怖いホラーが読みたい方に満足のいく海外ホラー小説20選のおすすめをご紹介させていただきます。
・本当に怖いだろうか?
・日本のものとの違いはあるのか?
・読みやすいだろうか?
このような疑問があると思います。
ご紹介させて頂く作品は映画化されたものもあり、きっとご満足いただける怖いものばかりです。
この機会に是非海外のホラー作品の怖さに触れてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
- 最恐の海外ホラー小説20選をご紹介
- ①『地獄の家』リチャード・マシスン
- ②『アメリカンサイコ』ブレット・イーストン・エリス
- ③『ローズマリーの赤ちゃん』アイラ・レヴィン
- ④『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン
- ⑤『20世紀の幽霊たち』ジョー・ヒル
- ⑥『絢爛たる屍』ポピー・Z.ブライト
- ⑦『虚ろな穴』キャシー・コージャ
- ⑧『シャイニング』スティーヴン・キング
- ⑨『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー
- ⑩『キャリー』スティーヴン・キング
- ⑪『氷の双子』S・K・トレメイン
- ⑬『淑やかな悪夢』シンシア・アスキス他
- ⑭『ジキル博士とハイド氏』ロバート・ルイス・スティーブンスン
- ⑮『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム
- ⑯『ぼくが死んだ日』キャンデス・フレミング
- ⑰『邪悪な少女たち』アレックス・マーウッド
- ⑱『丘の屋敷』シャーリイ・ジャクスン
- ⑲『ルインズ-廃墟の奥へ』スコット・スミス
- ⑳『黒衣の女 ある亡霊の物語』スーザン・ヒル
- まとめ
最恐の海外ホラー小説20選をご紹介
海外のホラー小説は日本のホラー小説とは一味違った怖さがあります。
ご紹介させていただきます20選は自信を持っておすすめできる怖い作品ばかりです。
初めて読む方にもかなり楽しんでいただけます。
①『地獄の家』リチャード・マシスン
怨霊に呪われた魔の館を調査しにやってきた4人に襲いかかる恐怖と怪奇現象の作品です。
「ヘルハウス」というタイトルで映画化もされていますのでご存知の方もお見えになると思います。
どこにでもあるといったオカルトホラーではなく人間の視点や心の底にあるものに焦点を当てています。
恐怖が2倍にも3倍にも増幅します。
②『アメリカンサイコ』ブレット・イーストン・エリス
昼はエリートサラリーマンの顔を持ち、夜は異常性欲を持つ殺人鬼である男の話です。
イギリスの有名新聞「ガーディアン紙必読1000冊」にも選定された作品で、映画化もされています。
殺戮が加虐的であり、グロテスクなシーンは恐怖そのものです。
③『ローズマリーの赤ちゃん』アイラ・レヴィン
悪魔の子を産むこととなる女性の心理を描いた古典的サスペンスホラー作品です。
タイトルは余りにも有名で映画化もされていて、日本では馴染みのない悪魔崇拝のことが書かれています。
何かがおかしいと思いながらも物語に徐々に引き込まれていき、最後には驚きの結末が待っています。
蛇足ですが、映画の舞台になったアパートはかって、ジョン・レノン、オノヨーコ夫妻が住んでいた、ダコタ・ハウスです。
④『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン
家族毒殺事件があった屋敷で暮らしている生き残った姉妹と叔父の周りで起こる恐怖事件の作品です。
モダン・ゴシックの女王の代表作であり、少女の視点から人間心理の残酷さを描いています。
二種類の恐怖が味わえてイヤミスの海外版として、しっくりハマってしまいます。
⑤『20世紀の幽霊たち』ジョー・ヒル
17篇の作品がギッシリ詰まった怪奇的幻想短編集です。
次はどんな怖い作品と出会えるのかと思うだけでページをめくる手がウキウキしてしまいます。
デビュー作ながらブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞など数々の賞を受賞しています。
筆者はあのモダンホラーの第一人者であるスティーヴンキング氏の息子です。
短編集に限って言えば父を超えているのではないでしょうか。
⑥『絢爛たる屍』ポピー・Z.ブライト
同性愛者の殺人鬼たちが青年を餌食にするグロい作品です。
狂気と残虐性では他に類を見ないという感想が多いのも分かります。
食事の前後には読まない方がいいかもしれません。
じっくりと読み返して更なる恐怖にはまってください。
⑦『虚ろな穴』キャシー・コージャ
物置の床に空いた直径30センチくらいの広い穴に纏わる恐怖の物語です。
デビュー作にしてブラム・ストーカー賞、ローカス賞を受賞しています。
床に穴があいていたら、覗き込んだり、なにかものを入れてみたりしたことはありませんか。
それが恐怖への入口になっていることだってあるのかもしれません。
