湊かなえ氏の映像化されたミステリー作品5選を、ご紹介させていただきます。
テレビドラマを観るのが好きな方、特に2時間もののドラマを必ず、チェックしている方にとりましては、今はたくさんのミステリーが映像化されていて、楽しむことができます。
リアルタイムに観たり、録画して観たりと、好みの方法で、小説を読むよりも、簡単に作品を堪能できると思います。
しかし、活字で読んでみることにより、映像とはまた違った発見ができたり、楽しさが2倍になるかもしれないのです。
湊かなえおすすめ!映像にもなったミステリー5選のご紹介
いまやテレビドラマなどでも、大変人気のある湊かなえ氏の作品。
島育ちであるが故、島をテーマにした作品を多く執筆しているように思います。
その島で育った人間を対象とし、人間の感性などをたくみに表現して、何かを訴えるような作品に魅了されます。
主人公の視点にたって物事を捉え、ありのままの姿を惜しみもなく作品に反映している、彼女の映像化された作品5選をご紹介させていただきますのでお楽しみ下さい。
1、『北のカナリアたち』
自分が学生時代に出会った教師、その影響で自分の進むべき道を決めた方も読者の中には、いらっしゃるのではないでしょうか。
離島で小学校の教師をしていた主人公の、かつての教え子が殺人を犯してしまうのです。
そして20年後、再び教師は離島へ舞い戻ります。
ここがポイント
ボタンの掛け違いが、いろいろな悲劇を生んでしまったのです。
豪華キャストで映画化されいて、サユリスト必見の映画です。
2、『白ゆき姫殺人事件』
ネット社会に焦点をあてた話になります。
ひとりのOLが猟奇的殺人によって殺害され、それを取り巻く女性たちを中心に事件は展開していきます。
SNSによって引きお起こされる噂に、振り回されていく人達。
ここがポイント
ネットの拡散によって、本当に人間本来の素直な気持ちも変わっていってしまうのでしょうか。
すでに映画を観た方でも、原作を読めばまた違った捉え方が、発見できるかもしれません。
3、『贖罪』
空気が綺麗なごく普通の田舎町で、起こった少女惨殺事件の話です。
亡くなった少女と一緒に遊んでいた4人のその後の運命を辿って、物語は展開していきます。
果たして4人は、本当にそれぞれ、なんの後悔も躊躇いもなしに生きていけたのでしょうか。
ここがポイント
タイトルの「贖罪」という言葉は、少女4人のその後を如実に語っているように思える作品です。
4、『高校入試』
高校入試をテーマにした話です。
名門県立高校の入試を妨害する出来事を入試前日と、当日の2日にわたって取り上げています。
ここがポイント
結局、人は自分を庇うことが必死であり、他人の気持ちを考えることができなくなってしまったことが分かります。
犯人の目的は何なのかという、教師の観点からの作品になっています。
5、『境遇』
幼い頃、共に親に捨てられた過去を持つ、親友である2人の女性の話です。
そのうちの1人の女性、陽子の息子が誘拐され、そして犯人からFAXが届くのです。
2人の女性の境遇が、事件解決のカギになっていきます。
ここがポイント
境遇はそれぞれ人間ひとり一人違いますが、今後の人生を変えていくのも、また自分なのです。
そんな教えをこの作品で、感じていただけるのではないでしょうか。
まとめ
映画、ドラマで観る彼女の作品は何かを訴えているようであり、通常のサスペンスとは一味違って楽しめます。
そして原作本を読んでみると、映像では伝わらなかったものが見えるかもしれません。
島で育った彼女だからこそ、閉鎖的な視点も踏まえて表現しているように思えます。