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月村了衛おすすめ作品8選をご紹介~新世代ハードボイルドの旗手~

ハードボイルド感満載の月村了衛氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、予備校講師、脚本家を経て、2010年に「機龍警察」という作品で作家デビューを果たします。

その後も次々に長編小説を発表し、2012年には「機龍警察 自爆条項」で第33回日本SF大賞、翌2013年には「機龍警察 暗黒市場」で第34回吉川英治文学新人賞、2015年には「コルトM1851残月」で第17回大藪春彦賞を受賞しています。

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月村了衛おすすめ作品8選をご紹介~新世代ハードボイルドの旗手~

小さい頃から冒険小説に魅せられ、プロの作家になった今も、冒険小説の復権が自分に課せられた責任だと思っているそうです。

また、趣味は登山であり、初めての山は未知の世界であり、不安も多いが未踏峰に挑む心がないと、新たな発見もないということを信条にしているそうです。

どんな作品でも内在的な欲求があって、執筆しているそうです。

そんな月村了衛氏のおすすめの作品8選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

『機龍警察』

機龍警察シリーズの第一弾であり、近未来の日本で、近接戦闘兵器の新型機(龍機兵)が警察に配備され、地下鉄立て籠もり犯と対峙する話です。

SFミステリーであり、東京を舞台に機甲兵装と呼ばれる人が乗るロボットのようなものの活躍が描かれています。

ここがポイント

テロリストの恐るべき計画、警察組織内の軋轢、地道で泥臭い捜査、白熱のロボットアクション等、目が離せません。

このジャンルなら、これは外せないという要素をとことん緻密に描いていて、エンターテインメントとしての熱量を保ったまま、展開していきます。

これからの展開がとても楽しみになる作品です。

『黒警』

警察、ヤクザ、中国組織、裏社会で起きる犯罪と警察の闇の話です。

前半は警察内の足の引っ張り合いや、裏社会の闇といった、胸が苦しくなるようなドロドロした展開で物語は進んでいきます。

後半からはそれらを一掃するかのような勧善懲悪的な流れへと変わっていきます。

人生何もいいことがなかった刑事、沢渡が、ヤクザと中国人犯罪組織の頭と結託して、日本警察の闇を正していく様にはスカットします。

ここがポイント

巨大な壁をぶち壊していく痛快な作品です。

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『土漠の花』

ソマリアの国境付近で活動する自衛隊が、キャンプに助けを求めに来た女性を匿うが故、現地の民俗争いに巻き込まれる話です。

戦闘シーンが多く、銃声、爆発音、殺すか殺されるかの、殴り合いなどが多く描かれています。

ここがポイント

最初から最後までのハラハラ・ドキドキの救いようのない展開に引き込まれ、諦めず皆が必死に戦う最後の戦いは臨場感タップリに味わうことができます。

圧倒的な不利な状況から撤退するため、問答無用の作戦で敵を蹴散らす姿は神々しくもあるのですが、犠牲も伴ってしまいます。

自衛隊員の身の危険を感じさせられる作品です。

『槐(エンジュ)』

中学校の野外活動部が、合宿に訪れたキャンプ場で、惨劇に巻き込まれる話です。

先生と生徒の命はどうなってしまうのか、ドキドキと不安の展開であり、閉店したレストランの店主の自殺の因縁、抗争と槐の正体が見えてきます。

生と死を分ける構想の中、生徒が自分たちの命をまもるため戦い、教頭が自分よりも生徒たちの命を守るため立ち向かっていくのです。

ここがポイント

そして、意外にも、半グレ集団と中国マフィアが繰り広げる壮絶な殺戮に颯爽と、立ち向かっていったのは、普段はやる気も愛想もない副顧問の女性教師だったのです。

戦慄と興奮の作品に間違いありません。

『黒涙』

警視庁組織犯罪対策部2課の沢渡と、義兄弟である義水盟の幹部である沈を主人公にした中国企業と日本官僚の贈収賄を捜査する話です。

国家の内部情報が、中国に筒抜けとなっている原因の犯人捜しが始まり、公安等の警察組織が、インドネシアのビジネスマンの協力を得て、後一歩のところまでたどり着いていきます。

そして、インドネシアの利権をエサに、中国が放ったスパイと、それに通じている日本人の政治家に狙いを定めていくのです。

ここがポイント

日本の防諜のお粗末さや、中国の黒社会の処刑方法のエグさが印象に残る作品です。

朝日新聞出版
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『悪の五輪』

「五輪」という利権に群がる人々の欲望や思惑、そして戦後から復活した日本の昭和の空気を存分に堪能できる物語です。

ここがポイント

1964年開催の東京オリンピックの記録映画の監督選考を巡る、闇の勢力の蠢きが、実在の人物を交えて、虚々実々に描かれています。

ヤクザの人見稀郎は、東京オリンピックの記録映画の監督を中堅監督の錦田欽明をねじ込もうと、悪戦苦闘していきます。

しかし裏工作に動いても、大きな手の中で踊らされる自分に気付いてしまい、昔出征した兄の想いと日本復興の思いであるオリンピックの強さを感じてしまうのです。

主人公が哀れにも逞しくも思える作品です。

講談社
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『欺す衆生』

元詐欺師という枷を負いながら、真っ当に生きようとする主人公が、再び詐欺師の道に墜ちていく話です。

昔の豊田商事事件をベースにしていて、いきなりあの有名な事件のシーンがあり、その後の社員の生き様が描かれています。

人を騙すことを仕事とした人間の末路が、時代の躍動感とともに、綴られています。

ここがポイント

真実から目をそらし、他人を騙し、自分を騙しても、誰も幸せになれないのです。

家族の為に罪を犯しているのに、その家族は虚栄心を肥大化させるだけであり、今まで保っていた罪悪感と良心も変質していくのです。

ラストの仕掛けに圧倒される作品です。

新潮社
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『葛藤する刑事たち』傑作警察小説アンソロジー

「黎明期」、「発展期」、「覚醒期」の三つに分けて紹介されている警察小説史に残る作家9名の傑作短編集です。

警察小説の中の刑事が、活躍する短編小説を黎明期の松本清張氏の「声」という作品から、覚醒期の誉田哲也氏の「手紙」という作品までの3期に分けてのアンソロジーです。

ここがポイント

時代と共に犯罪も多様化、複雑化して、それに関わる刑事もさぞかし大変だろうと想像してしまいます。

バラエティに富んだ秀作揃いの作品です。

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まとめ

月村了衛氏の作品はお楽しみいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

そして新しいハードボイルドの醍醐味を味わってください。

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