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水生大海おすすめ作品10選をご紹介~独特の素晴らしい仕掛け~

落日の海

素晴らしい仕掛けで魅了する、水生大海氏のおすすめ作品10選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、教育系出版社に就職し、退社した後、派遣社員のかたわら1995年に漫画家としてデビューします。

その後、2005年、亜鷺一という名前で、第1回チュンソフト小説大賞に応募し、「叶っては、いけない」という作品でミステリーホラー部門の銅賞を受賞します。

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水生大海おすすめ作品10選をご紹介~独特の素晴らしい仕掛け~

そして、2008年に「罪人いずくにか」という作品で第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞で優秀作を授賞します。

2009年にタイトルを「少女たちの羅針盤」と改め、名前も水生大海として小説家デビューを果たします。

なおこの作品は2011年には成海瑠子らの出演で映画化もされています。

そんな水生大海氏のおすすめ作品10選をご紹介しますので、お楽しみ下さい。

1、『少女たちの羅針盤』

女子高生4人組の演劇を題材にした、過去と現在の時間軸が交互に描かれる、青春ミステリーです。

4年前に死んだメンバーは誰なのかが、明確でないままに、現在編を読み進めるという構成になっています。

ここがポイント

現実ではありえない世界のように見えますが、少女たちの目まぐるしく変わる視点の描写に引き込まれてしまいます。

本格ミステリーでありながらも、演劇の楽しさが伝わってくる作品です。

2、『かいぶつのまち』

「少女たちの羅針盤」の続編であり、先輩という立場から、演劇部に起こった事件に介入していく話です。

後輩たちの晴れ舞台を見に行った先で、トラブルに巻き込まれてしまう形でストーリーは展開していきます。

前作同様に、思春期の少年少女の傲慢さや、自分たちの仲間以外に対する、気持ちがうまく描かれています。

ここがポイント

思春期特有の排他的で、内向性が微笑ましく映る作品です。

3、『てのひらの記憶』

物に残されている、記憶を感じ取ることができる質屋の娘で、女子大生、円の話です。

ここがポイント

質屋に持ち込まれた物や、同級生の持ち物から感じた記憶をもとに、次々に事件を解決していきます。

自殺、火事、虐待など、重いテーマですが、利発なおばばと円のキャラで読みやすく楽しめます。

切なくて、それでいて、爽やかな青春ミステリー作品です。

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4、『熱望』

男に金をだまし取られ、仕事まで失ってしまった、31歳、独身、派遣OLの話です。

ここがポイント

そして騙される側から騙す方へ方向転換して、そこから、破滅への人生を歩んでいってしまうのです。

都合の悪いことは全て、周りのせいにしていく女。

不思議な面白さが味わえる作品です。

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5、『ランチ合コン探偵』

全7話からなる、グルメ&ラブ・ミステリーです。

ここがポイント

いわゆる安楽椅子探偵ものであり、テーマをランチ合コンという流れに沿って、ストーリーは展開していきます。

毎回出てくる美味しそうな食べ物の描写を楽しみながら、日常のちょっとした謎に挑んでいきます。

軽いタッチで、サクサク読める作品です。

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6、『消えない夏に僕らはいる』

5年前の小学校時代、校外学習で一緒になった、同級生たちと高校生活で偶然にも一緒になった話です。

小学校5年生の時の夏の記憶、そしてその時の仲間との再会、高校生になった仲間5人の軸でストーリーは展開していきます。

その時に一体、何があったのか?

ここがポイント

5人それぞれの視点で描かれていて、考えや感情が解りやすく伝わってきます。

青春ミステリー作品です。

7、『冷たい手』

20年前の悲惨な事件の被害者だった、2人の女性を見舞う災厄な話です。

過去を少しづつ明らかにしていく展開や、その事件の描写が壮絶で読みごたえは十分にあります。

ここがポイント

あの日から逃れることはできないのだろうか、幸せになることは罪になるのだろうかが、問われているように思います。

イヤミス感が堪能できる作品です。

8、『君と過ごした嘘つきの秋』

「消えない夏に僕らはいる」の続編で、高校で起きた骨格標本事件が絡む青春ミステリーです。

いろんな人が発した、小さな嘘が絡み合って、過去と現在が錯綜していきます。

ここがポイント

謎解きも多く取り入れられていて、読後感も爽やかさに溢れていて、絶妙のバランスになっています。

懐かしい青春時代が、蘇ってくるような作品です。

9、『だからあなたは殺される』

惨殺された女子高生事件の真相追う、警察官の兄と高校生の妹の話です。

出世を望み、やたら手柄を立てたがり、突っ走る兄と事件に首を突っ込みたがる妹。

メインの殺人事件の話をしのぐような、登場する大人たちの行動にはあきれ返ってしまいます。

ここがポイント

本当に恐ろしい奴はこんなところにいたのかと思うと、ゾクッとしてしまいます。

タイトルに納得してしまう作品です。

10、『ひよっこ社労士のヒナコ』

26歳の社会保険労務士の女性が、得意先の相談に乗りながら事件を解決していく6編からなる短編集です。

ここがポイント

社会保険労務士という職業が、普段どのようなことをしているのかが、分かりやすく描かれています。

サービス残業、ブラック企業など、労使関連のトレンドも盛り込まれていて、勉強になります。

心が温かくなる作品です。

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まとめ

水生大海氏の作品のご紹介はお楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しさが広がると思います。

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