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道尾秀介おすすめ15作品をご紹介~叙述トリックの騎士が紡ぐ~

数ある道尾氏の作品の中でも、特に厳選した人気のものを15選ご紹介させていただきます。

道尾氏は本格ミステリー路線が主流でスタートしたのですが、やがて人間の視点にも目を向けた作品も、描いていくことになります。

数々の文学賞レースの常連となり、多種多様な人気作品を発表し続けています。

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道尾秀介おすすめ15作品をご紹介~叙述トリックの騎士が紡ぐ~

道尾氏の作品の醍醐味は何と言っても、終盤の大どんでん返しにあります。

読者をミスリードしながら、作品の中へ引き込んでしまい、読者の思惑を見事に裏切り、結末へと導いていくのです。

たちまち読者は今度こそはと思いながらも、またしても道尾氏の策略にハマってしまうのです。

そんな道尾氏のおすすめの作品15選をご紹介させていただきますので、お楽しみ下さい。

1、『向日葵の咲かない夏』

夏休みを控えた終業式の日、同級生のS君が自宅で、首を吊って死んでいたところから物語は始まります。

しかし忽然と死体は消えて、一週間後、S君は殺されたんだと訴えながら、あるものに姿を変えて現れたのです。

死の真相は何なのか、生まれ変わったS君と共にことの真相に迫っていいきます。

ここがポイント

まともな人間など一人も出てこないんじゃないかと思うくらいに、サイコパスな流れで、展開していきます。

現実と虚構が混在する、凄い作品です。

2、『シャドウ』

小学5年生の少年の母の死がきっかけとなり、その周りで、次々におこる不吉な出来事の話です。

ストーリーは序盤から暗くて悲惨な展開が続き、二転三転して、真相が分からなくなってしまいます。

ここがポイント

複数の登場人物の視点で描き分けているので、最後まで展開が読めなく、巧妙な仕掛けに騙されてしまいます。

ミステリーでありながら、お堅い文学作品のようでもあり、変わった楽しみ方ができます。

いつも通りの仕込み杖のような結末が、健在の作品です。

東京創元社
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3、『ラットマン』

結成14年のアマチュアバンドのメンバーに起こる悲劇と、その主人公の過去の悲劇が交錯する話です。

バンドの練習をするスタジオで起きた事件が、主人公、姫川の過去と現在をリンクしていくのです。

ここがポイント

勘違いや思い込みがここまで、人間の脳裏に深い衝撃を与えてしまうことが分かります。

用意周到に張り巡らされた伏線は、最後には見事に回収されていて、またそうきたのかと思ってしまいます。

騙されるのですが、何故か爽快な気分になれる作品です。

4、『ソロモンの犬』

友達4人が通う大学の助教授の10歳の息子が、彼らの目の前でトラックにはねられ、亡くなった話からストーリーは展開していきます。

ここがポイント

その事故は偶然だったのか、仕組まれた事故だったのか、その謎を解明できるのかが焦点となっていきます。

怪しいと思う人間は結局、すべて白であり、また振り出しに戻ってしまうような展開で、混乱を招いてしまいます。

動物の習性を絡めた、面白いミステリー作品です。

文藝春秋
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5、『カラスの親指』

ここがポイント

疑似家族的な仲間が闇金業者たちに、一泡吹かせてやろうという話だと、思いきや、とんでもないことになる話です。

騙して、騙されてとんでもない展開になり、痛快なバラエティーを見ているような気分にしてくれます。

軽妙なやり取りや、ちょっとした言葉遊びなども大変面白くて楽しめます。

相変わらずの展開ですが、タイトルの意味が最後に分かり、納得してしまいます。

6、『鬼の跫音』

ホラーとミステリーが融合した、6編からなる短編集です。

人間の心に潜んでいる、鬼が描かれていて、すべての話に登場する「S」というイニシャルの人物が不気味さをいっそう盛り上げています。

ここがポイント

怖いもの見たさの心理は、誰にでもあるようで、本当に怖いなら、見なくてもいいのにと思ってしまいます。

どの話も、まとわりつくような空気間に溢れていて、道尾ワールド全開です。

7、『光媒の花』

やるせないような哀しみを感じさせる、6編からなる連作群像劇短編集です。

短い文章の中にも道尾氏の主張が織り込まれていて、大変読みやすく、感動さえ覚えます。

構成の絶妙さと描写の美しさ、それに文章の巧さ、どれをとっても決して、人工美ではないのです。

ここがポイント

それぞれの話にちょっとしたトリックもあるので、ただのヒューマンドラマではないものが、窺えます。

この一冊の中に道尾氏の魅力が、全て詰まっているといっても過言ではありません。

