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江戸川乱歩賞を受賞した23作品をご紹介~2000年~2019年~

推理小説家の登竜門でもある江戸川乱歩賞。

創設は1954年であり日本の草分け的推理作家であった、江戸川乱歩氏の基金を元に創設された文学賞です。

そんな江戸川乱歩賞を受賞した23作品をご紹介させていただきます。

・誰のどんな作品が受賞しているのだろうか。
・受賞した作品を読んでみたい。
・本当に面白いだろうか。

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

優秀な小説に対して送られる賞はたくさん有りますが、推理小説が対象の賞の中では最高峰に位置づけられる賞だと思います。

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江戸川乱歩賞を受賞した23作品をご紹介~2000年~2019年~

ご紹介させていただきます、23作品は20年前から現在に至るまでに江戸川乱歩賞を獲得した作品となります。

なお、2017年度の第63回は残念ながら、選考の結果、該当の受賞作はありませんでした。

受賞した作品はどれも秀逸な作品ばかりですので、時間が経つのも忘れて読み耽ってしまうかもしれません。

統計的に、この賞を受賞した作家は後に活躍していく比率が高いとのことです。

1、「脳男」 首藤 瓜於

感情を持たない男(脳男、鈴木一郎)が持つ超人並みの能力や取り巻く連続爆破事件の謎を、精神科の女医や警察が解き明かそうとする話です。

精神科医は脳男の過去を探り、家族や生い立ちからその実像を突き止めようとし、警察は過去に起きた事件から脳男の一面を特定しようとしていきます。

ここがポイント

脳男の正体と彼自身が生まれながらに抱える障碍の正体が、明らかになっていく過程は目が離せなくなります。

終盤の爆弾魔との対決は臨場感と閉塞感が伝わってきて、かなり楽しむことができます。

2000年、第46回の受賞作品で、ドラマチックで読み応えタップリです。

2、「13階段」 高野 和明

死刑囚の冤罪を晴らすために、刑務官と仮釈中の青年が挑むタイムリミット・ミステリーです。

近年の江戸川乱歩賞の中では群を抜いて素晴らしいと評判です。

ここがポイント

その当時の宮部みゆき氏の解説に「手強い商売敵を送り出してしまったものです」とあります。

読んだ方のほとんどが一気読みしてしまうほど、楽しめると評判です。

2001年 第47回受賞作品で、人を裁く難しさが痛感できます。

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3、「滅びのモノクローム」 三浦 明博

骨董市で入手した柳行李に入っていた古いフィルムを巡って、事件が発生する話です。

ここがポイント

物語は淡々と展開していくのですが、その中に思いもよらない謎が隠されていたのです。

年々忘れられていく戦争の事象にに視点が当てられていて、昭和の時代を感じさせてくれます。

2002年 第48回受賞作品です。

ミステリー好きな方には是非読んでいただきたい一冊です。

4、「翳りゆく夏」 赤井 三尋

20年前にとある病院で発生した嬰児誘拐事件が関わってくる話です。

人物像が細部までしっかりと描かれていて、ストーリー展開も分かり易くなっています。

ここがポイント

展開も一筋縄ではいかず、読み手を裏切りながらも、意外な結末が用意されています。

2003年 第49回受賞作品です。

気持ちのいい終わり方ですので、爽快感が味わえます。

5、「マッチメイク」 不知火 京介

大変珍しい、プロレスをテーマにしたミステリー作品です。

試合中に人気レスラーが突然、命を落としてしまいます。

怪我をした傷口からは蛇の毒が検出され、真相を追うために新人レスラーが立ち上がり、調査していきます。

プロレスを全く知らない人でも楽しめる内容になっています。

2003年 第49回受賞作品です。

ここがポイント

エンターテインメントとしてとらえて頂ければ、十分に楽しめる内容だと思います。

6、「カタコンベ」 神山 裕右

洞窟の底の人々を救助する、ミステリー風の冒険小説作品です。

窮地に追い込まれると、人間の判断力はこうも狂ってしまうのでしょうか。

ここがポイント

臨場感たっぷりに描かれていて、アクション大作を読んだかのような手に汗を握る感覚が味わえます。

2004年 第50回受賞作品です。

冒険小説好きな方にはかなりのおすすめです。

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7、「天使のナイフ」 薬丸 岳

