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池波正太郎おすすめ10選をご紹介~ロマンチシズム溢れる描写~

読後感の爽やかな作風で定評のある、池波正太郎氏のおすすめの作品10選をご紹介させていただきます。

1923年、東京、浅草生まれで、小学校卒業後、株式仲買店に勤め、その後、海軍に入隊しています。

戦後は都職員となり、下谷区役所(現在の台東区の西部)に勤務するかたわら、新聞社の懸賞戯曲に応募し、2年続けて入選を果たし、これを機に劇作家になります。

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【下書き】池波正太郎おすすめ10選をご紹介~ロマンチシズム溢れる描写~

1960年に「錯乱」という作品で第43回直木賞を受賞し、作家としての地位を固めていきます。

その後、「鬼平犯科帳」、「剣客商売」、「仕掛人・藤枝梅安」の三大シリーズで時代小説の第一人者となり、絶大な人気を博しています。

また、食通でも著名であり、池波氏の作品では、登場人物だけでなく、当時の人々が実際に食べたであろう料理や食べ物が、生き生きと描かれています。

そんな池波正太郎氏のおすすめの作品を10選ご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、『幕末新選組』

新選組で有名な沖田や土方ではなく、二番隊長、永倉新八の視点で描かれた幕末と明治維新の話です。

永倉が剣術に明け暮れていた時代は、丁度、幕末の動乱期であり、剣術への情熱を新選組へ入隊することで、そのまま青春を謳歌していたのではないかと思われます。

ここがポイント

また、女性、特に贔屓にしている芸妓に対する弱さと、新選組随一と言われた剣術のギャップが興味を引いてしまいます。

局長の近藤勇を冷たい感じで描いているのも、永倉自身の時と共に抱く不信感に比例しているかのように思います。

悪戯好きの腕白が、一流の武士となり、その生涯を閉じるまで迄を新選組と人間性の両極で描いた作品です。

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2、『西郷隆盛』

明治維新の立て役者の一人として、歴史に名を馳せた西郷隆盛の人生を描いた話です。

明治維新を西郷隆盛の視点で捉えた話であり、合わせて彼の生き様を描いています。

諸外国から見れば、明治維新がスムーズに行われたかのように見えますが、内実は維新の原動力となった薩長土肥の有力者同士の反目、各藩、士族の不満に政府は傾注せざるを得なかった状況が良く分かります。

ここがポイント

西郷隆盛は真の政治家でありながら、世に横行するにわか仕立ての政治家ではなく、詩人の魂を備えた思想家であり、教育者だったのです。

無私の人間であり、艱難辛苦で鍛えられた器の大きさを感じる作品です。

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3、『鬼平犯科帳』

切り捨て御免の権限を持つ、幕府の火付盗賊改方の長官である、長谷川平蔵、通称鬼平が、江戸の街で好き勝手な行動をする盗賊らを相手に難事件を解決していく話です。

多くの盗賊たちが世に蔓延っていた時代、火付盗賊改方の長官となった長谷川平蔵は、盗賊たちからは鬼の平蔵と呼ばれ怖れられていたのです。

しかしそれほど鬼平が全面に出ていることもなく、むしろ裁きを受ける盗賊の方が主役だったのです。

ここがポイント

そしてその盗賊同士の繋がりが物語に深みを与え、扇の要のように鬼平が存在する事で、作品に重厚感を出しているのです。

義理と人情、人生の酸いも甘いも描き出している傑作時代劇作品です。

4、『剣客商売』

隠居した老剣客である秋山小兵衛とその息子の大治郎が、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き切る話です。

田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に、小兵衛、大治郎の剣客父子が縦横無尽に活躍します。

普段は助平じじい的な小兵衛ですが、一旦剣を持つと一流の剣豪になり事件をスパッと解決し、その息子である大治郎も堅物ながら、剣の腕は確かで筋が通っているのです。

親子程、歳の離れた小兵衛の若妻おはると、女武芸者の三冬とかも登場し、個性豊かな人たちが生き生きと描かれています。

ここがポイント

娯楽性が強く、肩の力を抜いて楽しめる時代劇作品です。

5、『食卓の情景』

池波氏が幼少の頃からの東京の美味いものや、旅先での美味しいものの思いでについて綴られた話です。

今ではなくなった店も多くありますが、店の客のあしらい方や値段も味とばかりに良かった、悪かったと書かれていて、すっかりなくなった昔の情緒のやり取りを感じさせてくれます。

