SF(サイエンス フィクション)の面白さは、何でも可能になってしまう事です。
そんな面白さにハマってしまうSFミステリー小説で、人気の20選をご紹介させていただきます。
・奇想天外なものが読みたい!
・ありきたりではないのか。
・楽しくて読みやすいものがいい。
このような疑問やご要望のある方に、ピッタリの作品ばかりを集めてみました。
子供の頃、夢だと思っていたことが現実になったりと、科学の進歩には目覚しいものがあります。
思わず熱中してしまう作品ばかりですので、お楽しみいただけること間違いないと思います。
思わずハマってしまう人気のSFミステリー小説20選をご紹介
SFミステリーと一口に言ってもかなりの分野があり、何を読んだら、面白いのだろうかと思う方もいらっしゃると思います。
そんな方に是非おすすめしたい、人気の20選をご紹介させていただきます。
①『生ける屍の死』上・下 山口雅也
アメリカを舞台にした、死者が甦るという謎の現象に視点をあてた、本格SFミステリーです。
1988~1997年、10年間のミステリーベスト10、国内編第1位。
1988~2008年版、ベスト・オブ・ベスト、国内編第2位を獲得しています。
ここがポイント
アメリカが舞台になっていて、作品ならではの死生観が巧妙に表現されていて、楽しめます。
ラストの叙情的な余韻に、浸れること間違いない作品です。
②『多聞寺討伐』光瀬龍
時代SFミステリー11篇からなる短編集です。
江戸時代が舞台となっていて、分かり易い展開なので、歴史が苦手な方でも、読みやすくなっています。
ここがポイント
また、自分がその時代に、タイムスリップしたかのような臨場感にも浸ることができます。
SFファンのみならず、時代小説ファンにも人気の作品に仕上がっています。
③『龍は眠る』宮部みゆき
主人公が出逢った超能力を持つ、二人の少年の苦悩と悲劇が描かれた話です。
1992年第45回日本推理作家協会賞の長編部門を受賞しています。
筆者のリアリティを感じさせられる描写に、ハマってしまいます。
ここがポイント
読み始めるやいなやで、物語の世界に引きずり込まれてしまうこと間違いない作品です。
④『蒲生邸事件』上・下 宮部みゆき
続いても宮部みゆき氏の作品になります。
ここがポイント
ホテル火災に遭遇した受験生が、二・二六事件の真っ只中へタイムスリップするというお話です。
第18回日本SF大賞を受賞しています。
歴史的史実も良く分かり、筆者独特の視点から描いた作品であり、贅沢極まりない必読の1冊です。
⑤『マリオネット症候群』乾くるみ
ここがポイント
自分の意識に反して身体がまるで、マリオネットのように操られていく話です。
読みやすい文章で書かれていて、低年齢層の方でも楽しんで読めると思います。
お気軽に読むには、かなりおすすめの作品です。
⑥『蝿男』海野十三
殆ど完全な密室で富豪が殺され、その謎の解明に挑んでいく探偵の話です。
ここがポイント
探偵ミステリーの王道を行くような作品であり、作者お得意の科学分野が駆使されていて、楽しめます。
今から80年も前に執筆されたにもかかわらず、時代を感じさせない名作です。
⑦『BG、あるいは死せるカイニス』石持浅海
ここがポイント
人類全てが女性として生まれ、そのうち選ばれた人間だけが男性に変異するといった内容の話です。
筆者の描いた独特な世界観に、引き込まれてしまいそうになります。
現代のSFファンタジーとも言えますが、不思議と違和感なく読むことができます。
⑧『七回死んだ男』西澤保彦
不思議な能力をもった主人公が、何度も死ぬ祖父の死をくい止めようとする話です。
ここがポイント
綿密に練られた展開や、登場キャラクターの設定が、実にうまく描かれています。
衝撃のラストは、予想していた展開を軽く飛び越える、驚愕の真相が用意されています。
⑨『星の国のアリス』田中啓文
主人公のアリスが搭乗した宇宙船の中で、奇妙な殺人事件に遭遇する話です。
ここがポイント
何と発見された死体は、体内の血液が全て抜かれていたのです。
大変テンポのいい展開なので、意外にあっさり読むことができます。
悪い後味は一切なくなる終焉には、爽快感さえ味わえます。
⑩『女王の100年密室 GOD SAVE THE QUEEN』森博嗣
