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おすすめ推理小説 サスペンス一覧(作家別)

太田忠司おすすめ10選をご紹介~波紋から生じるテーマを描く~

違和感を表現する、太田忠司氏のおすすめ作品を10選ご紹介させていただきます。

大学在学中に「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞します。

卒業後、一旦はサラリーマンになりますが、時間を見つけて、ショートショートを執筆し続けていたのです。

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太田忠司おすすめ10選をご紹介~波紋から生じるテーマを描く~

1990年に初の長編ミステリ「僕の殺人」という作品の出版をきっかけに、専業作家の道を歩み始めます。

また映画化もされた「新宿少年探偵団」のようなシュブナイルミステリを多く執筆しています。

太田氏の着想の原点は違和感であり、何かおかしいとか、変だと思った時に、変だと思っている景色と、変だなと思っている自分との差異の間に物語が隠れていると思っているのだそうです。

そんな太田忠司氏のおすすめ作品を10選ご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、《月光亭事件》

狩野俊介シリーズの第一弾であり、卓越した推理能力を持った少年探偵、狩野俊介の活躍を描いた話です。

大病院の院長の妻に取り入り、館に居座る怪しげな宗教家の正体を暴くことから、ストーリーは展開していきます。

ここがポイント

古き良き少年探偵ものというイメージがありますが、飽きを感じさせない工夫がされていて楽しめます。

優しいミステリー作品です。

2、《刑事失格》

阿南シリーズ第一弾であり、派出所勤務の巡査だった阿南が直面する事件を通して、自らを語っていく話です。

ここがポイント

正しいことをどうしても曲げられない性格の阿南が、葛藤や憤り等、内面的なものに重点を置いて描かれています。

全く関係のなさそうな複数の事件が、最後にはきちんと纏められていていくような流れで、大きな結末へと展開していきます。

次作の展開に期待が膨らむ作品です。

3、《ミステリなふたり》

京堂夫妻シリーズ第一弾であり、美貌で凄腕の刑事である妻と名推理を発揮するイラストレーターの夫が、事件に挑む10編からなる連作短編集です。

事件の謎を解くのは夫の方で、安楽椅子探偵のような感じであり、行動するのは鉄の女の異名を持つ妻なのです。

ここがポイント

コメディー調でありながらも、発生する事件は結構複雑なものも多く、ミステリーとしても十分楽しめます。

スキマ時間に読むにはいい作品です。

4、《月読》

月読シリーズ第一弾であり、人が死んでいく時の最期の思いを読み取ることのできる能力者「月読(つくよみ)」の話です。

ここがポイント

人が死ぬとき、その場に残る思いを「月導(つきしるべ)」といい、それを読み解く人が「月読」なのです。

ある街で起きた殺人事件を捜査する刑事に協力する「月読」、そしてそれに巻き込まれる男子高校生を描いています。

不思議な余韻が残る作品です。

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5、《甘栗と金貨とエルム》

高校生探偵の甘栗晃シリーズの第一弾で、突然亡くなった父親の後を継いで、探偵をはじめることになった甘栗晃が奮闘する話です。

高校生の甘栗青年が少女の依頼で、失踪した母親を探すために東奔西走していきます。

父親が生きていたころには気付かなかった思いとか、今までのことを見つめ直す成長物語としても楽しめます。

ここがポイント

歯切れのいいハードボイルド作品のようです。

6、《五つの鍵の物語》

鍵に纏わる話が綴られた5編からなる短編集です。

ミステリーというよりもホラー要素もタップリあり、幻想文学的に描かれています。

ここがポイント

鍵と言えば普通、扉についている錠前や持ち運ぶ鍵をイメージしてしまいますが、それとは違った意味で描かれていて興味がそそられます。

タップリと奇怪な余韻を楽しませてくれる作品です。

7、《奇談蒐集家》

自ら体験した不思議な話を提供してくれた人に、高額報酬を進呈するという話を綴った、7つの連作短編集になっています。

数々の不思議な話を携えた人たちがその内容を披露するのですが、無粋なアシスタントにより、ことごとく謎は解き明かされてしまうのです。

ここがポイント

次々に手品を見せられているような内容で、この中に首を突っ込んだら最後、脱け出れなくなってしまうほど楽しめます。

何とも不思議なミステリー作品です。

8、《セクメト》

セクメトシリーズ第一弾であり、凄惨な連続殺人事件の陰に隠された闇を、警視庁捜査一課のエリート刑事が挑む話です。

殺人事件の現場に現れる謎の女子高生は一体何者なのか、驚異的な強さで刑事がいとも簡単に投げ飛ばされてしまう様子は圧巻です。

ここがポイント

SFミステリー要素が強いのですが、スピード感もあり、漫画のようにかなり楽しませてくれます。

アクション映画を観たような気分になれる作品です。

9、《死の天使はドミノを倒す》

失踪した弁護士の弟を探すため、売れない作家の兄が奔走する話です。

情状酌量の余地がない被告人に対して、弁護する必要が本当にあるのか、どんな気持ちで弁護するのか、ということがテーマの一つになっています。

ここがポイント

そしてもうひとつ、生きることは善で、自ら死ぬことは悪とされていますが果たして本当にそうなのでしょうか。

ミステリー小説の醍醐味が味わえる作品です。

10、《伏木商店街の不思議》

太田忠司氏が贈る、少し不思議な商店街で起こる、切なくておかしくて少し怪しいショートショートの31編です。

色々なジャンルのストーリーが楽しめて、大変読みやすく、勿論読み応えもあります。

ここがポイント

昭和の香りを色濃く残す不思議な伏木商店街、思わず行ってみたくなります。

ノスタルジックな雰囲気が漂っている作品です。

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まとめ

太田忠司氏の作品のご紹介は、楽しんでいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

そして読書の楽しみを広げてください。

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