少年たちによって妻を殺害された夫の苦悩を描いた作品です。

被害者と加害者の両方の立場から描かれていて、少年法、少年犯罪について考えさせられます。

とても分かりやすい文章で、ページをめくる手が止まらなくなってしまいます。

2005年 第51回受賞作品です。

ここがポイント

復讐からは何も生まれないということが実感できます。

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8、「三年坂 火の夢」 早瀬 乱

江戸から東京へまさに移り変わろうしている街の姿と、そこに住む人々を描写した作品です。

『三年坂で転んでね』と言い残して怪死した兄の死の真相を突き止めるために上京する弟、そして東京大火災がそれと、どう関わっているのかを調査していきます。

目まぐるしい時代の移り変わりがよく分り、濃密なストーリー展開に引き込まれてしまいます。

2006年 第52回受賞作品です。

ここがポイント

最後の10ペーシに隠された驚愕の秘密に、圧倒されること間違いないと思います。

9、「東京ダモイ」 鏑木 蓮

シベリア抑留時に発生した、日本人将校殺人事件、そしてその60年後に発生したロシア人女性の殺人事件。

この時代の離れた二つの殺人事件が何らかの関わりを持って展開していくのです。

登場人物が大変丁寧に描かれていて、臨場感もタップリと味わえ、楽しめます。

2006年 第52回受賞作品です。

ここがポイント

ミステリーの枠だけに収まりきれない、人間の尊厳を感じてしまいます。

10、「沈底魚」 曽根 圭介

スパイの話に絡む公安警察の話です。

日本の国家機密が中国に漏れていたのをきっかけに、その真相解明のため、公安警察が動き出すのです。

ハードボイルド的な内容が続き、最後までスピード感が落ちません。

2007年 第53回受賞作品です。

ここがポイント

二転、三転する展開にスリル感があふれ、目が離せなくなってしまいます。

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11、「訣別の森」 末浦広海

現在ドクターヘリの機長としての職務を果たしている元自衛隊員の男が、偶然にも墜落したヘリの中から元部下を救出する話です。

ストーリーの展開もスムーズに進んでいき、飽きることなく、楽しむことができます。

2008年 第54回受賞作品です。

ここがポイント

ミステリー要素が少ない作品ですが、大自然の雄大さが味わうことができます。

12、「誘拐児」 翔田 寛

終戦直後の未解決誘拐事件とその15年後に起きた、殺人事件がつながる話です。

地味な話なのですが、かなりの説得力のある筆力に圧倒されます。

子を思う母の気持ち、母を思う子の気持ちが如実に表現されています。

2008年 第54回受賞作品です。

ここがポイント

ミステリーでありながらも、少し切ない幕切れになってしまいます。

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13、「プリズン・トリック」 遠藤 武文

交通刑務所内で発生する密室殺人の話です。

手の込んだトリックが用意されているので、謎解きが好きな方は大変楽しむことができます。

大変勢いのある作品であり、伏線の張り方にも工夫が施してあります。

2009年 第55回受賞作品です。

ここがポイント

最後の一行に驚愕します。

14、「再会」 横関 大

幼馴染の4人がある殺人事件をきっかけに、23年ぶりに再会する作品です。

23年前に4人で埋めたタイムカプセル、その中にあった拳銃が殺人事件で使われたのです。

テンポよく読めて、ストーリーもスムーズに展開していきます。

2010年 第56回受賞作品です。

ここがポイント

終盤にかけてだんだんと、面白みが増してくる作品です。

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15、「よろずのことに気をつけよ」 川瀬 七緒

惨殺された老人の孫娘が、事件の謎を解くために、文化人類学者のところへ行くところから始まる話です。

ここがポイント

オカルト色が大変強いので、ホラーのように思えますが、ミステリーなのです。

読み応えタップリで、かなり楽しめます。

2011年 第57回受賞作品です。

ゾクゾク感が最後まで続き、楽しめる作品です。

16、「完盗オンサイト」 玖村 まゆみ

フリーのクライマーが皇居から盆栽を盗み出すという、何とも奇抜なアイデア満載の作品です。

ストーリーにスピード感があり、スイスイ読み進むことができます。

また、リズムもあり、ドキドキ感も満載なので飽きることがありません。

2011年 第57回受賞作品です。

ここがポイント

独自の世界観があって楽しめる作品です。

