読書好き芸能人おすすめの書籍10選をご紹介させていただきます。
いつもテレビや映画で見るあの芸能人って、どんな本を読んでいるのでしょうか。
忙しい中でも、移動時間や収録の合間に本を読んでいる芸能人の方って結構いるのです。
そうなんです、本好きな芸能人は思っているよりも沢山いて、番組の中でも自分が読んで面白かった本などをよく紹介しています。
芸能人おすすめ書籍10選をご紹介~物語の中で別の世界を堪能~
また、本を出版している芸能人もたくさんいて、その中でも又吉直樹氏のように芥川賞を受賞した芸能人もいるのです。
最近は紙の本だけでなく、電子書籍もあるので、お手軽で便利になり、たくさんの種類の本を1台の書籍リーダーで読むことができて、持ち運びにもかさばらず便利で、楽しむことができ、芸能人の方も多く利用しています。
テレビなどで活躍する芸能人がおすすめする書籍を、10選ご紹介いたしますのでお楽しみください。
1、優香、桐谷 美玲氏 おすすめ 『その日のまえに』重松 清
静かに訪れる死をテーマにした7編からなる連作短編集です。
「その日」は誰にでも平等に、そして不平等にやってくるのです。
その日がいつ頃になるのか、前もって分っているという事は、幸福なことなのか、また不幸なことなのでしょうか。
ここがポイント
昨日まで普通にあった日常が、突然断ち切られてしまう今日、まだまだ続くと思っていた未来が、期限付きになる瞬間、人は何を思い、何を考えるのでしょうか。
生きていくことのかけがえのなさが、実感できる作品です。
2、櫻井 翔氏 おすすめ 『もの食う人々』辺見 庸
人と食をテーマに、内戦地域や紛争地帯の飢餓最前線をはじめとし、食糧難に苦しむ貧困地域の実態をルポルタージュした驚愕のノンフィクションです。
今の日本の食生活からは想像を絶する異次元とも思える世界が現存し、日々の糧を求めて生きる人々の姿を知るに及んで、絶望感に打ちのめされてしまいます。
貧窮のはてに残飯さえ平然と売られている街、エイズに侵されて死を待つ村、欺瞞だらけで腐敗した軍隊が実際に存在しているのです。
飽食がまかり通る時代にいろんなものに触れて、筆者はそんな人々と食事をするのです。
決して主義、主張を押し付けることなく、ありのままが伝わってきます。
ここがポイント
食べるという事を見つめ直さなくてはならないと思える作品です。
3、岡田 准一氏 おすすめ 『十角館の殺人』綾辻 行人
7人の大学生が孤島を訪れ、そこで起きる連続殺人の話です。
離島の建つ曰く付きの館である十角館にやってきた大学生グループが、さながらアガサクリスティの名作「そして誰もいなくなった」かのように、一人また一人と殺害されていくのです。
ここがポイント
仲間が一人ずつ殺されていく中で、それぞれの精神状態の描写や疑心暗鬼になっていく様子が、読み手の緊迫感を煽り、最後まで楽しんで読むことができます。
また、本土では事件に巻きこまれた学生たちの仲間と知り合った島田が謎を解いていきます。
孤島と本土で物語は進行していき、最後の種明かしと意外な犯人に驚愕してしまいます。
まさしくミステリーの名作です。
4、宮崎 あおい氏 おすすめ 『強運の持ち主』瀬尾 まいこ
日常生活の裏側を占い師の視点から描いた、4編で構成されているショートストーリーです。
不安な時、八方ふさがりな時、人は占いを頼りたくなるのかもしれません。
人付き合いが嫌で、OLから占い師に転身した、その名もルイーズ吉田が人間観察力を発揮して、適当ながらも人生をほんの少し変える占いを繰り広げていきます。
ここがポイント
人は誰かに少しだけ背中を押してもらったり、ほんの少しの勇気を貰ったりするだけで、前をむいて進めるかもしれないのです。
ほんわかした読後感が貰える作品です。
5、中居 正広氏 おすすめ 『葉桜の季節に君を想うということ』歌野 晶午
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵の成瀬将虎はひょんなことから、インチキ霊感商法会社を調査することになってしまう話です。
