人公、羽嶋は調査を開始していくのです。

調査する中で息子の慎司が、原発建設の地盤を調査していたことが判明します。

ここがポイント

原発の問題点をえぐり出した問題作としては勿論のこと、人間ドラマとしても読み応えのある作品です。

2、『M8エムエイト』

災害サスペンスの三部作の第一弾であり、首都、東京をマグニチュード8の直下型大地震が襲う話です。

様々な地震関連データを入力したコンピュータで、シュミレーションをすることで、地震予知をしようとする若き地震学者が、東京直下型地震を予知します。

そしてついに発生してしまった大地震、大パニックに陥ってしまった東京は果たしてどうなってしまうのか。

ここがポイント

研究者、政治家、自衛隊員、消防士をはじめ、様々な立場の人たちのそれぞれが背負っている人生を絡ませて展開していく様子がリアルに描かれています。

防災にたいする意識を高めななくてはいけないと思える作品です。

3、『TSUNAMI 津波』

災害サスペンスの三部作の第二弾であり、大地震による津波と原発被害がリアルに描かれた話です。

東日本大震災の前に、この作品が書かれていたことに驚愕してしまいます。

ここがポイント

詰まるところ、想定外ではなく、予想しうることだったのです。

そして作中で危惧された原発は、とんでもない怪物であることが明らかになり、高嶋氏の鋭い分析には驚きをを隠せません。

天災自体は避けられない事かもしれませんが、経済のことばかり考えて、警報を懸念する政治家や警報発令中にも関わらず、稼働を指示した原発上層部等、防災の意識が低いがための警報軽視など結果被害を大きくしてしまうのは、もはや人災ではないかと思ってしまいます。

防災について真剣に考えさせてくれる作品です。

4、『風をつかまえて』

北海道の破綻寸前の小さな町の小さな鉄工所が、町おこしの為に「風車」をつくる話です。

家出していた青年が実家の小さな鉄工所にもどり、町の再建と家族の夢をかけて、大プロジェクトの風車作りに挑んでいきます。

少ない予算と、素人の設計で作った1号機は台風のせいで倒壊したり、その他にも様々な困難を極めていきます。

しかし、風車作りにかける情熱がやがて周りの人を巻き込み、思わぬ援軍も現れて、成功へと突き進んでいくのです。

ここがポイント

学ぶことの意味と、知識を智恵することの大切さ、人と人との結びつきの素晴らしさが分かる作品です。

5、『原発クライシス』

日本海側に創設されたばかりの世界最大の原子力発電所が、謎のテロリスト集団に占拠される話です。

最悪の事態が起こった場合には、日本だけでなく、地球の半分が放射能で汚染されてしまうのです。

国際紛争や宗教的思想が絡み合い、登場人物それぞれの立場や思惑が微妙に錯綜していて、終始ハラハラ・ドキドキの展開です。

ここがポイント

震災前の作品ですが、現在の原発の危機管理体制はどうなっているのだろうかと懸念してしまいます。

原発の危険について違った側面から考えてしまう作品です。

6、『東京大洪水』

災害サスペンスの三部作の第三弾であり、合体して1つになった巨大台風が、首都圏を直撃する話です。

首都、東京を襲う怪物台風によってもたらされる未曽有の洪水、そしてそれに立ち向かう人々の、守るべきものに対する思いが描かれています。

首都圏では、現在洪水に対して様々な対策が施されていますが、想定を超える大雨や台風への対応が、どこまで迅速に的確に行えるかは疑問に思ってしまいます。

ここがポイント

災害の多い日本への警鐘を鳴らしつつ、防災マニュアルの要素も兼ね備えた作品です。

7、『富士山噴火』

富士山噴火の予兆から、噴火までが綴られた話です。

続発する地震に火山性微動、長く沈黙を守っていた富士山が少しづつ変化を見せ始めてやがて、噴火してしまうのです。

震災で家族を失った元自衛官のヘリパイロットの新居見が、市、警察、消防、自衛隊と共に御殿場市と近隣の数十万規模の人々への決死の避難誘導する姿が描かれています。

まさに避難シーンの臨場感たっぷりに描かれた迫力ある描写には、圧倒されてしまいます。

ここがポイント

そして、絶体絶命の状況の中、市民の救助に敢然と向かう自衛隊員たちの超人過ぎる行動には感動を覚えてしまいます。

地震大国の日本にとって、見逃すことのできないリアリティ感にあふれた作品です。

8、『ハリケーン』

自然の猛威に翻弄される、気象予報官の焦燥と葛藤を描いた話です。

ここがポイント

異常気象をテーマとしていますが、主に人間ドラマが描かれていて、認知症の親の介護、中学受験の失敗からの学校でのイジメ、幼少期に両親を亡くして親戚に育てられた青年など、いろいろな家庭内の問題が盛り込まれています。

台風に関わる自然災害が切り口になっていて、人それぞれの生き方、悩み、葛藤、絆、そして最後には弱者や善良な人たちが、ほんの少し救われる流れになっています。

家族の再生をハリケーンになぞらえたかのような作品です。

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まとめ

高嶋哲夫氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

誰もが想定している自然災害への不安をリアリティ感たっぷりに描いています。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がりますよ。

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