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西村寿行おすすめ8選をご紹介~ストーリー展開のスピード感で魅了~

ハードロマンを描き続けた、西村寿行氏のおすすの作品8選をご紹介させていただきます。

香川県に生まれ、旧制中学を卒業してから、新聞記者、タクシー運転手等、数々の職を経験し、1969年に投稿した「犬鷲ー廃屋に光る眼」という作品が、第35回オール讀物新人賞の佳作となり、作家デビューを果します。

その後も動物小説や社会派ミステリー、アクション、バイオレンス等多彩な作品を発表し、人気を博して、ベストセラー作家の道を歩んでいきます。

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西村寿行おすすめ8選をご紹介~ストーリー展開のスピード感で魅了~

1979年には、長者番付の作家部門の1位に輝き、それ以降も長者番付、作家部門のベスト10の常連となっています。

1980年代には、バイオレンス小説の第一人者として、同時代に活躍した、森村誠一氏、半村良氏とともに、「三村」と呼ばれています。

そんな西村寿行氏の作品の中でも、選りすぐったおすすめの8選をご紹介いたしますので、お楽しみ下さい。

1、『君よ憤怒の河を渉れ』

冤罪から免れるために逃亡した検事が、逃避行を続けながら事件の真相を暴いていく話です。

殺人の濡れ衣を着せられた検事が、汚名を雪ぐために逃亡し、警察や検察のみならず、自衛隊まで向こうに回し、情念の塊となって、真実を追い求めていきます。

ここがポイント

冒険小説の醍醐味、ミステリー小説の謎解き、ハードボイルドな登場人物たちのカッコ良く、やせ我慢する言動までを味わうことが出来ます。

無理なアクションも見受けられますが、痛快無比であることは確かであり、自己を押し通す生き様の刑事の姿も、魅力的に描かれています。

タイトルに西村氏の想いが込められている作品です。

2、『異常者』

異常者によって拉致された、東京地検の検事の妻の行方を一匹狼の調査屋、千年道士にそのことを依頼する話です。

前半は異常者に拉致された検事の妻の捜索であり、後半は検事の妻が被害に遭った人身売買組織との対決が描かれています。

内容が何も分からないタイトルになっていますが、そこは流石に西村氏は踏まえていて、精神異常者の問題と、国際的巨悪の人身売買にまつわるストーリーが併走していて、かなり楽しませてくれます。

ここがポイント

かなり過激な内容のストーリー展開であり、眼を覆いたくなる場面も数々ありますが、西村作品の醍醐味を味わうことが出来ます。

3、『血の翳り』

妻子を殺され、犯人を追う警察官である、主人公の霜月が、この事件を機に警察を辞めて、独自で捜査をしていく話です。

そして捜査していく中で、霜月が掴んだ真実により、ある血筋の人物が連続で殺されていることが判明してくるのです。

ここがポイント

そうした中で、複雑な血の流れを辿る一族がいることに突き当たり、そのことは江戸時代までも遡り、複雑な家系図をみることとなるのです。

過去の物語が長く語られる展開が異様であり、エンターテインメント作品として、異形ともいえる西村作品の中でも、さらに異形を放っている作品です。

4、『犬笛』

秋津四郎が、誘拐された娘、良子を狩猟犬であった”鉄“と共に捜し求めていく話です。

人には聞こえないが、犬には聞こえるゴールトン・ホイッスル、それは犬の訓練用の超音波を出す笛であり、娘の良子は殺人現場を目撃したことにより、通常、人には聞こえない5万ヘルツまでの音を聞くことが出来てしまうのです。

ここがポイント

犬笛を上手く使いながらも、何度も危機に陥り、それでも執念で娘を救おうとする父に感動さえ覚えてしまいます。

そして愛犬、鉄が、家族を守ろうとする姿にも、犬と人間の深い絆を感じることが出来ます。

また、後半に登場する船長も、とても勇気のある素晴らしい人物として、描かれていて、好感を抱いてしまいます。

まるで映画を観終わったかのような、爽快な読後感に浸れる作品です。

5、『滅びの笛』

野山の乱開発や狩猟により、ネズミの天敵である鳥獣が激減した中で、100年に一度の熊笹の一斉開花で、エサが豊富になり、大繁殖した20億ものネズミ群が、狂気を宿しながら、人間社会に進撃する動物パニックの話です。

ネズミ群の前には人間はおろか、自衛隊すらも無力で、恐怖感や生々しさをもった戦いが描かれています。

ここがポイント

グロテスクさやサスペンス感も強く、またネズミ群だけでなく、ペストの流行による恐怖や、政府にも見捨てられることにより、暴走化する一般人の強奪や強姦などが多発してしまうのです。

絶望に瀕した人々の行動がリアルであり、また腐敗した官僚組織の体裁を保つが故の体制から、事態は最悪の方向へと向かっていくのです。

人間の無力さのみならず、ネズミたちの哀しみをも描き出した、滅びの美学を奏でる作品です。

6、『赤い鯱』

赤い国の原子力潜水艦である「赤い鯱」を捕獲するために、超人的な能力を持った日本人四人組が、ミッションを達成させるために、世界を飛び回り、国家機密を暴く話です。

赤い鯱がアメリカの主要原潜基地海域に出現したため、アメリカ軍は総力を挙げて追跡するが、赤い鯱はアメリが軍を嘲笑うかのように、その姿を晦ましてしまったのです。

そしてその追跡に報酬五千億円で、日本人の仙石文蔵をリーダーとする日本人四人が、赤い鯱を発見するべく、小笠原海溝へと潜航していくのです。

ここがポイント

赤い国の機密を暴いていくスリリングな展開が面白く、また、戦後の東西の緊迫した状況の中、表に出てこないところで、様々な駆け引きがあったのだろうと想像できます。

大長編のハードロマン作品です。

7、『魔界』

求めるわけでもなく、求めたくもないのに生まれた時から、体内を流れる血によって陰惨な人生を送ることになる人々の話が綴られた、5編からなる中編集です。

いずれの作品も何かしらの恐怖を味わえますが、特に「忍び寄る闇」だけはその中でも異色であり、どうやら実際にあった、いわば恐怖の体験談を脚色したものらしいです。

ここがポイント

社会状況とか、時代背景によっては確かにありそうであり、要領の悪い人ならば、このような拙い対応になってしまうのも納得してしまいます。

驚愕の真相が汚れた血の悲劇を描いた、ホラー小説を凌ぐ作品集です。

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8、『闇の法廷』

司法で裁けない犯罪者を、まさにタイトル通り「闇の法廷」で裁く3作からなる連作中編集です。

この作品の主舞台となる闇の法廷の主力メンバーは、実際の法関係者であり、つまりいずれも現役の判事、検事、弁護士、刑事なのです。

ここがポイント

この法廷は、尊厳否定の事実を明らかにし、その行為を行ったものを裁くことが目的なのです。

そして低からぬ地位の男たちを虜にして、「人間の尊厳」を守る非合法組織に違いないものに忠誠を誓わせる美女の存在も見どころの一つになります。

巨匠が鮮烈に問う衝撃の作品です。

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まとめ

西村寿行氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。

西村氏のダイレクトな表現に心酔してしまうかもしれません。

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