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町屋良平おすすめ作品5選をご紹介~自分の日常をかたちづくる~

当サイトが厳選しました、町屋良平氏のおすすめの作品5選をごご紹介させていただきます。

高校卒業後、大学へは進学せずにフリーターをしながら、執筆を開始し2016年に「青が破れる」という作品で、第53回の文藝賞を受賞します。

その後も各文学賞の候補に挙がり、2019年に「1R 1分34秒」という作品で第160回の芥川賞を受賞します。

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町屋良平おすすめ作品6選をご紹介~自分の日常をかたちづくる~

町屋氏は小説を書いている時の方が、ある意味自然というか、体調が良かったり、元気だったりと日常のペースが作りやすいので、書いていない時の方が、凄く不安になるそうです。

また、ある日突然、自分は固定観念でパソコンで書いているだけで、スマホだけでも、いけるのではないかと思ったそうです。

「青が破れる」の1年前から投稿した作品から、スマホで書いていた覚えがあるそうです。

スマホで書いたときは、それをWordにコピペして、これを読みながら、スマホで直してWordに張り付けて編集者に送っているそうです。

そんな町屋良平氏のおすすめの作品5選をご紹介いたしますのでお楽しみください。

『青が破れる』

「青が破れる」、「脱皮ボーイ」、「読書」の3編が収録されている短編集です。

表題作「青が破れる」は、ボクサー志望の男の話であり、難病を抱えた友人の恋人に出会うことから成長していく物語です。

緊張感の漂う文体は、まるで鍛錬の果てに、運動神経だけが動いているように、シンプルであり、それでいて奥行きがあります。

「脱皮ボーイ」はホーム落下事故を通して、恋人同士になる二人の事が絵描かれていて、「読書」では、偶然にも電車で隣同士になった元恋人同士の各々の視点が、巧みに描き分けられています。

書き下ろしの両作品とも、全く違う次元で、お互いについて考える、男女の描写が秀逸であり、男女が出会って別れることまでが全て、偶然にすら思えてきます。

ここがポイント

全体を通じて、さらりと読める文体なのに、どこかに大切な部分を隠しているような、淡々として読者を突き放すような厳しさもある短編集です。

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『しき』

ダンスに明け暮れる高校生たちを描いた、青春小説です。

春夏秋冬と季節は何度も繰り返えされますが、過ぎ去るのはアッという間であり、同じように見える景色も少しづつ、そして時には大きく確実に変化しているのです。

身体も心も大きく変わっていく学生時代に、言葉には変換できないままのいろんな思いも抱えつつ、器用とも不器用ともいえる現代の若者の姿が、とても巧く描かれています。

ここがポイント

そして、少年少女たちのままならない、意思疎通への苛立ちや成長への怒りと戸惑いが、素朴な会話とその裏に流れる複雑な心理で、表現されているのです。

青春の揺らめきが見える作品です。

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『1R 1分34秒』

ボクシングのプロテスト合格後、デビュー戦はKO勝利したものの、その後は2敗1分けと停滞しているボクサーの日常を描いた話です。

初戦のKO勝ち以降、負け続きで、自分の弱さを持て余し、ボクサーとしての自信を失いつつあった彼は、変わり者のトレーナーと出会うことによって、自分を新たに認めていくのです。

スポーツ根性ものの王道をなぞりながらも、複雑に拗れた青年の内面の思惑をそのまま辿るように描いています。

夢に向かって盲目になるのが幸せなのだろうか、またその夢の周辺に求める幸せはあるのだろうか。

夢中で追いかけた夢の先には自分の思い描いたものが待っているのだろうか、そして次の試合へ。

ここがポイント

ひらがなの使い方が印象的であり、柔らかな語感の裏に、乱暴なくらいの強いイメージが隠れているような作品です。

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『ぼくはきっとやさしい』

うまく女性と接することができない、メンヘラ男の話です。

ここがポイント

「優しい」というのは、無能な人物を褒める言い訳じみた言葉であり、好きな女の子から「優しい」としか言われないダメ男の岳文が主人公です。

好きになると客観的になることができず、相手というよりも自分に溺れてしまう岳文なのです。

冬美にもセリナにも河や海に突き飛ばされて、それこそ溺れて死にそうになるのですが、悲劇というよりも、喜劇に思ってしまいます。

大学生を経て社会人になっても、中二病は治らず、弟の婚約者までにも片思いをしてしまい、相手の親切心を自分への恋愛感情と勘違いしてしまい、ストーカーと化してしまうのです。

相変らず、ひらがなを多く使っていて、平易な様を装いながらも、緩急交えた文体には感服してしまいます。

独特の空気感のある作品です。

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『愛が嫌い』

「しずけさ」、「愛が嫌い」、「生きるからだ」の3編が収録された短編集です。

一つは引きこもりであり、一つは友人の子どもの世話をするフリーター、そしてもう一つはゲームの実況をするうだつの上がらない人間を描いています。

独特の漢字とひらがなの使い方が特徴であり、時々、疑問に思いながらも、その独特さに浸りながら、不思議な時間を過ごすことができます。

主人公は皆、ゆるッとした、どこか危うい人たちであるのですが、時折はっとするような文章や共感できる一言があるので、読みながらも自分を振り返ってしまいそうになります。

ここがポイント

純文学の喜びが詰まっている作品です。

文藝春秋
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まとめ

町屋良平氏の作品はお楽しみいただけましたでしょうか。

若い感覚で記した文章は読んでいて、ハッとさせられるところもあり、大変楽しめます。

まだ、読んでいない作品がありましたら是非、この機会に読んでみてください。

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