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望月麻衣おすすめ作品8選をご紹介~日常系ミステリの魅力を描写~

異世界のような京都を描く、望月麻衣氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

北海道出身で、京都在住であり、2013年にエブリスタ主催の第2回電子書籍大賞を受賞し、作家デビューを果します。

その後、大ヒット人気シリーズとなる「京都寺町三条のホームズ」の執筆を開始し、2016年には、第4回京都本大賞を受賞し、名実ともに京都のご当地小説としても、多くの人に知られることになります。

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望月麻衣おすすめ作品8選をご紹介~日常系ミステリの魅力を描写~

子どもの頃は、お絵描きが好きで、漫画家を夢見ていたそうですが、どちらかというと、絵を描くよりも物語を考える方が好きだったようです。

母が、読書家で、漫画ばかりみている我が子を心配し、赤川次郎氏の「三毛猫ホームズ」シリーズをこれならあなたでも楽しんで読めるからと勧めてくれたそうで、挿絵が一枚のないのに、どんどん読み進めることができ、面白く感動したそうです。

そして活字が苦手な子でも、楽しく読めるような小説を書きたいと思ったのが、作家の原点になっているとのことです。

そんな望月麻衣氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、『京都寺町三条のホームズ』

京都にある骨董品店の「蔵」を舞台に、そこの孫のイケメン鑑定士で大学院生の家頭清貴と、そこでアルバイトをすることになった女子高生の真城葵のミステリ兼ラブコメディです。

店主代行の清貴は、イケメンで秀才な上に、人のチョットした言動から、物事の本質を見抜いてしまう鋭い観察力と洞察力も兼ね備えた通称ホームズと呼ばれる大学院生なのです。

骨董品鑑定以外にも、様々な相談事が、ホームズに寄せられるのですが、クールに爽やかに、優しく謎や、わだかまり等を解きほぐしていくのです。

葵はそんな清貴を目の当たりにして、次第に、清貴のことが、気になっていくのです。

ここがポイント

殺人のないミステリであり、京都の街並みの描写や、お寺などの説明も分かり易く、実際にそこにいるような気分にしてくれる作品です。

2、『わが家は祇園の拝み屋さん』

ある能力があるため、不登校となってしまった主人公の小春は、東京から京都祇園の父の実家である和雑貨と和菓子の店で、働きながら、ゆったりとした雰囲気の中で、次第に心の緊張をほぐしていく話です。

小春がお世話になっているその店「さくら庵」の祖母、吉乃が、陰陽師の末裔であり、拝み屋であったのです。

そして祖母たちと話し、不思議なことに巻き込まれながら、小春はついに自分の身に起きたことを話そうと決心するのです。

ここがポイント

どちらかというと、重いテーマを扱っている感もありますが、かなり優しい感じの物語であり、ちょっと不思議な出来事を主軸としていて、ミステリ調は多少あるものの、小春の日常的な生活に焦点が当てられています。

京都だからこその作品であり、ファンタジー要素も味わえます。

3、『京都烏丸御池のお祓い本舗』

彼氏に振られ、会社もリストラされた朋美が、表向きは探偵事務所を経営する城之内にスカウトされるところから始まる、悪霊退治の話です。

ここがポイント

お祓いが本業の事務所であり、実は無自覚ながら、能力を持っている朋美を懐柔しようとする城之内ことジョー先生と、美少年高校生の海斗君との3人トリオが織りなす会話にも魅了されます。

京都の裏に蠢く悪霊や邪心を退治していくというトンデモない設定ですが、読んでいてもそれほど違和感が感じられず、何となく京都の街に溶け込んでいるような印象さえあります。

この絶妙な書きぶりが、筆者の持ち味であり、テンポよく引き込まれてしまう作品です。

4、『京洛の森のアリス』

ありすという名の少女が、貧しい家から出て、喋るカエルと、うさぎをお供に京都に移り住む話です。

両親を亡くし、叔母夫婦に引き取られたありすは、叔父から強い仕打ちを受け続け、ありすの安らぎは、読書と幼い頃、京都下賀茂神社の森で出会った少年、蓮との思い出だけだったのです。

