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角田光代おすすめ作品20選をご紹介~無個性な文章への挑戦~

人との出会いを大切に綴る、角田光代氏のおすすめ作品20選をご紹介させていただきます。

大学を卒業してから1年後の1990年に「幸福な遊戯」という作品で、第9回海燕新人文学賞を受賞して、作家、角田光代としてデビューを果たします。

その後、数々の作品を世に送り出し、数度、直木賞の候補にも挙がり、2005年に「対岸の彼女」という作品でついに直木賞を受賞します。

その後は数々の文学賞を受賞し、目まぐるしい活躍を遂げて、現在に至っています。

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角田光代おすすめ作品20選をご紹介~無個性な文章への挑戦~

小さい頃から読書が好きで、作家を志したのは小学校1年生の頃であり、理由は他になりたい職業がなかったからとのことです。

角田氏の作風は、一途に恋する女子の心理とか、恋人同士のリアルな会話、家族間の微妙な関係性を描いた作品が、多く見受けられます。

そんな角田光代氏の作品を厳選して20選ご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみください。

1、《だれかのいとしいひと》

ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた、8編収録された短編集です。

どの話も表面的にはカラッとしているのですが、次第にドロッとした気分になってしまいます。

ここがポイント

過去に体験したり、経験した自分の気持ちを代弁してくれているような気がします。

切なくなる感情が詰まっている作品です。

2、《空中庭園》

一見、普通に見える家族が、実は秘密を抱え合う家族だったという連作短編集です。

家族一人ひとりの視点から描かれていて、一家の決め事は秘密を持たないこと、しかしそれぞれが秘密を持ち隠し続けているのです。

そしてその秘密を守るために、家族の体裁を守り、何とか存在しているのです。

ここがポイント

家族というものは、何かしらの秘密を持っている方が、うまくやっていけるのでないかと思ってしまいます。

家族という存在を改めて考えてしまう作品です。

3、《だれかのことを強く思ってみたかった》

角田光代氏と写真家の佐内正史氏が描く、東京とそこにある風景を切り取った写真と連動する話です。

東京で暮らすさまざまな主人公たちが、日常の中で感じた、何気ないことや郷愁が綴られています。

そしてそれらのどこかに、自分自身も存在しているように思えてきます。

ここがポイント

今、生きている何かを大切にしたくなる作品です。

4、《愛がなんだ》

ここがポイント

好きな男のために、他にどんなことがあっても、男を優先してしまう女性の話です。

恋愛を全ての中心において行動するOLのテルコと、そんなテルコを利用するマモちゃん。

異常なまでにマモちゃんに対する、テルコの行動・想いが執拗に描かれています。

これもまた一つの恋愛なのかと思ってしまう作品です。

5、《トリップ》

ありふれた町に住む、深く関わりのない人たちを描いた10編からなる連作短編集です。

それぞれの話がすこしずつリンクしていて、どうしようもなく不幸というわけでもないけど、幸せでもない日常が描かれています。

はたから見れば、幸せそうに見える人がそうじゃなかったり、逆にそうでもなさそうな人が幸せだったりと、表面だけでは分からないものなのです。

ここがポイント

人が生きるということが、どういうことなのか、ヒントがもらえる作品です。

6、《対岸の彼女》

専業主婦の小夜子と社長の葵、対岸で向かい合っているような女性二人の存在の話です。

結婚して子供がいる女性が思うこと、独身の女性が思うこと、それぞれの世界を見ることができます。

どれだけ回り道をしても、変わらない現実の虚しさって、何だろうかと思ってしまいます。

ここがポイント

人との付き合い方の難しさがわかる作品です。

文藝春秋
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7、《いつも旅のなか》

どこかへ行きたくなる気持ちが、抑えられなくなる角田光代氏の旅のエッセイです。

少しの冒険心と好奇心で旅に出て、そして、誰かに出合って、何かに感動するのです。

ここがポイント

その場限りの出会いを大切に綴っていて、オリジナリティが溢れる旅の雰囲気が伝わってきます。

ものすごく、旅に出たくなる作品です。

8、《八日目の蝉》

不倫相手の子供を誘拐した女性の逃亡劇と、その誘拐された子供の成長後を描く話です。

序盤は逃亡しながら、実の母親のように娘と暮らしていくような姿を描いていて、中盤から終盤にかけてはその誘拐した子供が成人した姿を描いています。

登場人物の心情が巧みに描かれていて、特殊な環境で生きる、2人の物語に不思議と引き込まれてしまいます。

ここがポイント

波乱に満ちた劇的な内容なのに、少し晴れやかな気持ちにさせてくれる作品です。

9、《さがしもの》

本にまつわる物語が詰まった、9編からなる短編集です。

全く同じ本でも、月日が経ち、自分の経験が変わっていくことで、感想が違ってくるものなのです。

ここがポイント

本は大切なことを教えてくれる先生のようなもので、出会えたことで人生を変えてくれるかもしれません。

この先まだ出会っていない、本への楽しみが募る作品です。

10、《森に眠る魚》

5人のママ友が、子供のお受験の話から、少しずつ価値観がずれて崩壊していく話です。

