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朝井リョウおすすめ9選をご紹介~言葉のもう一つの意味を探る~

構成の絶妙さが味わえる、朝井リョウ氏のおすすめの作品9選をご紹介させていただきます。

大学在学中の2009年に「桐島、部活やめるってよ」という作品で、第22回小説すばる新人賞を受賞して、作家デビューを果します。

2012年には同作が映画化され、同年、「もういちど生まれる」が直木賞候補になり、そして翌2013年に「何者」が第148回直木賞を受賞します。

平成生まれ初の受賞者であり、男性では最年少の受賞となります。

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朝井リョウおすすめ9選をご紹介~言葉のもう一つの意味を探る~

言葉には必ずもう一つの意味があり、言葉の裏の側面や、人間の論理的ではない部分に目を向け、作品を手掛けてきたのでそうです。

小説を書くという言葉を英訳すると、Writeですが、浅井氏は考えるThinkだという気がするそうです。

作品の最後がきれいにまとまっていなくても、「考えつくしたので、許してください」みたいな気持ちもあるそうです。

要するに書くこと自体、浅井氏にとっては考えることなのだそうです。

そんな朝井リョウ氏のおすすめの作品9選をご紹介いたしますので、お楽しみいただけたらと思います。

1、『桐島、部活やめるってよ』

バレー部の主将である桐島が部活を辞めたらしい、そしてそのことが原因となり、広がる波紋の話です。

17歳の高校生が何を考えているのか、スクールカーストやヒエラルキーやら言われる、学年内のパワーバランスのことなのか。

上とか下とか自覚している生徒たちの心情とか、同じ年代の生徒が書いたような表現で描かれています。

生徒たちにとっては、学校が全てであり、その中で何かを見つけて、これから過ごしていく人もいれば、何もないまま流されていく人もいるのです。

ここがポイント

同じ時代に同じ場所で、過ごしていても様々な視点があり、目に見えるものが全てではないのです。

学校という一つの世界をいろいろな角度から、見せてくれる作品です。

2、『もういちど生まれる』

ここがポイント

二十歳前後の男女の揺れ動く気持ちが描かれた、5編からなる連作短編集です。

大学生の頃の恋愛とか、内なる葛藤とか、そういうものが詰まった、清々しくてまだまだ青い青春の話なのです。

自分の好きな人が友達の事が好きだったり、そんなことになっていることも知らずに、毎日一緒にいたり、誰にでもありそうなチクっと胸が痛むような現象が起きてしまうのです。

周りからは努力しなくてもできるタイプだと思われていても、本人にしてみれば、かなり努力して悩んでいることだってあるのです。

登場人物が次の話へとリンクされていて、青春が色濃く描かれている作品です。

3、『少女は卒業しない』

廃校になる高校の最後の卒業式を舞台にした、7編からなる連作短編集です。

少女たちはその日、今まで心の中に秘めてきた様々な想いをぶつけていくのです。

その相手は先生であったり、先輩であったり、幼馴染であったりと、青くて甘酸っぱくて、切ない気持ちや言葉なのです。

ここがポイント

少女たちは卒業するけれど、思い出からは卒業しないで、残り続けていくような感覚を覚えてしまいます。

誰もが経験する、ひと時の青春を詰め込んだ作品です。

4、『何者』

就活期の大学生5人が、交流やSNSを通して、就活、そして人生に向き合う話です。

お互いの悩みや苦戦をSNSにあげる日々の中で、本音と建前が交錯していきます。

みんなで頑張ろうと言いつつも、時が経つにつれて、進捗や価値観にも違いが出てきて、漂う嫉妬と優越感の競争が、交じり合う気まずい雰囲気が現れてくるのです。

そして上手くいっていない者ほど、斜めに物事を見たり、真直ぐな者ほど、うまくいっていたりするものなのです。

ここがポイント

未完成でもカッコ悪くても、自然体が一番だと思える作品です。

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5、『世界地図の下書き』

それぞれの事情があって、児童養護施設で暮らす5人の子供たちの話です。

子どもにとって親とは、唯一無二の存在であり、その親と離れて暮らさなければならないと想像するだけで、辛くなってしまいます。

同級生からの陰湿なイジメにも負けず、施設の仲間と協力をして、大切な人を送り出すための、計画を見事にやり遂げるのです。

落ち込む佐緒里の為に、4人でやり遂げたランタンの灯火は何よりも明るく、佐緒里の心に輝き続けることを願ってしまいます。

ここがポイント

子どもたちの強さに、目頭が熱くなってしまう作品です。

6、『時をかけるゆとり』

まるでギャグ漫画を読んでいるような、笑いが炸裂する23編からなるエッセイ集です。

本作品は主に浅井氏が学生時代にやっていた無茶と、お腹が弱かったことが中心に描かれています。

また、お尻に爆弾をかかえている話もあり、比喩表現が絶妙で笑ってしまいます。

ここがポイント

読書しているのですが、実際に浅井氏から話を聞いているように思える程、表現力に感服してしまいます。

ジェネレーションを代弁する面白さが、詰まった作品です。

7、『武道館』

アイドルとして、生きる人生の苦悩と喜びが詰まった話です。

アイドルグループであるNEXT YOUの一員である、愛子を主人公とした話が綴られています。

リアルな世界で実際に起こった「アイドルが坊主で謝罪」とか「アイドル握手会傷害事件」などの時事ネタが作中出てきます。

所謂、SNSでの炎上、煽りなどのネタも満載で且つ内容はかなりリアルで、浅井氏が昨今のアイドル事情に相当精通していることが伺われます。

ここがポイント

ティーンエージャーの心情の機微が、うまく表現されている作品です。

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8、『世にも奇妙な君物語』

運命に翻弄される、それぞれの主人公たちを描いた5編からなる短編集です。

ここがポイント

人間が使命感や私情に惑わされて、いつのまにか歪んだ世界に迷い込む様子が、怖く描かれています。

自分の意識下にないところでの、自分自身の発言や行動が、コントロールされているのではないかという、不安や不気味さが面白さを増長しています。

そして最後の話では、それまでの話が思いもよらぬ視点から語られていることが分かり、まるでスピンオフのような形で構成されています。

小気味よくて、絶妙さが味わえる作品です。

9、『死にがいを求めて、生きているの』

螺旋プロジェクトの対象作品であり、海族と山族の対立という土台と、平成という舞台が与えられています。

事故によって植物状態で眠り続ける智也と、彼を毎日見舞う幼馴染の雄介の話です。

表面上は親しげに接しながらも、言葉の端々でマウントを取り合う様が、生々しく描かれています。

対立を常に求めて、何かに反発することでしか、生きがいを感じられない雄介の姿に病的な恐ろしさを感じてしまいます。

ここがポイント

自分の思考と異なるものは、中々受け入れることができなく、差異へのこだわりが強いほど、対立を生んでしまうのです。

とにかくその迫力に、圧倒される作品です。

※螺旋プロジェクト:古代から未来までの海族と山族の対立を描くという壮大なスケールであり、8組9人の作家による競作企画  のことです。

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まとめ

朝井リョウ氏の作品はお楽しみいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がりますよ。

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