じわじわと、心が温まってしまう作品です。

8、『龍神の雨』

お互いに何の接点もない兄弟と兄妹が、ある事件を通して絡み合っていく話です。

タイトルのように暗くて恐ろしい雨が、ずっと降り続くような切ない話が展開していきます。

勘違い、善人の皮を被った狂人、家族の持っている闇と病みが、偶然の重なりで、更に崩れていくのです。

ここがポイント

歯車がひとつ狂えば悪い方向へどんどん転がっていっていき、這い出せなくなってしまうのです。

まさしく冷たく長い雨に、打たれているような作品です。

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9、『球体の蛇』

幼馴染の少女の死に罪悪感を抱きながら、生きている高校生の話であり、まるで純文学のように感じてしまう話が綴られています。

ここがポイント

人間は誰しも後悔や罪悪感を抱きながらも前を向いて、一生懸命に生きているのです。

何が本当で何が嘘なんだろう。

悪いことしたらすぐに謝って、罪を償い、正直に生きる、たったそれだけのことが何故できないのだろうか。

頭の中が、カオスになる一冊です。

10、『月と蟹』

共に転校生であり、クラスになじめない、小学生の男子2人が織りなす話です。

ここがポイント

ヤドカリを神にみたてて、崇めて自分たちの望みを伝える、そんな秘密を持ちたい年頃なのです。

やがて、自分たちがしたことや、されたことに対しての理由や意味を探し始めるのです。

少年たちの感情が事細かに描写されていて、真に圧倒されてしまいます。

納得の道尾氏の直木賞受賞作品です。

文藝春秋
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11、『水の柩』

中学の同級生の敦子が、いじめを受けていることを知った逸夫は、同時に自分の祖母いくがずっと内緒にしてきた、暗い過去の秘密も偶然知ってしまう話です。

そしてその二人を同時に救う為に、逸夫は立ち上がるのです。

一見普通に生活している人々の心の奥底にあるのは何なんだろう、哀しみそれとも秘密なのでしょうか。

ここがポイント

何故、人は弱いものに対しては高圧的な態度に出るのか、そんなちっぽけな優越感なら捨ててしまえば、いいのにと思ってしまいます。

ラストで、少し救われたような気分にしてくれる作品です。

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12、『ノエルーa story of stories』

童話とその作者や読者を主人公とした、3話からなる連作短編集です。

3つの短編が交差する中で、いくつかの童話が混ざりあっていて、ミステリーの謎解きのように感じられて、次の展開を心待ちにしてしまいます。

ここがポイント

自分が生きていることで誰かを支え、また、自分も支えられていることが分かります。

不思議な感動が味わえる作品です。

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13、『透明カメレオン』

声だけはすばらしくいいのですが、容姿が冴えない、ラジオのパーソナリティが織りなす優しい嘘の話です。

このパーソナリティが、一人の女性の虜になり、ある殺害計画を手伝わされることになってしまうのです。

ここがポイント

何が本当でどこまでが嘘で、そしてその行動が、何かを変えることができるのかは誰にも分らないのです。

そして、この作品の見せ場は、ズバリ終盤に差し掛かるところから始まるのです。

心が震えるラストに、乾杯です。

14、『スケルトン・キー』

ここがポイント

自分が普通で居たいがために仕事をする男、つまり、それはもう一人の自分を制御するためだったのです。

そんな男を一本の電話が変貌させてしまい、ストーリーは目まぐるしい展開になっていきます。

終始、ヒリヒリ感が漂い、緊張しっぱなしの連続になります。

やはり、道尾秀介作品はヤバイです。

15、『風神の手』

海辺の小さな町を舞台に、遺影が専門の写真館を訪れた人々の人生を交錯しながら紡ぐ、4編からなる連作短編集です。

登場人物たちの悪意のない小さな嘘が、30年の時を越え、巡り巡って重なった偶然が明らかになっていくのです。

ここがポイント

話が繋がる構成は非常に丁寧で、パズル感覚のようで、楽しみながら当てはめていけます。

今を大事に生きていこうということが、どんなに素敵なことなのかが分かります。

もう一度読み返したくなる作品です。

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まとめ

道尾ワールドは、お楽しみ頂けましたでしょうか。

コテンパンに騙されたのでは、ないでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に手に取ってみてください。

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