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有栖川有栖のおすすめ16選をご紹介~これぞ本格ミステリー~

本格ミステリーの面白さが味わえる、有栖川有栖氏の作品を16選ご紹介させていただきます。

大学卒業後、大手の書店チェーンに就職するも1989年「月光ゲームYの悲劇'88」で小説家デビューを果たします。

新本格ミステリー作家の代表格のひとりであり、本格ミステリー作家クラブの初代会長を務めています。

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有栖川有栖のおすすめ16選をご紹介~これぞ本格ミステリー~

作品としては大学生である、有栖川有栖がミステリー研究会の先輩である、江神二郎らと事件に巻き込まれる「学生アリスシリーズ」と、しがないミステリー作家である有栖川有栖が臨床犯罪学者の火村英夫とともに、事件に首を突っ込む「作家アリスシリーズ」が作品の核をなしています。

作風としてはエラリー・クイーンの影響を多分に受けていて、派手なトリックやどんでん返しよりも犯人当てのロジックの精密さと美しさを描写しています。

そんな有栖川有栖氏のおすすめ人気作品を、16選ご紹介させていただきますのでお楽しみください。

『月光ゲームYの悲劇’88』

学生アリスシリーズ(江神二郎シリーズ)第一弾で、キャンプで山に入った学生たちが、噴火によって閉じ込められる密室化したクローズドサークルミステリー。

連続して起こる殺人、ましてや全員のアリバイが曖昧で、さらには噴火によるパニックと相重なり合うという面白い展開です。

登場人物が多いので整理しながら読まないと混乱しそうになりますが、純粋な推理が楽しめる有栖川氏のデビュー作品です。

『孤島パズル』

学生アリスシリーズ(江神二郎シリーズ)第二弾で、英都大学推理研の紅一点のマリアが登場し南の島へ行く話。

またしても孤島が舞台のクローズドサークルミステリーで、宝探しゲームに訪れた江神たちが連続殺人事件に挑んでいきます。

今回は宝探しのパズルと犯人探しが絡んでいて、本格ミステリーのロジカルな楽しさを十分に味わうことができます。

難しくて面白い作品です。

『双頭の悪魔』

学生アリスシリーズ(江神二郎シリーズ)第三弾で、四国山中の芸術家が集う村に行ったまま、戻らないマリアを英都大学推理研の一行が捜しにいく話。

そして、大雨によって橋が壊れ、分断された二つの場所で起きた殺人事件を江神とアリスがそれぞれに解き明かしていきます。

また、作者から読者への挑戦は三つ用意されていて、かなり難解です。

有栖川氏の作品の中でもダントツの面白さが味わえます。

『46番目の密室』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第一弾で、アリス&火村英夫の初コンビ作品。

クリスマスの夜、日本のディスクン・カーと呼ばれる推理小説家の真壁聖一が北軽井沢の別荘で殺される話。

45の密室トリックを発表した真壁は、46番目の密室トリックで殺されたのか、アリスと火村が真相に迫ります。

二人の軽妙な掛け合いが面白い作品です。

『ダリの繭』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第二弾で、サルバドール・ダリを崇拝している宝石チェーン店の社長が殺される話。

相変わらずのアリスと火村のやり取りも楽しく、次々に出現する謎に対してもすべて綺麗に明らかにしてくれます。

伏線の張り方や回収、背景を掘り下げる描写等に感服してしまいます。

超現実的な世界観が楽しめる作品です。

『臨床犯罪学者・火村英生の推理Ⅱ ロシア紅茶の謎』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第三弾で、6編からなる短編集。

暗号、密室、ダイイングメッセージ、毒殺トリックなど、バラエティ豊かな内容で堪能できます。

ヒントは少なめなのですが、読みながら推理していくという楽しみが味わえます。

スキマ時間に読みには最高の作品です。

『海のある奈良に死す』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第四弾で、アリスの同業者の推理作家が取材先で遺体となって発見される話。

