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伊兼源太郎おすすめ8選をご紹介~自分の頭で物事を考える事の大事さ~

本当の恰好良さを追究した、伊兼源太郎氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、新聞社勤務を経て、2013年に「見えざる網」という作品で、第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビューを果します。

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伊兼源太郎おすすめ8選をご紹介~自分の頭で物事を考える事の大事さ~

これまでに、伊兼氏が執筆したどの小説にも、自分の頭で、ものごとを考える事の大事さが、土台にあるとのことです。

自分の頭で考えられるからこそ、お仕着せの正義に流されることはないし、自分自身のことや属する組織のことも疑えるわけだそうです。

また、効率や手軽さを求める現代においては、自分の頭で物事を考え、汗をかいて、泥臭く実直に歩みを進めるタイプの人間は時代遅れかもしれませんが、そういう人物だからこ、敢えてこれからも書いていきたいとのことです。

そんな伊兼源太郎氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみ下さい。

1、『見えざる網』

テレビの街頭インタビューで、SNSに対して否定的な発言をしてから、何者かに命を狙われることになった主人公、今光の話です。

駅のホームから突き落とされそうになったり、車に轢かれそうになったり、上から植木鉢が落ちてきたりといった目に遭い始めるのです。

今光は刑事である幼馴染と共に、群集を扇動するものの正体を突き止めようとしていきます。

ここがポイント

今という時代を映す鏡のような存在のSNSが生んだ闇が、物語の核として存在していたのです。

そしてその中には、古来からの普遍の教えを有する仏教というエッセンスを取り入れた、宗教的なものも融合していたのです。

新しい視点で描かれている作品です。

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2、『事故調』

元警視庁捜査一課の刑事であった黒木が、市役所の広報課職員として、人口海岸で起きた事故の原因を探る話です。

人口海岸で起きた陥没事故で、市の管理責任が問われる中、行政側はその事故は予測不能で、市に責任はないという結論に導こうとしていたのです。

そしてそんな中で広報課の黒木が、特命を受け、市に有利な話を進めるための情報を探っていくのですが、人としての大事なものを取り戻していくのです。

行政事件は数あるものの、その根底には各自の利害や、事なかれ主義が蔓延しているのではないかと思ってしまいます。

ここがポイント

事故を通して人間の卑しい部分が炙り出されていく、熱くて重い作品です。

3、『密告はうたう 警視庁監察ファイル』

警察内の警察職員の不正を調査する、警視庁の監察係を主人公にした話です。

監察の仕事は警察職員の不正を取り締まることであり、、警察職員からは忌み嫌われている仕事なのです。

監察係の佐良は元同僚の皆口菜子が現在配置されている運転免許試験場で、免許証データを密かに売っているとの密告を受け、彼女の行確(行動確認)を命じられるのです。

ここがポイント

そして調査を進めるうちに、警察関係者の名前が浮かび上がり、さらに大きな問題へと発展していくのです。

さらに皆口菜子を追い詰めていくことにより、殉職事件に発端があることが分ってくるのです。

緻密に張り巡らされた伏線と、人間ドラマが胸を打つ作品です。

4、『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』

警察内部の捜査を行う監察官が、大型特殊詐欺犯罪の捜査資料が流失した件の捜査を行っていく中で、悪事の本質に迫っていく話です。

捜査資料が流失した件を突き止めるべく監察が動き出した途端に、名簿に記載されていた幹部が、次々に殺されてしまうのです。

法では裁ききることができないとして、「私刑」が、行われていたのです。

ここがポイント

善良な市民を守る警察の矜持が、あらぬ方向へと動き出し、暴かれていく過去の事件との関連に事実が見えてくるのです。

警察が守らなければならないものとは、一体何なのでしょうか。

ラスト一行に唖然としてしまう作品です。

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5、『巨悪』

東京地検特捜部の検事、中澤と事務官、城島が、政治家や企業間における不正献金疑惑を追及していく検察ミステリーです。

検事と事務官が事件を綿密に調べていく過程の緊迫感や、経験に裏打ちされた直観の鋭さ、一本の細い糸が枝分かれして、次第に大きな疑惑に連なっていく恐怖、パズルのピースがはまっていく快感と、根底にある空恐ろしさが描かれています。

ここがポイント

巨悪の意味するところが明らかになっていく終盤での、2人の想いに胸が熱くなってしまいます。

何気なく描かれている和菓子や短歌、そして政治家や会社の重役と対峙する検察官の攻防も見ものです。

摘発に向かい、収束していく特捜部のチームワークの手際よい感覚が味わえる作品です。

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6、『金庫番の娘』

藤木花織は衆議院議員である久富隆一の秘書をしている父と共に、財務を預かる金庫番になるように依頼され、政治の世界へ関わることになる話です。

花織は、ある理由で一流商社を辞め、政治家の秘書である父親と同じ道を歩むことになるのです。

彼女は辟易する社会の仕組みを髄まで味わうために、心から嫌悪感を抱く政治という世界に敢えて飛び込む決意をしたのです。

それは彼女が一流商社を辞めた理由にも繋がっていて、父親と共に政治家の金庫番になることとなるのです。

ここがポイント

政治の裏側の暗部と共に、政治家の資質のようなものが描かれ、さらには検察と政治家の癒着までも描かれています。

そして裏切り者は誰かという、ミステリー要素まで加わっている作品です。

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7、『事件待ち』

殺人事件を追う警察と、特ダネを追う新聞記者との攻防や駆引きを描いた話です。

連続殺人事件を2つの視点で描く内容は既視感があるものの、現代の風潮を巧みに掬い上げているようで、考えさせられます。

ここがポイント

新聞記者2年目で、まだそれほど実績も自信もなく、報道の意義にも疑問を感じている永尾と36歳にして警察官としての矜持が持てずにいる、警部補の津崎の2人が、感じている仕事に対する違和感は、正に今の時代を捉えて問題提起をしているように思えます。

サスペンスとして、二転三転する展開もあり、終盤の緊迫感も楽しめる作品です。

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8、『地検のS』

湊川地検の総務課長である、伊勢雅行を主人公とした5編からなる連作短編集です。

伊勢は、一介の事務職でありながら、次席検事の懐刀と称され、計り知れない人脈と、深い洞察力で陰の立役者として暗躍しているのです。

法曹関係者はその独特の風貌から、彼を「地検のS」と呼んでいるのです。

各話の語り手はすべて異なり、新聞記者、検事、弁護士、検察事務官であり、構成が面白く、最後の話では伊勢の隠された背景が明らかになるのです。

ここがポイント

ややクセのある独特の言い回しが気になるものの、心に響くヒューマンドラマ作品です。

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まとめ

伊兼源太郎氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

作品の土台になっている、ものごとを考える事の大事さを感じ取っていただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。

そして読書の楽しさを味わって下さい。

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