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渡辺容子おすすめ作品8選をご紹介~写実性に溢れた描写~

時代に沿った物語を描く、渡辺容子氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

短期大学卒業後、会社勤めをするのですが、すぐにジュニア小説作家となります。

その後は、大人向けの小説作家に転身し、1992年に「売る女、脱ぐ女」という作品で小説現代新人賞を受賞します。

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渡辺容子おすすめ作品8選をご紹介~写実性に溢れた描写~

1996年には、女性保安士を主人公とした本格推理小説「左手に告げるなかれ」という作品で、第42回の江戸川乱歩賞を受賞します。

その後も八木薔子(やぎ しょうこ)シリーズなどの作品を発表し、映像化されている作品もあります。

そんな渡辺容子氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみ下さい。

1、『左手に告げるなかれ』

八木薔子シリーズの第一弾であり、スーパーで万引き犯を捕捉する女性保安士の八木薔子が、昔の不倫相手の妻が殺害されたことにより、殺人の疑いをかけられ、元不倫相手と共に真相を追う話です。

事件を調べていくうちに、その殺人事件は、大きな事件の一端に過ぎないことが、明らかになっていきます。

殺人事件の背景に見えるコンビニとスーパーの覇権争いは、まるで経済小説のようなスリリングな展開で、目が離せません。

ここがポイント

まさに古典ミステリの王道であり、たった三文字のダイイングメッセージで、これだけの存在感を演出できるとは、見事という他はありません。

保安士の繊細な心理描写をはじめ、女性作家ならではの感性を感じとることができます。

最後には、このタイトルが実に恐ろしく、そして絶妙であることが理解できます。

2、『エグゼクティブ・プロテクション』

八木薔子シリーズの第二弾であり、保安士すなわち万引きGメンだった前作とは異なり、勤務する警備会社は変わらないのですが、本格的な訓練を経て、警護員つまりボディガードに転身している八木薔子が、マラソンランナーの日比野真姫の警護任務に当たる話です。

真姫のコーチが殺されたり、恋人の生首が届けられたりと、かなり血生臭く物騒な事件を硬派な文体で、綴っています。

ここがポイント

善人、うさん臭い奴、悪人などは殆ど第一印象どおりなので、ミステリー的な捻りはありませんが、疾走感溢れるハードボイルドな世界を堪能できます。

忠実な警護描写が感じ取れる作品です。

3、『ターニング・ポイント ボディガード八木薔子 

八木薔子シリーズの第三弾であり、保安士からボディガードへ転身する様子を描いた5編からなる連作短編集です。

保安士やボディガードの仕事の様子が、とても細かく描かれています。

保安士として、まだ未熟だった頃、教官として後輩の指導をしていた頃、そしてボディガードに転身してからの八木薔子の姿が前作のストーリーを交えながら、語られていくので、展開が分かり易く、楽しめます。

ここがポイント

ラストの「バックステージ」では、警護対象者を守る強さだけではなく、相手に寄り添う優しさも見せる八木の意外な一面も見ることができます。

続編に期待が膨らむ作品です。

4、『罪なき者よ、我を撃て』

八木薔子シリーズの第四弾であり、今回の主人公は男性のボディガード、二ノ宮舜が、活躍するスピンオフ的な話です。

今回の主人公は新キャラの二ノ宮舜であり、登場人物は変わっても、この緊張感のあるSPの任務の描写は面白く、映画やドラマのおかげで、世間にも広く知られることとなった職業ですが、先駆けはこのシリーズが、火付け役となったのかもしれません。

ここがポイント

人も死ぬし、殺し屋(スナイパー)も登場するし、殺伐とした話のはずなのに、読後感が意外に爽やかであったのは、本当の意味での悪人が、一人もいなかったからなのではと思います。

終始一貫して、エンターテインメント作品として楽しめる作品です。

5、『死神は恋を連れてやってきた』

新人ボディガードの一流愛が、チームで外国人VIPの警護につく話です。

婚活に燃えるSPの主人公の愛は、来日する外国人VIPを警護することになったのですが、事態は自身の出生の秘密を巻き込んで、驚きの展開を見せはじめていきます。

SPということなので、クールビューティな女性像を勝手にイメージしていたのですが、語尾を伸ばしたり、ハートマークを浮かべたり、妄想に浮かれたりとか、意外にも女子らしさ全開の主人公の姿が見受けられます。

ここがポイント

サスペンス、アクション、ラブロマンスと盛りだくさんの内容であり、現実と非現実の間を行き来できるような、非情にエンターテインメント性の高い作品です。

6、『当選請負人 千堂タマキ』

市長選で起用された選挙プランナーの千堂タマキの活躍を、彼女の手足となって働いた就職浪人である阿部まりあの目線で描いた話です。

選挙コンサルティントという職業があるのは知っていますが、当選請負人という職業は、本当にあるのでしょうか。

細部にはいろいろと不可思議さが残りますが、選挙戦の暗部よりも、コミカルさに焦点を当てているので、なかなか楽しめます。

それにしても全くの個人でできる商売なのかと疑問を抱いてしまいますが、報酬に対する結果を踏まえれば、このプレッシャーは半端なものではないと思います。

ここがポイント

次から次へと訪れるピンチの連続に、タマキは巧みな対応で、プラスの方向へと転換していくのです。

選挙エンターテインメント作品です。

7、『劇薬』

パチンコ店で知人女性が自殺したことで、前日の誘いを断ったことを気に病む小田切可憐は、彼女の元夫と協力して自殺の動機を調べていく話です。

彼女と出会ったパチンコホールは、本名すら知らない女性たちとの気楽な関係と、大当たりの時の高揚感が、可憐自身を救ってくれる場所だったのです。

そしてパチンコ店に通う気楽な人間関係に次々と生まれる闇に、可憐は呑み込まれていってしまうのです。

普通の人と結婚して、パチンコを覚えた主婦という設定は、世間知らずの代名詞だったのでしょうか、死んだ婚約者にそっくりというだけで、浮気したり、浅はかにも探偵の真似事をしたり、何よりも最後にあんな夫を許すことが理解できませんでした。

ここがポイント

嘘と虚飾に満ちた人間関係の真実と絡み合った欲望、それが現代社会で彷徨う女性たちを象徴するかのような作品です。

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8、『流さるる石のごとく』

恵まれた家庭環境で育ち、何不自由の無いであろう生活をしていた早見圓(はやみまどか)に降りかかる夫の誘拐事件の話です。

普通の女性から見れば、何を甘ったれているのかと軽蔑の視線を送ってしまいそうなお嬢様ですが、お酒に逃げる彼女の姿はとても純粋で繊細だったのです。

愛する夫の愛情を疑い、またそのように疑ってしまう自身を嫌悪して、酒に走ってしまっていたのです。

ここがポイント

最初は自堕落だけのように描かれている圓ですが、どんどん自主的に行動していくようになり、周りの人たちもやがて協力的になっていきます。

誘拐された夫を救おうと奔走するものの、実は誘拐されたのは、、、、。

結婚前の事件から張られた伏線を全て回収する結末は、明るい未来が見えそうな気がしてしまう作品です。

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まとめ

渡辺容子氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

女性の立場に立った視線を感じ取っていただけたと思います。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。

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