本当に怖い海外のホラー小説が読みたい方に、おすすめの作品20選をご紹介させていただきます。
・本当に怖いのだろうか?
・日本のものとの違いはあるのか?
・読みやすいだろうか?
このような疑問に応えるべく、ご紹介させて頂く作品は映画化されたものもあり、きっとご満足いただける怖いものばかりです。
この機会に是非、海外のホラー作品の怖さを存分に味わってみてください。
最恐の海外ホラー小説20選をご紹介
海外のホラー小説は、日本のホラー小説とは一味違った怖さがあるのです。
ご紹介させていただきます20選は、自信を持っておすすめできる怖い作品ばかりです。
是非、海外のホラー小説の怖さをこの機会に、存分に満喫してみて下さい。
①『地獄の家』 リチャード・マシスン
怨霊に呪われた魔の館を調査しにやってきた4人に襲いかかる、恐怖と怪奇現象が襲いかかる話です。
ここがポイント
「ヘルハウス」というタイトルで映画化もされていますので、ご存知の方もお見えになると思います。
どこにでもあるといったオカルトホラーではなく、人間の視点や、心の底にあるものに焦点を当てています。
恐怖が2倍にも3倍にも増幅する事、間違いありません。
②『アメリカンサイコ』上・下 ブレット・イーストン・エリス
昼はエリートサラリーマンの顔を持ち、夜は異常性欲を持つ殺人鬼である男の話です。
イギリスの有名新聞「ガーディアン紙必読1000冊」にも選定された作品で、映画化もされています。
ここがポイント
殺戮が加虐的であり、グロテスクなシーンは恐怖そのものです。
③『ローズマリーの赤ちゃん』 アイラ・レヴィン
悪魔の子を産むこととなる、女性の心理を描いた、古典的サスペンスホラーです。
タイトルは余りにも有名で映画化もされていて、日本ではあまり馴染みのない悪魔崇拝のことが描かれています。
ここがポイント
何かがおかしいと思いながらも、物語に徐々に引き込まれていき、最後には驚きの結末に到達してしまいます。
蛇足ですが、映画の舞台になったアパートはかって、ジョン・レノン、オノヨーコ夫妻が住んでいた、ダコタ・ハウスです。
④『ずっとお城で暮らしてる』 シャーリイ・ジャクスン
家族毒殺事件があった屋敷で暮らしている、生き残った姉妹と、叔父の周りで起きる怖ろしい出来事の話です。
モダン・ゴシックの女王である筆者の代表作であり、少女の視点から人間心理の残酷さが描かれています。
ここがポイント
二種類の恐怖が味わえるイヤミスの海外版として、ハマること間違いないと思います。
⑤『20世紀の幽霊たち』 ジョー・ヒル
17篇の作品がギッシリ詰まった、怪奇的幻想短編集です。
ここがポイント
次はどんな怖い作品と出会えるのかと思うだけで、ページをめくる手が震えながらも、ウキウキしてしまいます。
デビュー作ながらブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞など数々の賞を受賞しています。
筆者はあのモダンホラーの第一人者であるスティーヴンキング氏の息子です。
短編集に限って言えば、父親を超えているのではないでしょうか。
⑥『絢爛たる屍』 ポピー・Z.ブライト
同性愛者の殺人鬼たちが、青年を餌食にするというグロい話です。
狂気と残虐性では、他に類を見ないという感想が多いのも分かります。
食事の前後には読まない方がいいかもしれません。
ここがポイント
もう一度読み返すと、更なる恐怖にはまってしまいますよ。
⑦『虚ろな穴』 キャシー・コージャ
物置の床に空いた直径30センチくらいの大きな穴に、纏わる恐怖の話です。
デビュー作にしてブラム・ストーカー賞、ローカス賞を受賞しています。
ここがポイント
床に穴があいていたら、覗き込んだり、何かモノを入れてみたくなったりしたことはありませんか。
それが恐怖への入口になっていることだって、あるのかもしれないのです。
⑧『シャイニング』上・下 スティーヴン・キング
雪に閉ざされたホテル内で起こる恐怖現象の連続、いわゆる幽霊屋敷ものと言われる怪談です。
映画化もされていて、かなりの人気があります。
ここがポイント
狂気と正常の狭間に、吸い込まれていきそうな感覚に陥ってしまいます。
閉ざされた空間の中の、恐怖を味わうことができる作品です。
⑨『吸血鬼ドラキュラ』 ブラム・ストーカー
あまりにも有名な吸血鬼ものの元祖であり、皆さんが思い描いているものよりも、かなり奥深い話が綴られています。
フランシス・コッポラ監督により「ドラキュラ」というタイトルで映画化もされています。
たくさんの作家が描いている、吸血鬼もののバイブル的作品です。