現在から100年先の宇宙で繰り広げられる、殺人事件を想定した話です。
不思議な世界観が漂っていて、読み進んでいくうちに筆者の描いた世界に引き込まれてしまいます。
ここがポイント
SFとミステリーがうまく融合していて、楽しさが倍増します。
⑪『エッシャー宇宙の殺人』荒巻義雄
世界的だまし絵画家の第一人者のエッシャーが描いた街で起きる、殺人事件に挑んでいく、探偵の連作短編集です。
ここがポイント
幻想的な世界とミステリーが、見事に融合されています。
本格ミステリーの要素も程よく盛り込まれていて、飽きることなく夢中になってしまう作品です。
⑫『クラインの壺』岡嶋二人
バーチャルゲームの世界が、現実と入れ替わってしまったような感覚に陥ってしまう、SFミステリーです。
序盤から終盤までを夢中になって読み終えてしまうほど、面白さが溢れていて楽しめます。
30年ほど前に刊行され、作家、岡嶋二人としての最後の作品となります。
ここがポイント
現在を予測したような内容になっていることに、ただ驚くばかりです。
⑬『新世界より』上・中・下 貴志祐介
人間が呪力を使えるようになる、1000年後の世界を舞台にした話です。
第29回日本SF大賞を受賞しています。
読み始めはなんだろうと思いながらも、読み進むにつれ、段々と引き込まれて、目が離せなくなってしまいます。
ここがポイント
ハラハラ・ドキドキ感に溢れ、続編を読みたくなる人が続出するのも、納得できる作品です。
⑭『パラドックス13』東野圭吾
超常現象により異次元の世界に迷い込んだ、男女13人のサバイバル・ストーリーです。
東野圭吾氏にしては珍しくSFっぽいものなのですが、さすがに物語に引き込んでしまう手腕は、凄いとしか言いようがありません。
ここがポイント
極限状態に陥いった人間の心理状態が、手に取るように分かる作品です。
⑮『ドグラマグラ』上・下 夢野久作
精神異常を利用した犯罪に、巻き込まれた記憶喪失の主人公が、徐々に記憶を取り戻していくという話です。
ここがポイント
奇々怪々の内容であり、今だかって、このようなたぐいの作品を読んだことがないという人が続出しています。
日本探偵小説三大奇書の一つで、現在でもその内容の強烈さは衰えていません。
⑯『不確定世界の探偵物語』鏡明
世界に1台しかないタイムマシンによって、過去が変えられてしまい、現在が変化していくという話です。
SFとミステリーの融和が絶妙で、古き良き時代の探偵の姿が伺うことができます。
ここがポイント
最後にはかなりの叙情性が湧き上がってきて、何とも言えない不思議な感覚に陥ってしまう作品です。
⑰『神は沈黙せず』上・下 山本弘
ここがポイント
超常現象が世界中で発生し、ついに神が人類の前に姿を現すといった話です。
正確な資料に裏付けされた描写と、筆者の知識の豊富さには、圧倒され続けてしまいます。
結構長編ですが、そんなことが気にならない程、楽しく読める作品です。
⑱『未来警察殺人課』都筑道夫
15篇からなるSFミステリーの連作短編集です。
未来の警察の姿が、フィクショナルに描かれていて、殺人願望に取り憑かれた刑事たちの様子が伺えます。
ここがポイント
ハードボイルド色も濃く、レトロ感も多分に有り、かなり楽しめます。
懐かしい感じの展開に、浸れる作品です。
⑲『海を見る人』小林泰三
いろいろな世界が味わえる、7篇からなるハードSF短編集です。
ここがポイント
どの作品も内容が充実していて、独立した話なので、どの話から読んでも楽しめます。
初めてSFを読む方でも、スンナリ入っていける内容になっています。
ハードSFでありながら、ファンタジックな気分にも浸れる作品です。
⑳『複製症候群』西澤保彦
突然変異でできた壁に触れると、コピー人間が出来てしまうというSFミステリーです。
ここがポイント
コメディー的な要素もあり、人間の狂気と本質が描かれています。
自分と同じ人間がもうひとりいると思うだけで、なにか恐怖さえ感じてしまいます。
夢から覚めるような幕切れが、爽快な作品です。
まとめ
想像でしかないSFの世界。そんな世界に入り込んでみるのも楽しいものです。
ご紹介させていただきました20作品は、どれも人気があるものを選定させて頂きました。
SFの世界を存分に楽しんで頂ければ幸いです。