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唯川恵のおすすめ作品10選をご紹介~真の女性の姿を描く~

ドキドキ感が味わえる、唯川恵氏のおすすめ作品を10選ご紹介させていただきます。

地元の短大を卒業して10年間のOL生活の後、1984年「海色の午後」という作品で、集英社第3回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビューを果たします。

その後数々の恋愛小説を発表し、2001年「肩ごしの恋人」という作品で第126回、直木賞を受賞します。

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唯川恵のおすすめ作品10選をご紹介~真の女性の姿を描く~

今では恋愛小説の名手とまで言われるようになった唯川氏ですが、同時に恋愛小説への先入観という弊害も生まれています。

これからの執筆のテーマとしてもやはり、基本的には女性を描いていくこと、そして女性には恋愛が欠かせないので恋愛は勿論のこと、サスペンスタッチとか人情っぽい話とかを絡めながら書いていきたいそうです。

そんな唯川恵氏のおすすめの作品を刊行順に、10選ご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみください。

《海色の午後》

システムエンジニアの仕事を持っている瑤子は海の見える部屋で暮らしていて、医大生の恋人もいて、満ち足りた生活を送っていた。

その満ち足りた生活に父が見合いの話を持ち込んだことにより、徐々に崩れていってしまう。

20代女性の揺れ動く心模様はまるで海のようであり、恋愛、仕事、結婚、親子関係等、様々な、しがらみが描写されています。

女性が自分らしく生きていこうとする作品です。

集英社
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《めまい》

10編からなる恐怖に満ちた短編集。

グロテスクな描写が多々登場して、女性の恐ろしさを最大限に引き出しています。

登場する女性たちは皆、極限の狂気に満ちていますが、何故か共感できるところも見えてしまいます。

現実には起こりえないと思いながらも、起きていても不思議ではないと思える作品です。

《病む月》

北陸、金沢を舞台にした、恋愛小説というよりもむしろ、ホラー、ミステリーの部類に属する10編の短編集。

冷えた空気感が全体に漂っていて、女性の嫌な面も隠さず表現されています。

読後にゾッとする話、不思議な気持ちになる話、温かな気分にしてくれる話等あり、かなり楽しませてくれます。

女性の表と裏の顔が堪能できる作品です。

《愛なんか》

女性の恋愛模様を描いた12編からなる短編集。

女性の狂おしい程の愛が時として歪み、憎しみ、傷つけて、そして傷つけられていきます。

とても濃い材料をあっさり仕上げている、唯川氏の手腕のほどが伺えます。

ドキドキ楽しめる作品が、たくさん詰め込まれています。

幻冬舎(Gentosha)
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《ため息の時間》

恋をせずにはいられない、男と女の9編からなる短編集。

どこにでもいそうで、それでいて、それぞれに個性を持った男性の視点で描かれています。

それぞれの話を通して様々な恋愛の形、すれ違いの形が分かります。

オチも斬新でとても面白く、ため息が出そうなときに気分転換にいい作品です。

新潮社
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《肩ごしの恋人》

自由奔放で自信家のるり子と、仕事も恋にものめり込めないクールな理屈屋の萌の対照的な、27歳の女性二人の恋と友情の話。

幼馴染の二人が恋と友情を通して、それぞれに幸せの形を模索していく様が描かれています。

どちらの女性も性格こそ違いますが、潔い良いほどしっかりと自分と向き合って生きている点が、同じように感じてしまいます。

幸せは自分自身で感じることで、他人が決めることではありませんね。

《燃えつきるまで》

5年間付き合いをしていて、結婚も考えていた矢先に突然別れを告げられる、31歳の女性の話。

失恋から立ち直ろうとする主人公が、理性的にしてはいけないことだと分かっていても、実際のところ感情面では自分の気持ちが抑えきれずに崩れていく様子が、とてもリアルに描かれています。

失恋はこんなにも心をかき乱して自分を自分じゃなくしてしまうのでしょうか。

それでも人はまた恋をしてしまうものなのです。

声援を送りたくなる作品です。

幻冬舎(Gentosha)
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《今夜誰のとなりで眠る》

5人の女性に関わった男性が亡くなり、5人の女性の人生が大きく変化する話。

女性の心の奥底にある何かが色々な形で描かれていて、共感するところもありますが、苦しくもなってしまいます。

愛に悩んでもがく5人の女性がそれぞれ大切なものを見つけて、生きなおしていく姿が清々しくて共感してしまいます。

大切なものは見失わないようにして、生きていかなくてはいけないのです。

《100万回の言い訳》

いつも一緒だった夫婦が一旦、離れたことでお互いを見つめなおす話。

結婚は幸せになるためにするものですが、そうとも限らなくて、惰性であったり、生活であったり、情けだったりとして、続けていくものなのかもしれません。

人間というものは、少しでもほかの可能性がそこに存在する限り、言い訳をする生き物なのです。

夫婦の在り方をあらためて問われるような作品です。

《一瞬でいい》

当時18歳だった友達4人が浅間山に登山をして、そのうちの1人を事故で亡くしてしまう話。

18歳、29歳、37歳、そして49歳になる度に3人の人生の軌跡が描かれています。

30年間の3人それぞれの人生と離れ離れになりながらも、再会する運命が各人の視点から交互に描かれています。

残された人の苦悩が分かる作品です。

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まとめ

唯川恵氏の作品はいかがでしたでしょうか。

女性の本質を描いた作品もあり、興味を持っていただけたと思います。

まだ読んでいない作品がありましたらこの機会に是非読んでみてください。

そしてあなたのお気に入りに加えてください。

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