⑧『シャイニング』スティーヴン・キング
雪に閉ざされたホテル内で起こる恐怖現象の連続、いわゆる幽霊屋敷ものと言われる作品です。
映画化もされていてかなりの人気がある作品です。
狂気と正常の狭間に吸い込まれていきそうな感覚に陥ってしまいます。
閉ざされた空間の中の恐怖を味わうことができます。
⑨『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー
あまりにも有名な吸血鬼ものの元祖であり、皆さんが描いているものよりもかなり奥深い作品です。
フランシス・コッポラ監督により「ドラキュラ」というタイトルで映画化もされています。
さくさんの作家が描いている吸血鬼もののバイブル的作品です。
古典ではありますがジワリジワリと迫りくる恐怖感はかなりの恐怖が味わえます。
⑩『キャリー』スティーヴン・キング
家庭では虐待され、学校ではいじめにあう少女が全てのものに復讐する作品です。
巨匠スティーヴンキング氏のデビュー作であり、幾度となく映画化されていて人気があります。
話自体はシンプルな展開で推移していきますが、読後感は複雑極まりない心境になってしまいます。
⑪『氷の双子』S・K・トレメイン
双子の娘の一人の死に伴い、引越しをして再起をはかろうとする夫婦にふりかかる悪夢、サイコスリラー作品です。
刊行するやいなや、人気が急騰し英紙で1位を獲得しました。
壊れていく母親の心情が描かれていて、イヤミスっぽさと同時に心理的怖さが残ります。
⑬『淑やかな悪夢』シンシア・アスキス他
12篇を集めた有名作家による怪談短編集です。
収められている作品はどれも人気ですが特に「黄色い壁紙」の人気が高いようです。
恐怖感にはそれぞれの手法があり、バリエーションに富んだものばかりですので飽きることがないです。
スキマ時間を利用して読むには最適のゾクっとくる作品ばかりです。
⑭『ジキル博士とハイド氏』ロバート・ルイス・スティーブンスン
現在では誰もが知っている、二重人格の代名詞となっている「ジキル博士とハイド氏」、その言葉の元になった作品です。
あまりにも有名でドラマ化や映画化も幾度となくされていて、実際にモデルとなった人物もいたようです。
単なる二重人格者の話に終わることなく、きちんとホラー要素をもった作品であり、一読して頂ければなるほどと納得できます。
⑮『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム
隣家に引越ししてきた二人の少女が狂気にかられた母親により、虐待が繰り返されるという作品です。
臨場感がこの上もなく感じ取れるグロテスクな描写の連続です。
かのスティーヴンキング氏が大絶賛するのも納得できます。
違った怖さを痛感できるイヤミス作品に間違いないと思います。
⑯『ぼくが死んだ日』キャンデス・フレミング
舞台はアメリカ、シカゴ。少年・少女たちが自分たちが死んだ日のことを語っていくという9話からなる連作短編集です。
各作品の語り手の手法で様々な趣向を楽しませてくれる作品です。
恐怖感を味わいながらも読後感は意外にスッキリした感覚になってしまいます。
⑰『邪悪な少女たち』アレックス・マーウッド
25年前に少女二人が犯した幼女殺害事件、そしてまたその少女二人が偶然にも出会い、事実が明らかになる作品です。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペーパーバック賞を受賞しています。
イヤミスという内容で片付けられない人間の心の奥深さ分かる作品です。
⑱『丘の屋敷』シャーリイ・ジャクスン
丘の上に立つ幽霊屋敷に訪れた3人の男女にふりかかる様々な怪奇現象の作品です。
怪奇小説の中でも群を抜いてすばらしいと巨匠スティーヴンキング氏が絶賛しています。
ストーリー展開は割合ゆっくりですが、そのためか想像力がかなりかきたてられます。
人間の心の奥底に潜んでいる不気味さが分かります。
⑲『ルインズ-廃墟の奥へ』スコット・スミス
行方不明になった弟を探しにジャングルへ向かう兄。
その奥で遭遇する恐怖の連続のホラーサスペンス作品です。
アメリカのホラー小説ブログではかなり絶賛されていて、映画化もされています。
日本のホラーにはない絶妙な結末を楽しんでいただけます。
⑳『黒衣の女 ある亡霊の物語』スーザン・ヒル
亡くなった老婦人の館で起こる忍び寄る恐怖を描いた作品です。
「ウーマン イン ブラック」というタイトルで映画化もされた正統派ゴーストストーリーです。
ジワリジワリと迫り来る展開は何ともいえないモダンな恐怖を味わうことができます。
古き良きイギリスを知るにはもってこいの作品です。
まとめ
海外のホラー小説は日本のホラーとは少し趣の違った作品もあり、
ホラー小説好きな方には勿論のこと、初めて手に取る方でもかなり楽しめると思います。
ご紹介させて頂きました作品は殆どが映画化されていて、大変人気の怖い作品ばかりです。
様々な恐怖に浸って楽しんで頂けましたら幸いに思います。