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鳴海章おすすめ作品8選をご紹介~硬質な筆致で物語を描く~

エンターテインメントが味わえる、鳴海章氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

日本大学法学部卒業後、PR会社の勤務を経て、1991年に「ナイト・ダンサー」という作品で第37回の江戸川乱歩賞を受賞して作家デビューを果たします。

航空サスペンスで注目され、近年では、警察小説も書き始め「浅草機動捜査隊シリーズ」などの作品を執筆しています。

また映画化された恋愛小説「風花」などの作品で、執筆ジャンルの幅を拡げています。

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鳴海章おすすめ作品8選をご紹介~硬質な筆致で物語を描く~

シリーズ物の作品は「国連航空軍」シリーズや「スナイパー」シリーズ、「原子力空母信濃」シリーズ、「ゼロ」シリーズなどを執筆しています。

航空サスペンス、エンターテインメント小説の熱心な書き手として知られていて、現在は活動拠点を東京から北海道、帯広に移して、作家活動をしています。

そんな鳴海章氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、『ナイト・ダンサー』

謎のジェット機である、ナイトダンサーを交え、息詰まる空中戦が展開される話です。

何者かによって、アルミ合金を侵食する細菌をアメリカに持ち出そうとしたことから、話は始まります。

日本から出航したM航ジャンボ機の貨物室から、その細菌が漏れ出し、墜落に至ってしまうのです。

それを隠蔽するために、女性米国大統領支持の元、米海軍戦闘機がM航空機追撃に向かい、それを確認した航空自衛隊が謎のジェット機であるナイトダンサーを出撃させて、アメリカとの間に空中戦が始まるのです。

ここがポイント

圧倒的なスピード感にハラハラ感が半端なく、飽きることなく楽しめます。

飛行機好きや自衛隊好きの方には、堪らない作品です。

2、『ゼロと呼ばれた男』

航空自衛隊パイロットで、一等空尉の那須野治朗こと通称“ジーク"の活躍を描いた話です。

日本の自衛隊の考えは、たとえ領空侵犯している戦闘機がいたとしても、相手が攻撃してこない限り、自衛隊機は攻撃できないそうなのです。

まして、戦闘機同士の戦闘は音速を超えるのですから、相手が攻撃してきてから攻撃するというのは到底無理に決まっていて、攻撃する前にやられてしまうのです。

そんな中で、日本の自衛隊は、国防に命がけであたっているのです。

ここがポイント

この物語は操縦時の緻密な描写が特徴的であり、映像やゲームでは分かり得ない緊迫感が味わえます。

また、自分が戦闘を体験しているかのような臨場感が味わえる作品です。

3、『狼の血 狙撃手(スナイパー)シリーズ』

庶務系のうだつの上がらないサラリーマンが、ヤクザになった旧友に託された拳銃と現金を手にいれてしまう話です。

サラリーマンであれば、多かれ少なかれ、持っているであろう鬱屈した感情が細部に渡って描かれています。

男の朝の髭剃りから始まり、立ち食いソバ屋で天ぷらうどんを上手そうにすする様子まで、詳細に捉えているのです。

そんな主人公が、拳銃を手にした途端、彼の中に衝撃が走り、ついに人を殺してしまうのです。

そして歯止めが利かなくなっていき、破滅に向かうスピード感が加速してしまうのです。

ここがポイント

人間の暗さと激しさが、これでもかと感じ取れる作品です。

4、『マルス・ブルー』

7年前、悪天候をついて緊急発進して消息を絶った、F-15のパイロット、影坂志朗の履いていたブーツが見つかるところから話は始まります。

この件について、小松基地の法務官の堀と、警視庁公安部員の藤林が調査を行っていきます。

話が進むにつれ、ノンフィクションかと思えるほどに生々しい描写が続き、また、日本とロシアの政治家や自衛隊に理解のある実業家等、顔が浮かぶ人が登場するのもリアルさを助長しています。

ここがポイント

パイロットの純粋さ、それとは相反するスパイ合戦等、見事なエンターテインメントが味わえます。

戦闘機パイロットの世界を垣間見ることができ、米ソ北が絡んだストーリーも面白く堪能できる作品です。

5、『マリアの骨 浅草機動捜査隊』

浅草機動捜査隊シリーズの第一弾であり、連続婦女殺人事件の捜査にあたる機動捜査隊・浅草日本堤分駐所のベテラン刑事、辰巳と新米刑事の小沼が事件に挑んでいく話です。

出だしは、辰巳が関わった殺人事件被害者の女性が、火葬される場面であり、中学生の一人娘が火葬に立ち会っているのですが、辰巳が一緒に骨を収めているのです。

実はその殺された女性は以前、辰巳と恋に落ちていた女性だったのです。

刑事モノですが、派手なドンパチなどはあまりなくて、昔ながらの足で地道に稼ぐ捜査や、現場周辺の防犯カメラ等のチェック等が主流となります。

ここがポイント

一部の警察もののような、派手さはありませんが、却って新鮮味があり、現場の様子も生々しく描かれています。

スリルがあって、登場人物にもリアルさもある作品です。

6、『月下天誅 浅草機動捜査隊』

浅草機動捜査隊シリーズの第二弾であり、最後のフィクサーと呼ばれた高橋天山が、谷中墓地で殺害された事件に挑む辰巳と小沼の話です。

フィクサー殺しから始まる、天誅事件がメインであるのですが、単なる殺人事件では終わらず、闇の深さは切ない余韻を残していたのです。

特別捜査本部は警視庁本庁に置かれることになったため、余計な事とは知りながら、事件を捜査員に引き渡した後も、パトロール任務の合間を縫って、辰巳と小沼は二人で、独自に捜査を続けていくのです。

ここがポイント

緻密さと渋さが際立っている作品です。

7、『刑事の柩 浅草機動捜査隊』

浅草機動捜査隊シリーズの第三弾であり、辰巳刑事が、以前殺された大川真知子の娘、亜由香の相談をうける話です。

亜由香がいうところの相談の内容は、「友達が誰かに付きまとわれているので・・・。」という内容なのだが、どうも、曖昧な内容であり、亜由香が何かを隠しているように思えてしまうのです。

なんだか胸騒ぎを覚えた、辰巳はそのころ、連続猟奇殺人が起きていた、亜由香が現在伯父と生活している富山県魚津市に向かうのです。

ここがポイント

ハードボイルドな展開が楽しめる作品です。

8、『刑事小町 浅草機動捜査隊』

浅草機動捜査隊シリーズの第四弾であり、今回から班長として、稲田小町が登場し、赴任早々に、幽霊屋敷と呼ばれる元医院で、首吊り死体を発見してしまう話です。

自殺と判断されるのですが、遺体の身元が、かって少女を暴行死させた、13歳の少年たちを弁護した曰く付きの弁護士だったのです。

その少年たちの一人も、ひき逃げ事故で死亡していたことが分かり、今回の自殺事件との関係が疑われていきます。

今回は辰巳刑事の出番はあまりなく、少々寂しい感じですが、相変わらずの豊富な警察用語や、取り調べの様子などはいつも通りに楽しませてくれます。

ここがポイント

回を追うごとに、楽しさが増してくるシリーズ作品です。

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まとめ

鳴海章氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

まだ、読んでいない作品がありまましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がりますよ。

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