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黒史郎おすすめ9選をご紹介~後戻りできない不気味さを描写~

暗黒の不気味さを描く、黒史郎氏のおすすめ作品10選をご紹介させていただきます。

1998年頃から「幻想住人録666」というサイトで、様々なジャンルのオリジナル小説を公開しています。

2007年「夜は一緒に散歩しよ」という作品で、第一回『幽』怪談文学賞の長編部門大賞を受賞しています。

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黒史郎おすすめ9選をご紹介~後戻りできない不気味さを描写~

また、短篇「ラゴゼ・ヒイヨ」という作品では、史上最年少で学習研究社主催のクトゥルー神話賞の最優秀賞を受賞します。

自ら収集した資料を元に雑誌、テレビ番組等への資料提供や、原案協力を手掛けながら、数万項目の黒語辞典を制作しています。

そんな黒史郎氏のおすすめの作品を10選ご紹介いたしますので、お楽しみ下さい。

1、『夜は一緒に散歩しよ』

画家であった母親を亡くしてから、何かに憑りつかれたように、奇妙な絵を描き始める娘の話です。

そして彼女の周囲で人が亡くなることが増え、何かがおかしくなっていくのです。

そして彼女が、もう一つ執着しはじめたのが、夜の散歩なのです。

ここがポイント

壊れたような行動と、奇行を繰り返す娘の描写にゾッとする恐ろしさがあります。

ラストでまた、新しい恐怖の始まりを感じさせる作品です。

2、『獣王』

動物園を訪れる女の姿をした異形と、その女に恋をする動物飼育員の男の話です。

動物園の様々な動物の擬態をする青い目の女キョウコ、飼育員の男は彼女に惹かれていき、やがて、同棲することになります。

ここがポイント

キョウコの擬態は単なる物まねだけではなく、身体的特徴までも擬態してしまうことだったのです。

本当に狂気の世界に連れていかれるような作品です。

3、『黒水村』

高校生のグループが課外学習の一環で訪れた、過疎の村で恐怖に巻き込まれてしまう話です。

怪しい村人、真っ黒な森、廃病院、ゾンビ等、ホラー要素満載で楽しませてくれます。

ここがポイント

ライトノベルでありながら予想以上にグロく、えぐいし、救いがありません。

ラストもまるでゲームのクライマックスのように、ハラハラドキドキしてしまう作品です。

4、『幽霊詐欺師ミチヲ』

幽霊詐欺師ミチヲシリーズの第一弾であり、借金を返済するために、幽霊相手に結婚詐欺を仕掛けるミチヲの話です。

そのためにミチヲは、霊の世界に足を踏み入れることになってしまうのです。

ここがポイント

えぐいシーンも多々ありますが、コミカルに描かれているので、飽きることなくたのしめます。

不思議な話ですが、気分転換にピッタリの作品です。

5、『未完少女ラヴクラフト』

怪奇小説のラヴクラフトが異世界で、美少女化した話です。

まさしくクトゥルフ神話の一端であり、ライトノベルであり、冒険ファンタジーでもあります。

原作クトゥルフのホラー要素を全て希望に置き換えた内容であり、宇宙的恐怖は味わえませんが、クトゥルフの雰囲気は十分に楽しむことができます。

ここがポイント

王道の異世界ものとして、かなり楽しめる作品です。

6、『失物屋マヨヒガ』

ここがポイント

失くしたはずのものが手に入るいう駄菓子屋「マヨヒガ」を舞台にした、9編からなる短編集です。

ただし、手に入れるためには、それ相当の対価を払わなければならないのです。

それはものであったり、人間の心であったり、自分自身の身体であったりします。

切ないような、怖いような、不思議な気持ちが味わえる作品です。

7、『人間椅子~乱歩奇譚~』

江戸川乱歩の世界を現代に蘇らせた、アニメのノベライズです。

何者かに眠らされていた、小林少年が目覚めると、そばにはバラバラにされ、椅子の形状に組み合わされた担任教師の首無し死体があったのです。

ここがポイント

アニメと比べると視点が増えたり、展開が変わったり、心理描写も丁寧に表現されていて、違った世界を楽しむことができます。

舞台は現代ですが、古い時代の雰囲気も味わえる作品です。

8、『実話蒐録集 暗黒怪談』

暗黒の実話怪談を35編収録した、覆いかぶさってくるような恐怖にみちた話です。

ここがポイント

日常生活の延長上にありそうな怪異話が多く、不思議とか謎といったたぐいの雰囲気を感じてしまいます。

自身の知らないところで、何かが起きて、そして終わってしまっているような感じで、不安感を醸し出しているのかもしれません。

毎日一話ずつ読んでも一月以上かかる、怖い話を味わってください。

9、『異界怪談 暗渠

纏わりついてくるような、怪異を収めた39話からなる恐怖実話短編集です。

ここがポイント

それぞれの話の裏側で何かがおこっていて、それが読む者の想像によって補われているように思います。

そしてその何かを想像したときに恐怖が這い上がってくるようで、一気に怖くなってしまいます。

どの話も不穏な気配が満ち溢れていて、怪談というものの怖さをとことん味合わせてくれます。

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まとめ

黒史郎氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

さぞかし怖がっていただけたと思います。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

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