少しずつズレていく歯車や、壊れていく人間関係がとてもリアルに描かれていて、怖くなってしまいます。

結局、人は嫉妬に狂って、道を踏み外してしまうのでしょうか。

ここがポイント

自分の身の丈に合った場所で、ささやかな幸せに包まれて、生きたいだけなのです。

日常の至るところに闇が存在していることを、教えてくれるような作品です。

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11、《くまちゃん》

失恋した心を癒す、7編からなる連作短編集です。

ふった、あるいはふられた人が、次の話の主人公になっています。

一つの恋愛でも、立場が違うことによって、全く違う印象に感じてしまいます。

ここがポイント

ときめく恋もあるけど、辛い恋もあることを分からせてくれる作品です。

12、《ひそやかな花園》

毎年、夏のキャンプの時だけで出会う、7人の子供たちの話です。

しかしあることがきっかけとなり、大人になってからは7人は出会うことがなくなってしまうのです。

ここがポイント

集まっていた家族の共通点は何だったのでしょうか。

キャンプをすることに何か意味があったのでしょうか、7人は答えを探していきます。

重いテーマですが、明るい光も見える作品です。

13、《ツリーハウス》

東京に暮らす、とある家族の三世代に渡る歴史の話です。

戦前から現代まで続く家族が、戦中での満州の話、戦後の東京での話、そして現代の話、それぞれの歴史を綴っています。

ここがポイント

今まで知らなかった家族のルーツが、過去と現在を行き来しながら、実際に起こった事件も織り交ぜて明らかになっていきます。

帰る家と家族がいることだけで、幸せをかみしめられる作品です。

14、《曾根崎心中》

近松門左衛門の原文を角田光代氏の世界観で、現代に甦らせた話です。

自由に生きられなかった時代に、燃えるような恋に身を投じていった女の物語が如実に描かれています。

ここがポイント

何とも悩ましくて、狂おしくなる情念が詰まった物語で、生きることの切なさが凝縮されているようです。

原作を読んでみたくなる作品です。

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15、《紙の月》

務めていた銀行から1億円を横領して、海外へ逃亡した主婦の話です。

一回り以上、年の違う大学生に入れ込んでしまい、顧客の預金を横領してしまうのです。

ここがポイント

特別な人間が事件を起こすのではなく、今の生活に不安や不満をもつ人間が、何かの拍子に道を踏み外してしまうことが描かれています。

幸せは平凡な日常にこそあるのが、分かる作品です。

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16、《平凡》

あの時、こうしていたら、こうなっていたかもと思うようなことが綴られた、6編からなる短編集です。

違った選択が可能になった現実を体験することは、不可能なことなのだから、今いる現実を精一杯生きていかなくてはなりません。

ここがポイント

結局、順風満帆に物事が進んでいる時は、何も考えずに楽しく過ごしているはずなのです。

毎日を大切にしたいと思える作品です。

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17、《笹の舟で海をわたる》

戦時中、疎開先で出会った二人の女性が、大人になり、偶然再会を果たし、家族になる話です。

昭和の時代を背景にした、高度成長期からの女性の立場や、思考に触れることができます。

外側から見れば、二人の女性はどちらも幸せに見えますが、中身は家族に縁のない女性であったり、円満な家庭を築いていても、悪いことは人のせいにしてしまう女性だったのです。

ここがポイント

結局、どういう人生を送りたいかは自分で決めて、自分で勝ち取っていくしかないのです。

18、《おまえじゃなきゃだめなんだ》

その辺に居そうな女性の恋を描いた24編からなる短編集です。

ここがポイント

平凡な日常の中に、誰しもが遭遇する、出会いと別れを如実に描いています。

少し暗くて、寂しい話が多いように思いますが、爽やかな終わり方なので、サラッとしています。

人生の節目に色どりを添えてくれる作品です。

19、《坂の途中の家》

自分の子供を殺した母親の裁判に、子育て中の若い母親が、補充裁判員に選ばれる話です。

ここがポイント

若い母親は自分の子供の自我が段々と強くなっていく中、被告と自分を置き換えながら、考え悩んでいく姿に、不安を覚えてしまいます。

裁判員裁判に関わる日々がかなり詳細に書かれているので、大変リアリティ感があり、読み応え十分な作品です。

20、《わたしの容れもの》

自分の身体を容れものに例えて、加齢とともに変化していく、身体の様子を描いた話です。

ここがポイント

年をとるということは、何かをなくすことではなく、ただ変化することだったのです。

年をとって、自分の欠点をなくす人よりも、憎めない人になる方がよほど重要なことだと分かります。

この作品を読むと、心と身体の変化を楽しみながら過ごしていける気分になれそうです。

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まとめ

角田光代氏の作品のご紹介はお楽しみ頂けましたでしょうか。

さりげなく人間の心の奥底に迫ったものを、感じていただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

新しい世界が見えてくると思います。

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