ここがポイント
古典ではありますが、ジワリジワリと迫りくる恐怖感に慄いてしまいます。
⑩『キャリー』 スティーヴン・キング
ここがポイント
家庭では虐待され、学校ではいじめにあう少女が、全てのものに復讐する話です。
巨匠スティーヴンキング氏のデビュー作であり、幾度となく映画化されていて人気があります。
話自体はシンプルな展開で推移していきますが、読後感は複雑極まりない心境になってしまいます。
⑪『氷の双子』 S・K・トレメイン
双子の娘の一人の死に伴い、引越しをして再起をはかろうとする夫婦にふりかかる悪夢、サイコスリラーです。
刊行するやいなや、人気が急騰し英紙で1位を獲得しました。
ここがポイント
壊れていく母親の心情が描かれていて、イヤミスっぽさと同時に心理的怖さが残る作品です。
⑬『淑やかな悪夢』 シンシア・アスキス他
12篇を集めた有名作家による怪談短編集です。
収められている作品はどれも人気がありますが、中でも「黄色い壁紙」の人気が高いようです。
ここがポイント
恐怖感にはそれぞれの手法があり、バリエーションに富んだものばかりですので飽きることがありません。
スキマ時間を利用して読むには、最適のゾクっとくる話ばかりです。
⑭『ジキル博士とハイド氏』 ロバート・ルイス・スティーブンスン
現在では誰もが知っている、二重人格の代名詞となっている「ジキル博士とハイド氏」、その言葉の元になった話です。
あまりにも有名でドラマ化や映画化も幾度となくされていて、実際にモデルとなった人物もいたようです。
ここがポイント
単なる二重人格者の話に終わることなく、きちんとホラー要素をもった作品であり、一読して頂ければなるほどと納得できます。
⑮『隣の家の少女』 ジャック・ケッチャム
隣家に引越ししてきた二人の少女が、狂気にかられた母親により、虐待が繰り返されるという話です。
異様さがこの上もなく感じ取れる、グロテスクな描写の連続です。
かのスティーヴンキング氏が大絶賛するのも納得できます。
ここがポイント
違った怖さを痛感できるイヤミス作品に間違いないと思います。
⑯『ぼくが死んだ日』 キャンデス・フレミング
舞台はアメリカ、シカゴであり、少年・少女たちが、自分たちが死んだ日のことを語っていくという、9話からなる連作短編集です。
ここがポイント
各作品の語り手の話術で、様々な趣向で楽しませてくれる内容となっています。
恐怖感を味わいながらも、読後感は意外にスッキリできる感覚の作品です。
⑰『邪悪な少女たち』 アレックス・マーウッド
25年前に少女二人が犯した幼女殺害事件、そしてまたその少女二人が偶然にも出会い、その真実が明らかになる話です。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペーパーバック賞を受賞しています。
ここがポイント
イヤミスという内容だけでは片付けられない、人間の心の奥深さ分かる作品です。
⑱『丘の屋敷』 シャーリイ・ジャクスン
丘の上に立つ幽霊屋敷に訪れた3人の男女にふりかかる、様々な怪奇現象の話です。
怪奇小説の中でも群を抜いてすばらしいと、巨匠スティーヴンキング氏が絶賛しています。
ここがポイント
ストーリー展開は割合ゆっくりなのですが、その分想像力がかなりかき立てられてしまいます。
人間の心の奥底に潜んでいる、不気味さが分かる作品です。
⑲『ルインズ-廃墟の奥へ』上・下 スコット・スミス
行方不明になった弟を探しに、ジャングルへ向かう兄に降りかかる恐怖の話です。
そして彼が、ジャングルの奥地で遭遇した恐怖は、何だったのでしょうか。
アメリカのホラー小説ブログではかなり絶賛されていて、映画化もされています。
ここがポイント
日本のホラーにはない絶妙な結末を、楽しんでいただける作品です。
⑳『黒衣の女 ある亡霊の物語』 スーザン・ヒル
亡くなった老婦人の館で起こる、忍び寄る恐怖を描いた話です。
「ウーマン イン ブラック」というタイトルで映画化もされた正統派ゴーストストーリーです。
ここがポイント
ジワリジワリと迫り来る恐怖は、何ともいえないモダン的な怖さを味わうことができます。
古き良きイギリスを知るには、もってこいの作品です。
まとめ
海外のホラー小説は日本のホラーとは少し趣の違った作品もあり、ホラー小説好きな方には勿論のこと、初めて手に取る方でもかなり楽しめると思います。
ご紹介させて頂きました作品は殆どが映画化されていて、大変人気の怖い作品ばかりです。
様々な恐怖に浸って、楽しんで頂けましたらと思います。