日本を代表する港町、横浜。
横浜には数々の名所があり、また、ミステリーの題材としてもよく登場します。
そんな横浜を題材にしたミステリー小説のおすすめ5選をご紹介させていただきます。
江戸時代から明治時代へ変わる激動の時代、異国情緒漂う街で発生する様々な事件。
ミステリーの題材には絶好の街ではないでしょうか。
横浜限定!ミステリー好きな方におすすめする厳選5選のご紹介
横浜のことがもっと知りたい、そんな方にミステリーを読みながらでも、横浜のことが少しでも解っていただけるよう、私なりに選別させていただきました。
厳選したおすすめの横浜ミステリー作品5選をご紹介させていただきたいと思いますので、お楽しみください。
おすすめ①『横浜幻燈館』山崎洋子
人力車を引く、18歳の娘、おりんが主人公であり、4つの事件の短編が綴られています。
舞台は明治時代、危険に巻き込まれながら、混血の青年の留伊と共に様々な事件解決に挑んでいくのです。
関内、馬車道といった地名は今も健在であり、当時を偲ぶこともできます。
ここがポイント
文明開化の横浜を舞台に、おりんの夢と冒険を描いた作品です。
おすすめ②『港町ヨコハマ異人館の秘密』山崎洋子
これまた、俥引き、おりんの作品です。
実はおりんはミッション系女学校に通うお嬢様なのです。
夜に家業の俥家を手伝いながら、横浜の街を駆けずり回っています。
そんな彼女が目撃したのが、同級生が今にも自殺しようとしているところだったのです。
事件は思わぬ展開へ発展していきます。
ここがポイント
明治の横浜の様子が手に取るように解り、楽しむことができます。
元町、山手そしてニューグランドホテルが登場します。
おすすめ③『横浜殺人事件』内田康夫
人気の浅見光彦シリーズ作品です。
テレビ局のレポーターが殺害されてしまいます。
ここがポイント
そしてその事件解決のキーワードとなる「赤い靴」「青い眼の人形」の二つの童謡に隠された真実とは。
横浜の名所、外人墓地、赤い靴履いてた女の子の像、山手十番館、人形の家等、横浜ゆかりの名所が数々登場します。
名探偵、浅見光彦が事件の謎にせまり、真相究明に挑んでいきます。
おすすめ④『生きのびる 横浜異人街事件帖』白石一郎
時代物ミステリーであり、今は亡き白石一郎氏最後の作品です。
幕末の横浜で、罠にはめられて殺害された仲間である与力、立花源吾の犯人を追って上海へ行く、衣笠卯之助と塩田正五郎の二人。
義侠心に燃えた二人は、海の向こうへと舞台を拡げ、東奔西走の大活躍をするのです。
ここがポイント
幕末の背景がよく描写されていて、日本の夜明けが人間模様とともに表現されている作品です。
おすすめ⑤『暗闇坂の人喰いの木』島田荘司
名探偵、御手洗潔シリーズ作品です。
タイトルの「人喰いの木」はいかにも人を飲み込んでしまうような不気味な響きがあります。
樹齢二千年の大楠を中心に事件は展開してきます。
ここがポイント
近寄る人間を狂気に駆り立てる、大楠の謎とは果たして何なのか。
信じ難い怪事件の数々に名探偵、御手洗潔がその手腕を発揮していきます。
実際に横浜市西区にある暗闇坂、夜、歩くのが怖くなります。
本当に飲み込まれそうで。
まとめ
時代物中心のミステリー5選をご紹介させていただきました。
幕末から文明開化、明治、まさに日本が長い鎖国から移り変わる転換期を題材にした作品もあります。
横浜というとちょっとかっこいいイメージがありますが、様々な人間模様が交錯する街だということも考えさせられました。
浜っ子の歴史は奥が深いですね。