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吉村達也おすすめ作品8選をご紹介~その卓越した発想力で描写~

怖さを追求した、吉村達也氏のおすすめ作品8選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、フジサンケイグループに入社し、ニッポン放送制作部ディレクター、編集部員を経て、扶桑社へ出向します。

扶桑社時代に書いた「Kの悲劇」で作家デビューを果し、1990年より専業作家となります。

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吉村達也おすすめ作品8選をご紹介~その卓越した発想力で描写~

また、ニッポン放送在籍中に、ラジオディレクターでありながら、オールナイトニッポンのパーソナリティを半年間担当しています。

デビューした当初は派手なトリックものを多く執筆していましたが、段々とトリックよりも人間の心理を重視するストーリー展開の作品がメインとなっていきます。

2014年5月14日に進行性胃ガンの為、60歳の人生に幕を閉じますが、自らのオフィシャルサイトに「長らくごぶさたしておりました。突然ですが、私はこの度、死んでしまいました」と発表がなされました。

そんな吉村達也氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみください。

1、《初恋》

16年前の中学生の時に、一度だけキスをした女性につきまとわれる話です。

自分にとっては淡い初恋の思い出でも、相手にしてみれば初恋はまだ終わっていなくて、現在進行形で進んでいたのです。

ここがポイント

常軌を逸した女の執念が現実にありそうで怖すぎて、人間の狂気をを感じてしまいます。

ストーカー物の原点のような作品です。

2、《文通》

16歳の女子高生が文通専門雑誌にペンパルの募集を出したところ、奇妙な4通の手紙が届く話です。

しかもその届いた手紙が、恐怖の始まりだったのです。

ここがポイント

文字に宿る狂気、顔の見えない恐怖、回数を重ねる毎に増していく不安、ひたひたと背後に近づてい来る不気味さがあります。

個人情報を安易に発信してしまうことが、どんなに恐ろしいことなのかが分かります。

異常な人間の怖さが解る作品です。

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3、《お見合い》

結婚前に遊びのつもりでお見合いをした女性が、相手の男性に一目惚れされる話です。

幸せ絶頂の優越感からくる想いなのか、ちょっとした油断で人は奈落の底に突き落とされてしまうのです。

お見合いに関わる様々な人たちの、自分よがりの業が怖ろしく描かれています。

ここがポイント

自分が行ったことは、全部自分に跳ね返ってくるものなのですね。

4、《姉妹ーTwo Sisters》

母が亡くなり、父親と母親代わりのウンジュと暮らす、スミとスヨンの姉妹に奇妙な現象が起き始める話です。

韓国映画「箪笥(たんす)」の小説版であり、韓国の古典怪談である、「薔花紅蓮伝(そうかこうれんでん)」を元に創作しています。

確かに幽霊も登場する場面もありますが、それよりも人の心の闇の方が、よっぽど不気味な印象を受けます。

ここがポイント

謎解きをされるまで、全くと言っていいほど何も見えてこない、想像力を掻き立てられる作品です。

5、《ビンゴ》

みんなから、いじめを受けていた女子高生のヨリコが自殺し、その後、クラスメイトが一人ずつ変死を遂げていく話です。

学校の教室の席順がビンゴゲームに見立てられ、ゲーム感覚で人が次々に死んでいくのです。

森の中で百物語を行う部分での怪奇な出来事も怖く、25席の教室内でのビンゴで死ぬ様は、さらに恐怖を誘います。

ここがポイント

ミステリー要素も含んでいて、恐怖の中にも、謎が生まれる作品です。

6、《生きてるうちに、さよならを》

親友の葬儀や講演をきっかけに、生前葬を考える会社社長の話です。

しかし、自分よりも妻が不治の病に侵されていたり、社長の座を狙う副社長の思惑を知るなど、生前葬のことがキッカケでいろいろなことが分かってきます。

ここがポイント

ただの身勝手な男の手記のように見せかけて、妻の過去に興味を示したところから、ストーリーは意外な展開を見せていきます。

人の心の陰の部分は、なかなな見えないものなのです。

7、《鬼の棲む家》

新婚間もない華子は、古びた借家で夫の亮介を殺害してしまうのですが、そこは呪われた家だったのです。

序盤はホラー小説のような雰囲気で、怖さが半端なく伝わってきて、中盤にかけては加害者の裁判、マスコミとの関わり方などが描かれています。

さらに終盤にかけては、事件に関わる複数の人間の視点で捉えられていて、サスペンス感覚でかなり楽しめます。

ここがポイント

鬼の正体に唖然としてしまいます。

8、《赤ずきん》

女子大生の夕紀が、赤ずきんの呪いに巻き込まれていく話です。

ある女の子の家で家庭教師をすることになった夕紀、訪れたその家に居たのは、常識を逸脱した赤ずきんの姿をした老婆であったのです。

そのことがキッカケで夕紀は頭の中で変な声が聞こえたり、妙な幻覚を見るようになってしまいます。

ここがポイント

ラストに呪いの恐ろしさを、まざまざと感じてしまいます。

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まとめ

吉村達也氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

大まかなご紹介ですが、ゾクッとする怖さを存分に感じて頂けたと思います。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非とも、この機会に読んでみてください。

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