警察官に関連したミステリーはたくさんあります。
その中でも特に、刑事を題材にした、作品を集めてみました。
犯人を追い詰めるまで決して諦めない、様々な困難に立ち向かいながらも事件に挑んでいくのです。
執念と努力で警察の底力を発揮しながら、人間模様にも複雑にからんでいきます。
日本の警察機構の内部も垣間見ることができると思います。
この記事の目次
警察関連ミステリーおすすめ5作品のご紹介
ミステリー小説の殺人事件が絡む作品には必ずといっていいほど、警察官が登場します。
優しい警察官もいれば、目が鋭く、見るからに刑事かヤクザか分からないくらいの刑事もいるのです。
そして犯人逮捕時に手錠をかける、一番スカットする場面です。
しかしそんな警察官の中にも悪人の警察官が潜んでいる可能性があるのです。
警察官(刑事)をテーマにしたおすすめミステリー5作品をご紹介させていただきます。
おすすめ①『あなたのための誘拐』知念実希人
自分自身の失敗で警察官の職を追われた元刑事の話です。
そして4年後以前と同じような元刑事が関わった誘拐事件が発生します。
しかも犯人からの要求は、失職した元刑事を身代金引渡し役に指名してきたのです。
手に汗握る展開の中、衝撃の結末が待ち受けています。
おすすめ②『警官の紋章』佐々木譲
警察の不祥事をクローズアップした作品です。
父である警察官が事故で亡くなった真相を探る為、警察官となった息子が再び父の死の真相を突き止めるべく動いていきます。
北海道洞爺湖で開かれるサミットが手がかりなのか・・・。
果たして真相は究明されるのか。
おすすめ③『第三の時効』横山秀夫
捜査に賭ける執念が描かれた6編からなる連作短編集です。
殺人を犯し逃亡し続ける犯人、武内、時効成立まで15年。
台湾に逃亡していた7日間を含めて15年と7日間。
そしてそれも過ぎ、時効が成立したかのように思われるのですが・・・。。
しかし犯人、武内を待ち受けていたものは・・・。
表題作「第三の時効」
おすすめ④『刑事のまなざし』薬丸岳
真実を探りだす夏目刑事が活躍する7編からなる連作短編集です。
娘が襲われ植物人間にされてしまった、父親、夏目。
犯人を追うために、現在の仕事を辞して刑事の道へ歩むこととなります。
娘を襲った犯人を目撃していた同級生が、その犯人を脅し始めていたのです。
殺すしかないと思い始めていた矢先、その恐喝者も殺されてしまうのです。
夏目刑事はどうやって事件の真髄に迫っていくのか。
「刑事のまなざし」
おすすめ⑤『後悔と真実の色』貫井徳郎
警視庁捜査一課の刑事、西條が挑む作品です。
殺人後、被害者の人差し指を切り取るといった猟奇的な犯行が発生します。
警察を嘲笑う「指収集家」と名乗る犯人に、果たして西條は近づけるのでしょうか。
追い詰められた西條、警察内部にスパイがいるかもしれない・・・。
まとめ
世の中で発生するいろいろな事件、何らかの形で警察が関与します。
上記5作品は主に刑事に視点をあてて紹介させていただきました。
一味違った警察ミステリーをお楽しみいただけると思います。