日本にはたくさんの小説家がいます。
読書家の皆様にとりましては、お気に入りの作家の作品があると思います。
推理小説だけに限ってもかなりの作品があり、その作家独自の趣向を楽しむことができます。
読者が惹きつけられる魅力を持った作品の選別はタイトル、裏書・作者によって決定されるか、あるいは友達や知人に勧められてという方もみえると思います。
この記事の目次
女流作家のおすすめミステリー 7選のご紹介
女流作家の中にはシリーズもののサスペンスもあり、テレビドラマで定期的に放送されているものもあります。
女性ならではの着眼点とそれに基づく構成によって、興味を抱かせるような媚薬があるかもしれません。
そんな女流ミステリー作家のおすすめ7作品を、厳選してご紹介させていただこうと思います。
おすすめ①『猫は知っていた』仁木悦子
兄妹探偵が事件のトリックに挑み、事件を解決に導いていく話です。
今は亡き仁木女史ですが、松本清張氏と共に推理小説の発展に貢献したと言っても過言ではないと思います。
殺人事件の度に現れるクロネコは、果たして事件の真相を知っているのでしょうか。
記念すべき第1回の江戸川乱歩賞受賞作品です。
おすすめ②『血の季節』小泉喜美子
日本における吸血鬼伝説の作品となります。
ホラーがあまり好きではない方にとっては少しとっつきにくいかもしれませんが、ミステリーとして見るならば最高だと思います。
東京で40年前にあった出来事が、青山墓地で発生した幼女惨殺事件にどう絡んでいくのか。
その後の展開から目が離せなくなります。
おすすめ③『第三の女』夏樹静子
たまたま出会った男女による交換殺人の話です。
お互いの殺人は成功し、二人でフランスへ逃亡するのですが、そこで待っていたのは、、、。
そうです、衝撃の結末が待ち受けていたのです。
なお夏樹氏の作品の中には非常に人気の高い、「検事 霞夕子」シリーズや「弁護士 朝吹里矢子」シリーズがあり、共にテレビドラマ化がされています。
おすすめ④『坂本竜馬殺人事件』山村美紗
タイトルどおり坂本龍馬に関連する殺人事件で、ミステリー界の女王呼ばれる彼女の人気作品のひとつです。
勿論、舞台は京都で龍馬の命日の11月15日に、龍馬の墓前で切腹事件が起きたことから事件は展開していきます。
おすすめ⑤『屍鬼』1~5 小野不由美
全5巻からなる長編ミステリー。
秋の夜長に読むには最高ですね。
わずか1300人しかいない村で発見される3体の腐乱死体、その後奇々怪々なことばかりが起こります。
登場人物が多いので、訳がわからなくなりそうで少しホラーぽいですが、本当に楽しめる作品です。
おすすめ⑥『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』篠田真由美
建築探偵、桜井京介が活躍する作品です。
別荘で起こる事件を通常のアリバイとかトリックとかではなく、別荘の構造とかの視点から解決していくという展開です。
一風変わった事件解決方法ですが、斬新で飽きのこない作品です。
おすすめ⑦『OUT』上・下 桐野夏生
どこにでもいる平凡な主婦が事件に関わる話です。
それぞれ自分の家庭に何かしらの問題を持った主婦たち4人が、パート先の弁当工場で知り合い事件は展開していきます。
少しでも生活にゆとりを持てるようにと努力するのですが、果たしてその末路はいかに。
平凡な主婦が一番怖いのかもしれません。
まとめ
新旧のミステリー女流作家の作品7編をご紹介させていただきました。
技法や捉え方はそれぞれ異なりますが、いずれの作品にも訴求したい何かを含んでいるように思えます。
その時代に沿った作品は、世相に何かを訴えているようにも感じてしまいます。