高校進学もさせてもらえないと分かったありすは、舞妓になるために京都に向かいます。

迎えに来てくれた老紳士の車に乗り、着いた場所は京都のようで京都ではない、京洛だったのです。

お供のカエルと、うさぎと共に、ありすの冒険が幕を開けるのです。

ここがポイント

ファンタジー寄りで厳しい中にもホッコリ、心が温かくなる話であり、なりたい自分、やりたいものを見つける、とても素敵な世界観が味わえる作品です。

5、『託された子は陰陽師!?』

一人暮らしの大学院生、久瀬学のもとを訪ねてきたかつての親友である金森信治から、一方的にワケありの5歳の息子、タケルを預けられる話です。

かつて共に過ごした小夜子を巡る三角関係に悔恨を抱えたままの学と、複雑な思いで、自宅で匿うこととなったタケル、そして学に思いを寄せる女子高生の真美との運命的な出会い。

ここがポイント

利発なタケルを中心とした微笑ましいやりとりや、明かされていくほろ苦い過去の真相、そして過去から今に繋がる因縁の決着の先には、変わることのない真摯な想いがあったのです。

運命に導かれるように紡がれた縁が、未来に繋がっていく結末が、印象的な作品です。

6、『満月珈琲店の星詠み』

満月の夜にだけ出店し、お客さんのその日の状態に適したメニューを提供する「満月珈琲店」の話です。

優しい猫のマスターと、星遣いの猫たちが、極上のスイーツと占星術で、人生に迷える人達をおもてなししてくれるのです。

落ちぶれたかつてのエースシナリオライター、恋に悩む敏腕編集者、既婚者の魅力に溺れてしまった女優、カットの嫌いなスタイリスト等、各自が直面しているピンチに対し、猫たちの不思議な星詠みが、しばしの癒しの時間を提供してくれるのです。

身近にいそうな登場人物たちが悩み、アドバイスをもとに前向きに人生を歩もうとする姿勢に共感しつつ、応援したくなります。

ここがポイント

疲れた心にそっと寄り添い、導いてくれる優しい作品です。

7、『空色DAYS』

喋ることが苦手なせいで、学校に馴染めなかった高2の女子、ユイが、転校先で出会った温かいクラスメイトや、バンド仲間に後押しされて、元々の明るい自分を取り戻していく話です。

今を精一杯生きる爽やかな高校生たちの姿が、キラキラ輝いていて、眩しさを放っています。

ここがポイント

安心できて、否定されない場所、理解してくれる友達や家族の存在、その他にも大切なことがさりげなく、描かれています。

辛いこともあったけど、前向きになって自ら変わろうとするユイを応援してくれる友達たち、見守ってくれる大切な人がいて、乗り越えた先にあった希望ある未来を感じさせてくれる、結末がとても素敵な作品です。

8、『京都東山邸の小鳥遊先生』

人気脚本家であった小鳥遊葉月が、駆け出し俳優の鈴木英輔を芸能界で通用するような男に育てていくという、「マイ・フェア・レディ」の男女逆転版のような話です。

いわれのない批判を受け、思うように書けないでいた、かつての人気脚本家の葉月が、「あなたのヒギンズ教授になってあげる」と啖呵をきって始まった姉弟関係。

ここがポイント

アドバイスの効果を実感して、生来の素直さで実践していく英輔には様々な出会いがあって、困難に直面しても真摯に向き合って乗り越えていったのです。

人のご縁と、京都という歴史ある温かい街がかけ合わさった心温まる作品です。

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まとめ

望月麻衣氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたしょうか。

千年の古都、京都を舞台にした物語が多く、忘れかけていた和の心を思い出させてくれます。

まだ読んでいない作品がありましたら、この機会に是非読んでみてください。

読書の楽しみが広がりますよ。

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