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寺地はるなおすすめ8選をご紹介~人の心に沁みる作品を描く~

一歩踏み出す勇気を与えてくれる、寺地はるな氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

主婦であり、会社勤めをしながら小説を書き始め、とある作品が、太宰治賞などの最終候補になり、2014年に「ビオレタ」という作品で、ポプラ社が主催する第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、作家デビューを果します。

小説家になった後も、生活は変わらないそうで、仕事と育児を両立させながら、空いた時間でコツコツと小説とブログを書き続けているそうです。

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寺地はるなおすすめ8選をご紹介~人の心に沁みる作品を描く~

小説を書こうと思ったきっかけは、シンプルに言えば寂しかったからだそうです。

そしてどうやったら、書くことに慣れるだろうと考えた時、人の目を意識して、たくさん書いて、たくさん読むしかないと思ったそうです。

また、常に私のことを知らない人や、初めての人が読むということを忘れないように、読む人への配慮は最低限意識をして執筆しているそうです。

そんな寺地はるな氏のおすすめの作品8選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、『ビオレタ』

婚約者に振られたことがキッカケで、「ビオレタ」という棺桶を扱う雑貨店に、勤めることになった主人公、妙の話です。

ミニチュアの棺桶を売る店には、葬りたい何かを抱えた客が現れたり、女店主の元、旦那や息子との交流等、様々な毎日が訪れていきます。

生きることに不器用な主人公、妙は不器用に悩みながらも、周りの人たちのユニークな生き方と大らかさに、少しづつ心が柔らかくなっていくのです。

ここがポイント

心をサラッと浄化してくれるような作品です。

ポプラ社
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2、『ミナトホテルの裏庭には』

訳アリの人が宿泊するという「ミナトホテル」の話です。

ミナトホテルを舞台に、不器用だけれど、自分に正直に生きる人たちが描かれています。

祖父の依頼で、このホテルのオーナーと出会い、手伝うことになった主人公の芯は、今まで良くも悪くも人と距離を置いてしか踏み込んでいけなかったのですが、ホテルで出会った人々や、祖父の友人との関わりを通じて成長していくのです。

ここがポイント

弱いことは悪いことではなく、弱い部分は人に頼る、頼ることで頼られた人も強くなっていくのです。

すごく心が、温かくなる作品です。

3、『リアルプリンセス』

人気の女性作家6人が、プリンセス・ストーリーを現代に置き換えたアンソロジー集です。

有名なプリンセスをモチーフに現代に生きる女性が描かれていて、とても読みやすくて、かなり楽しめます。

ここがポイント

ッピーエンドからそうではないものまで、バラエティーに富んでいて、一話ずつ違った読後感に浸ることができます。

ドラマにしたら、かなり楽しめる作品だと思います。

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4、『今日のハチミツ、あしたの私』

一匙のハチミツに希望を貰った碧が、新しい街で養蜂と出会い、前向きに生きていく話です。

不安ながらも、知らない場所でしっかりと腰を落ちつけていく碧の姿に、勇気を貰ってしまいます。

食べることは生きることであり、傷ついていても、苦しくてもお腹いっぱいになれば、何とか元気で大丈夫になるのです。

お腹が減っているのは、いけなくて、自分の居場所は、自分で作らなくてはいけないのです。

ここがポイント

自分自身を大事にしなくて、自分を嫌っている人間は、周りからも大事にされないし、嫌われるのです。

今を大切に生きることを教えてくれるような作品です。

5、『みちづれはいても、ひとり』

39歳の弓子と41歳の楓が、失踪した弓子の夫を追って、小さな島へ旅にでる話です。

二人の関係はというと、優しくしあって、いたわりすぎる事もなく、かといってドライすぎるのを気取っているわけでもない友人なのです。

器用に生きられない人たちが、一般的な価値観や周囲の目に惑わされたり、傷ついたりして、流されそうになりつつも、自分の中で大切にしたいものや譲れないものを抱きしめて、少しずつでも前進しようとする様が伺えます。

ここがポイント

理想の距離感を持った友人の関係って、すばらしいと思える作品です。

6、『架空の犬と嘘をつく猫』

三人目の子どもが亡くなったことによって、バラバラになった羽猫家の話です。

変なのは苗字だけでなく、それぞれが、ちょっと変わった嘘をつくことだったのです。

誰かを守るためにつく嘘は、優しい嘘かもしれないけれど、悲しくて受け入れられない事実が起こった時、誰のためにどうするのかが大切なのです。

ここがポイント

自分の心の中に創った架空のものを、拠り所にすることが、生きて行くうえで必要になることもあるのです。

家族みんなが生きるために嘘をつき、その嘘によってお互いを傷つけて、でもやっぱり心の奥底には、家族への愛と絆が存在していて、お互いを必要としていることが分かる作品です。

7、『大人は泣かないと思っていた』

人生が愛おしくなる7編からなる連作短編集です。

田舎ならではの閉塞感や、生きる上での様々な悩み、深く根付いている男尊女卑の考え方等、誰もが共感できる要素を見事に散りばめて描かれています。

様々な人間を主人公にしながらも、見事な構成で、素晴らしい結末へと導いてくれます。

ここがポイント

悩みながらも、一歩前へ踏み出す勇気をあたえてくれる作品です。

8、『夜が暗いとは限らない』

あかつきマーケットのキャラクターである、あかつきんを軸に、その近隣に住む人達の生活や苦悩、希望などを描いた13編からなる連作短編集です。

誰もが不安や悩みを抱えながら、日々生きている姿が、丁寧に描かれていて、共感することや新たに気付くことが、たくさんあります。

前話に出てきた登場人物が、中心になって、次話に繋がっていく形式を取っていて、みんな少しづつ、でも確実に前に進んでいるのです。

人間はそう簡単に変われないけれど、いろいろな事情があり、そしていろいろな考え方があり、見栄もあり、プライドもあり、単純なのに複雑な神経を持っているのです。

ここがポイント

分ってもらえなくても、評価されなくても、褒められなくても、たいていの人はそんな中でも頑張って生きているのです。

考え方ひとつで、自分の意識は改革できると思える作品です。

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まとめ

寺地はるな氏の作品のご紹介は、楽しんでいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

そして、心を温めて下さい。

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