彼の残した最後の意味深な言葉「行ってくる。『海のある奈良』へ」は何を示唆しているのでしょうか。

相変わらずのアリスと火村の掛け合いが話を際立たせていて面白く読み進んでいけます。

いろいろな工夫が盛り込まれている作品です。

『スウェーデン館の謎』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第五弾で、雪深い裏磐梯のログハウスで起きた殺人事件に挑む話。

謎を解くカギは、雪の上の足跡と折れた煙突、その謎に、名コンビのアリスと火村が挑戦していきます。

舞台設定が巧妙で、キャラクターの設定も無理がなく、本当にスラスラと読み進んでいけます。

そして何よりもトリックが本当に見事に描かれています。

次の二人の活躍が待ち遠しい作品です。

『英国庭園の謎』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第七弾で、質が高く夢中になれる、6編からなる短編集。

暗号解読とか謎かけ等があり、飽きることなく楽しみながら読み進んでいけます。

謎に対する答えも、しっかりと描かれていて、短編とは思えない構成でかなり楽しめます。

バラエティに富んだとても読みやすい作品です。

『朱色の研究』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第八弾で、2年前の未解決事件の調査をする話。

美しくも恐ろしい夕日の描写が印象的であり、他の事件とリンクしながら真相に近づく様が描かれています。

警察が捜査しても解けなかった謎を、同じ立場にありながらもスッキリと解き明かしていく火村に痺れます。

情景の美しさに満足できる作品です。

『ペルシャ猫の謎』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第九弾で、アリスと火村のパワー全開の7編からなる短編集。

いつもと雰囲気が違ったり、第三者の視点であったり、アリスも火村も出てこない作品があったりと、少し違う雰囲気が漂っています。

スピンオフ作品のような楽しさが味わえ、いろんな手法で楽しませてくれます。

ほっこりした気分にしてくれる作品です。

『暗い宿』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第十弾で、宿を題材にした話が4編収録された短編集。

それぞれが枠にはまらない多彩な展開で、大掛かりなとトリックはありませんが、程よく楽しむことができます。

ミステリーのトリックだけではない楽しみも提供してくれていて、長編の題材にしても十分いけそうな作品ばかりです。

『絶叫城殺人事件』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第十一弾で、建物を題材にした6編からなる短編集。

どの作品もハッとさせられるような発想の転換があり、かなり楽しめます。

結末としてはイヤミス的なものもありますが、後を引かせないようなテクニックが駆使されています。

短編の面白さがこの上なく堪能できる作品です。

『狩人の悪夢』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第二十四弾で、人気ホラー作家の家に招待される話。

何と、その家には眠ると必ず悪夢を見る部屋があるという。

そして翌日、近所で手首のない女性の死体が発見され、巻き込まれたアリスの要請を受けた火村が駆け付ける。

派手さや大掛かりなトリックはありませんが、完璧な謎解きで収束させる安定感があります。

職人技が光る作品です。

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『インド倶楽部の謎』

作家アリスシリーズ(火村英夫シリーズ)第二十五弾で、神戸を舞台にしたインドにまつわる話。

生まれてから死ぬまで、前世も記されているというインドの謎の葉っぱのリーディングから始まります。

神秘的なのか、インチキなのか分からないままに、不思議な雰囲気をまとって事件は展開していきます。

アリスと火村の二人のやり取りを安心しながら楽しめる作品です。

『幽霊刑事』

殺されて幽霊になった刑事が、自分が殺された事件の捜査をする話。

幽霊なので物にも触れることができなく、声を届けることもできない。

犯人も分かっていて、殺害の方法も分かっているのに、手も足も出せないもどかしさだけが、つのっていきます。

唯一、イタコ体質を持った後輩刑事とだけは通じあえて、コミカルな掛け合いを楽しむことができます。

登場人物に優しい目線が感じられる作品です。

講談社
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まとめ

有栖川有栖氏の本格ミステリーはいかがでしたでしょうか。

かなり楽しんでいただけたと思います。

まだ読んでいない作品がありましたれら是非この機会に読んでみてください。

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