17、「カラマーゾフの妹」 高野 史緒

『カラマーゾフの兄弟』に残された謎を、続編ミステリーとして仕上げた話です。

ここがポイント

随時に『カラマーゾフの兄弟』のあらすじなども紹介しながら物語が展開していくので、原作が未読の方でも十分楽しめます。

大変説得力のある内容であり、読み応えがあります。

2012年 第58回受賞作品です。

作者の文章力の凄さに驚愕してしまいます。

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18、「襲名犯」 竹吉 優輔

図書館司書が主人公の猟奇的連続殺人事件がテーマの話です。

14年前の連続殺人事件の犯人の死刑執行を機に、その模倣犯が出現します。

ここがポイント

一般的な推理小説とは一線を画した、殺人の目的を探っていく展開です。

物語を描ききる筆致の鋭さには驚きを隠せません。

2013年 第59回受賞作品です。

また、本格ミステリーとしても、クオリティの高い作品になっています。

19、「闇に香る嘘」 下村 敦史

中国残留孤児をテーマとした全盲の老人が主人公の話です。

孫娘の腎臓移植のドナーを申し出る主人公でしたが、検査の結果、適合しなかったのです。

それで実の兄に頼むも検査さえ拒否されてしまうのです。

兄は本当に自分の兄なのか、段々と疑いが生じていきます。

出来ない何かががあったのでしょうか、何が嘘で何が真実なのだろうか。

2014年 第60回受賞作品です。

ここがポイント

いくつもの社会要因も詳細に描かれていて、物語の重厚感が増す読み応えのある作品に間違いありません。

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20、「道徳の時間」 呉 勝浩

ある街で発生した連続イタズラ事件と殺人事件がリンクする話です。

タイトルにもある『道徳』という言葉がキーワードになります。

次から次へと起こる展開や謎に、ページをめくる手が止まらないと評判です。

2015年 第61回受賞作品です。

ここがポイント

人間の業の深さが解る作品であり、最後までドキドキ感が続きます。

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21、「QJKJQ」 佐藤 究

ここがポイント

家族全員が殺人鬼という猟奇的な一家の話です。

家の中には殺人を執行する部屋があり、それぞれの手法で殺戮を繰り返していたのです。

好き嫌いがはっきりと別れる内容ですが、読みだすと引き込まれてしまいます。

2016年、第62回受賞作品です。

読みやすくて、大変勢いのある展開に納得してしまいます。

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22、「到達不能極」 斎藤 詠一

戦中戦後と現代の話が交錯し、ある科学者の不穏な実験が主軸となって展開していく話です。

舞台は南極大陸の沿岸からかなり離れている到達不能極であり、そこを中心に2018年と1945年の二つの年代の話が交差しながら展開していきます。

到達不能極で繰り広げられる壮大極まりないスケールのSFミステリーで、二つの時代が交差しますが、全く混乱なく読むことができます。

2018年、第64回受賞作品です。

ここがポイント

ロマン溢れるドラマのような感慨に浸れます。

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23、「ノワールをまとう女」 神護 かずみ

デモなどの不買運動を起こされた企業からの依頼を受け、沈静化を推し進めようとする裏の組織の話です。

元総会屋の依頼主から頼まれ、大手医薬品メーカーに仕掛けられたヘイトスピーチデモを鎮圧するために、西澤奈美はメーカーに潜入していきます。

ここがポイント

AI活用やヘイト活動、同性愛にSMS拡散、そしてハンドルネームで呼び合う仲間たち等、現在の世相を反映した描写が作品のあちこちに盛り込まれていて、楽しめます。

2019年、第65回受賞作品です。

女性が主人公のハードボイルド風のミステリーです。

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まとめ

江戸川乱歩賞を受賞した23選をご紹介させていただきました。

今では人気のある作家の方のデビュー当時の作品です。

年代別にご紹介させていただきましたので、その時代の人気作品が楽しめます。

読んでいない作品がありましたら、この機会に是非読んでみてください。

ミステリーの楽しさが堪能できます。

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