読んでいる間、ヨダレが出そうな描写に引き込まれ、舌鼓を打ってしまいます。

ここがポイント

美味いは勿論の事、ケチの付け方が非常に魅力的であり、ぬるいだの、高いだの、もてなしがなってないだの、真っ当に思ってしまいます。

かっての日本は貧しかったけど、豊かだったと、そんな「古き良き日本」を知ることができる作品です。

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6、『殺しの四人仕掛人・藤枝梅安』

表の顔は鍼医師であり、裏の顔は殺し屋という藤枝梅安と相棒、彦次郎の活躍を描いた話です。

殺しの依頼は生かしておけない悪人のみを引き受けるのですが、依頼人もまた、一筋縄ではいかない時もあり、数々の物騒な依頼に巻き込まれてしまうこともあるのです。

暗殺自体はあっさりとしていますが、正義の殺し、そしてその報酬で庶民を救うなどのジレンマにも陥ってしまいます。

ここがポイント

美味しそうな料理描写にも目を奪われ、梅安と彦次郎の人情味溢れるやり取りに惹かれてしまう作品です。

7、『真田太平記』

武田の滅亡から本能寺の変までの激動の歴史を、足軽や忍びの視点から描いている話です。

生涯忠誠を誓った武田家が滅んだことで、孤立した真田家が、織田信長に従うも、またもや歴史は動いてしまうのです。

真田昌幸が諸国の武将から生き残るための苦悩や、武田と同じく忍びを重宝した内容が記されていて、真田として戦わずして勝つ方法を常に模索しているように思います。

弱きものの味方であり、特に日陰の草の者の活躍について、詳細に書かれています。

幸村と佐平次、お江との関係も面白く、戦国の歴史に忠実に物語は展開していきます。

ここがポイント

諜報活動がいかに戦国の世に役立ち、劣勢から優勢に転じるかが分かり、現代にも相通じると感じてしまいます。

この後の展開がさらに楽しみになる作品です。

8、『闇の狩人』上・下

本格盗賊の弥平治及びその仲間といわく付きの侍である弥太郎が深い信頼関係を紡いでいく話です。

弥太郎は記憶を失いながらも、挫けることなく、生きることにまっしぐらに進んでいく姿が印象に残ります。

江戸の平和が皮肉にも武家の腐敗を生み出し、簡単なこともわざと難しくして、働かざるを負えない状況を作り出しているのです。

弥平治と弥太郎そしてその仲間のように、自分たちの為ではなく、他人の為に行動する姿に心が打たれます。

ここがポイント

江戸の暗黒街に生きる人々も、現在に生きる人々も、人は今も昔も何ら変わりのないことを教えてくれる作品です。

9、『雲霧仁左衛門』前・後

八代将軍徳川吉宗の時代に大盗賊、雲霧仁左衛門一味と火付盗賊改方の攻防を描いた話です。

尾張名古屋にある大店の好蘭堂を襲った雲霧仁左衛門一味は五千両しか盗みだすことが出来ず、次のターゲットを江戸にある越後屋に絞ります。

そしてここを襲った後は、伊勢の安濃津のご金蔵を破って、引退することを計画しているのですが、果たして無事に二つの盗みを成功させる事ができるのでしょうか。

或いは火付盗賊改方の安部式部とその部下たちにまんまと捕まえられてしまうのかが、見どころとなります。

ここがポイント

語り口にも味があり、最後までハラハラしながらたのしめる作品です。

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10、『池波正太郎の銀座日記』

池波正太郎氏が、死の間際まで書いていた銀座商店街の雑誌である「銀座百点」に寄せた日記です。

前編を通して池波氏の飾らない素顔で綴られた日常生活から、映画の試写会や演劇鑑賞、執筆と絵筆への熱意、幅広い交友関係に加え、羨ましいほどの食い道楽ぶりが伝わってきます。

しかし、日記の後半に差し掛かるにつれ、池波氏の体力が衰えていく様が目に見えて、何ともやるせない気持ちになってしまいます。

ここがポイント

苦労と努力の作家である池波正太郎は、急逝の二か月前まで、銀座への想いを書き残していたのです。

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まとめ

池波正太郎氏のおすすめの作品の紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

タイトルだけでもご存知の作品がありましたら、是非この機会に、手に取って読んでみて下さい。

きっと池波正太郎氏の作品の虜になってしまうと思います。

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