ロマンチック的なタイトルとは裏腹に、とんでもない仕掛けが用意されていて、叙述トリックに騙されまいと、ある程度の予想はできるのですが、気持ちいいほど見事に裏切られてしまいます。
ここがポイント
してやられた感が半端なく、未だかってないほどのどんでん返し体験が味わえます。
散漫かと思われるエピソードや伏線も、最後にはきちんと全て回収する手腕は流石としか言いようがありません。
もう一度読み返したくなる作品です。
6、妻夫木 聡氏 おすすめ 『さよならドビュッシー』中山 七里
不慮の事故に遭った主人公が懸命のリハビリの末、ピアノコンクールの舞台に立つまでを描いた話です。
ピアニストとして決して軽くないハンディキャップを抱えながら、なおも果敢にピアノの練習に挑み続けていきます。
そんな最中にあろうことか、殺人事件まで巻き起こってしまうのです。
ピアノ教室で出会った凛々しい岬先生による推理も楽しめますが、それ以上に主人公の芯の強さや躍動感のあるピアノの描写に魅せられてしまいます。
ここがポイント
クライマックスシーンは感動そのものであり、タイトルの意味もここで分かります。
7、星野 源氏 おすすめ 『テロリストのパラソル』藤原 伊織
主人公が爆弾テロに遭遇して、事件に巻きこまれていく話です。
アル中バーテンダー島村は公園で、大規模爆発事件に巻きこまれてしまいます。
事件の死亡者の中には学生時代を共に過ごした親友や恋人もいたのです。
偶然か、計画的なのか、犯人の目的は一体何なのか。
ここがポイント
学生時代に起きた事件と現在の事件が同時に進行していき、登場人物の関係性も明らかになり、終盤でのたたみかけは見事という他はありません。
乱歩賞と直木賞をダブル受賞した作品に納得です。
8、又吉 直樹氏 おすすめ 『私の消滅』中村 文則
或る診療内科医師が、愛した人を救う手段として、また復習の手段として人間の記憶の操作を試みる話です。
自分という存在が希薄になる様な話であり、こちら側に侵食してくるような暗さが癖になります。
生い立ちから残酷すぎて感覚は麻痺してしまいますが、登場人物たちの選択はそれぞれの人生において納得できるものだったのです。
ここがポイント
私とは何かというテーマと、必ず地続きである過去と現在を、どうしたら変えることができるのかという絶望的な祈りについて、考えさせられる作品です。
9、若林 正恭氏 おすすめ 『森に眠る魚』角田 光代
ここがポイント
五人の女性が、ママ友という立場で出会い、仲良くなって、そして壊れていく話です。
五人の女性たちはどこで間違ってしまったのでしょうか。
最初は気の合うママ友であったはずなのに、競争や見栄や、自分だけとり残されているんじゃないかという疎外感が加わり、いつの間にかすれ違っていってしまったのです。
受験なんて興味ないと言っていたはずなのに、子供の感情がそっちのけになり、ママ同士の意地の張り合いに発展してしまっていったのです。
女性の悪い部分をギュッと濃縮したような作品です。
10、木村 拓哉氏 おすすめ 『ジェノサイド』上・下 高野 和明
日本とアフリカでそれぞれ奔走する主人公たち、彼らが抱える謎が交錯する時に驚愕の真実が明かになる話です。
大学院生による新薬開発と傭兵による暗殺任務と思しき詳細不明の作戦、180度毛色が違う話が凄まじいスケールで展開され、複雑に絡まりあっていくのです。
ここがポイント
序盤は謎ばかりで先が見えなく、しかし、中盤になると情報が開示されて物語が加速していき、そして終盤には隠されていた真実が浮き彫りになって、スッキリと伏線を回収していきます。
最高のエンターテインメントであり、面白さと奥深さが存分に味わえる作品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか、芸能人がおすすめする書籍は、お楽しみいただけましたでしょうか。
どの作品も大変人気があるものばかりです。
まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。
そして芸能人と同じ世界を堪能してください。