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青柳碧人おすすめ作品10選をご紹介~想像の幅を拡げて描写する~

独特な世界観が味わえる、青柳碧人氏のおすすめの作品10選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、2009年に学習塾に勤務しながら執筆した、「浜村渚の計算ノート」という作品で、第3回講談社Birthの小説部門を受賞し小説家デビューを果たします。

また、同作品はその後、シリーズ化されて、名実ともに青柳氏の代表作となっています。

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青柳碧人おすすめ作品10選をご紹介~想像の幅を拡げて描写する~

青柳氏は小説執筆だけでなく、漫画原作も手がけていて、「浜村渚の計算ノート」は勿論のこと、「利根川りりかの実験室」や「放課後ミンコフスキー」などの作品も、世に送り出しています。

作風としましても、デビュー以後はミステリ、青春小説、SFなど幅広い分野で活躍する、若手小説家の一人です。

そんな青柳碧人氏のおすすめ作品10選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、『浜村渚の計算ノート』

天才数学者、高木源一郎のテロ活動に対抗するため、女子中学生の浜村渚が立ち上がる話です。

数学の得意な中学生の女の子が、警察に協力して、無差別テロの殺人事件に立ち向かっていくのです。

出てくる数学の内容は結構難しいのですが、ワクワクして挑んでしまいます。

ここがポイント

数学が苦手で敬遠しがちな人でも、渚ちゃんを通してだと、なるほどという気分になり、数学の知識が身につく気分になってしまいます。

数学が苦手なあなたもハマってしまう作品です。

2、『判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件』

裁判がバラエティー番組として、なんとゴールデンタイムに生中継されるようになった日本の話です。

裁判中継が娯楽となり、そこから誕生した裁判アイドルグループのCSB法廷8という女の子グループが存在するとんでもない設定です。

ここがポイント

裁判にも法律にも興味のない主人公が、裁判員に選ばれ、裁判を通じて、裁判の意味や、法とは何なのかを考えながら成長していきます。

コメディ感がありますが、意外にもしっかりとした法廷もので、ミステリー要素も備えていて、司法とはなにかということを考えさせてくれる作品です。

3、『希土類少女』

身体からレアメタルが生成されるようになる、奇病にかかった少女たちの話です。

彼女たちはレアメタル生成症候群であり、発症すると国の管理下におかれ、施設に送られて、短い一生を終えてしまうのです。

彼女たちは国にとっては無比の財産となるため、たとえ少女であっても、いざという時にも意志が尊重されないのです。

それでも現実に向き合って、願いを叶えようとする少女たちを応援したくなります。

ここがポイント

設定は斬新ですが、圧し掛かってくるような重いテーマの作品です。

4、『国語・数学・理科・誘拐』

小学6年の女子の塾生が誘拐されて、犯人から脅迫メールが送られてくる話です。

犯人からの身代金の要求は何と五千円で、しかもすべて一円玉で用意し、千円ずつに分けて、五人の講師に持たせろという奇妙な内容の要求だったのです。

ミステリー色はそれほど濃くありませんが、領域の問題や、デオキシリボ核酸、椋鳩十といった、小中学校で習う内容が懐かしくまた、面白くその内容が、描かれています。

ここがポイント

塾の雰囲気を含めて、思わず共感してしまう内容が多い作品です。

5、『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

皆さんがご存知の昔話に、新しいトリック等を加え、オリジナルとは違う視点から構成されている五つの話です。

「一寸法師の不在証明」、「花咲か死者伝言」、「つるの倒叙がえし」、「空室龍宮城」、「絶海の鬼ヶ島」とタイトルからして面白さが溢れ出ています。

ここがポイント

あくまでも原作の昔話の世界観や雰囲気は、壊さず大事にしながらも、なるほど、そうなるのかというサスペンス展開になります。

タイトルは少々ふざけているような感がありますが、なかなかどうして、本格ミステリーの要素がタップリ味わえる作品です。

6、『悪魔のトリック』

超難解の離れ業トリックに、刑事二人が挑む5編からなる短編集です。

強い殺意を感じた時だけに、悪魔が現れて、一つだけ、希望の力を与えてくれるのです。

そして悪魔から力を授かった犯人たちが、どんな力を使って、どのように殺人を犯したのかを、普段とは違った謎解きで楽しむ事ができます。

ここがポイント

トリックは万能に見えながらも、程よい制限がされていて、どの話も大変凝っている内容で、仕掛けにも変化を付けているので、パターン化に陥らない工夫が伺えます。

トリッキーな謎解きが楽しめる作品です。

7、『二人の推理は夢見がち』

祖父の死に不審を抱いた孫の早紀が、特殊な能力を持つ青年、司と共にその真相に挑んでいく話です。

青年、司は「夢見がち」という特殊能力(人の思い入れの強いものを持って寝ると、そのものの体験の夢が見れる)があったのです。

田舎での祖父の死後、次々に殺人事件が発生し、早紀と司が事件に巻き込まれていくストーリー展開になります。

人間のドロドロした悪意が描かれていて、予想できない鬱屈した思いが事の心底にあり、重く感じてしまいます。

ここがポイント

オカルト的要素も味わえるミステリー作品です。

8、『家庭教師は知っている』

家庭教師が派遣先で遭遇する、児童虐待問題に絡んだ5編からなる連作短編集です。

家庭訪問するうちに見えてくる事の実態は教育なのか、虐待なのかの判断に迷ってしまいます。

ここがポイント

求めすぎる我儘とスルーされた切なさ、そして、報われることのない感情の捻じれを家庭教師という人間を通して描かれています。

子供たちの生活や未来を縛り付ける、大人たちに対して、憤りしか感じません。

意外なラストが心に残ってしまう作品です。

9、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』

ある目的のために旅をする赤ずきんが、探偵役で、立ち寄る先に童話の世界と、不可解な事件を配す構成の4編からなる連作短編集です。

ガラスの靴の共犯者(シンデレラ)、甘い密室の崩壊(ヘンゼルとグレーテル)、眠れる森の秘密たち(眠れる森の美女)、少女よ、野望のマッチを灯せ(マッチ売りの少女)といったおなじみの童話が、時に凶器に、密室に、伏線として描かれています。

ここがポイント

タイトル全体に、この作品全体に関する大きな謎が隠されていて、各章ともミステリ趣向が満載であり、有名な童話が、ミステリに変貌してしまう大人向けの童話集なのです。

殺人という非日常が起こっているにもかかわらず、怖さを感じさせない不思議な感覚に陥ってしまう作品です。

10、『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う』

赤ずきんが、人間になりたいピノキオの右腕を森で拾ったことから、童話をモチーフにした人々や町、そこで起きる殺人事件を解決していく4編からなる連作短編集です。

第一幕で盗まれたピノキオの胴体、左腕と二本の足を取り戻すための旅に出た赤ずきんは、その途中で、白雪姫、ブレーメンの音楽隊とハーメルンの笛吹男、三匹の子豚たちと出会うのです。

そこでもちろん、お約束の事件が起こり、「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」という赤ずきんの決め台詞を言いながら解決に導いていくのです。

ここがポイント

今回も魔女などが登場する制限のない?西洋の童話をベースにしたミステリならではの展開が楽しめる作品です。

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まとめ

青柳碧人氏の作品のご紹介は、楽しんでいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がると思います。

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