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新川帆立おすすめ作品8選をご紹介~論理的に人生を見直す~

共感的に時代を見据えた文章を描く、新川帆立氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

アメリカ合衆国、テキサス州ダラスで生まれ、生後半年ほどで、宮崎県宮崎市に移住しています。

幼少期より、「ハリー・ポッター」シリーズや「ナルニア国物語」などのファンタジー、「シャーロック・ホームズ」シリーズやアガサ・クリスティーを愛読していたようです。

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新川帆立おすすめ作品8選をご紹介~論理的に人生を見直す~

高校生の時、夏目漱石氏の「吾輩は猫である」に感銘を受け、作家を志すのですが、長期戦となることを覚悟し、収入に困らない国家資格のある専門職に就いておくことを目指したそうです。

そして東京大学法科大学院を終了した年に24歳で、司法試験に合格し、弁護士となります。

2020年10月「元彼の遺言状」という作品が、「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞します。

2021年1月より弁護士を休職し、作家業に専念しています。

小説を書く上で、自分の興味と世の中の興味のすり合わせを意識的にしているそうで、音楽や映画、漫画やニュース等、日本の流行や話題のものは、一通りチェックしているそうです。

そんな新川帆立氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみ下さい。

1、『元彼の遺言状』

元彼が、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して死亡するのですが、金の亡者と自称している元カノの女性弁護士が、莫大な遺産の成功報酬を狙い、自称犯人の代理人となる話です。

弁護士の剣持麗子は、昔付き合っていた元彼の栄治が、奇妙な遺言書を残していたことを知り、その件に関わっていきます。

ここがポイント

途中発生する事件などを通じて、登場人物それぞれの感情や想いが交差する中で、何故、こんな奇妙な遺言状が遺されたのかが、段々と分かってきます。

お金が全てと考えている麗子も、巻き込まれていく中で、少しずつ人間らしくなっていくように感じます。

物語りは波乱に満ちながらも、テンポよく進み、鮮やかにおわる感じはスッキリとまとまっていて、見事な作品です。

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2、『倒産続きの彼女』

「元彼の遺言状」の続編であり、今回は剣持麗子弁護士と同じ弁護士事務所で働く、美馬玉子弁護士が主人公であり、ある女が務める会社が次々に倒産していく真相を暴いていく話です。

近藤まりあという経理課員が過去に勤めた会社4社すべてが倒産していて、ある会社からの内部通告と受け、顧問弁護士である、剣持と美馬が調査することになったのです。

自分を基準として、他者に優劣をつける習性が身についてしまった美馬は、何もかもに恵まれている剣持を妬み嫌っていたのです。

ここがポイント

そんな二人が、倒産寸前の会社の調査に乗り出していくのですが、関係者が殺される事件も絡み、複雑な展開になっていくのです。

美馬の思考には、共感できない部分が多々ありますが、少しずつ成長する過程が好ましく、強欲でワガママな剣持は今作では何故か思慮深くカッコよく思えます。

前作よりも、捻りが多く楽しめる作品です。

3、『剣持麗子のワンナイト推理』

5編からなる連作短編集であり、タイトル通り弁護士、剣持麗子が、ひとつ一つの事件を一夜だけで推理、解決していく話です。

ここがポイント

亡き村山弁護士の案件を引き継ぐことになった剣持は、合理的ではない一般人相手の金にならない案件に巻き込まれていきます。

殺人現場に居合わせたホストの黒丑を助け、殺人容疑がかかった黒丑の先輩の嘘を見破り、いい噂の無かった同僚弁護士の事故死を推理し、認知症の女性を保護し、その結果、最後には全てに黒丑と、彼の属する組織の関与が、、、、。

ドタバタのスピード感溢れた展開が楽しめる作品です。

4、『競争の番人』

公正取引委員会の若手女性職員が、公私に亘る様々な葛藤を抱えながら、不正取引で地元を牛耳る地方財界のボスを追い詰めようと、仲間たちと共に一生懸命奮闘する話です。

真っ直ぐだけど、おっちょこちょいの主人公、白熊楓をはじめ、主な登場人物が皆、個性に溢れて魅力的なので、飽きることなく楽しめます。

ここがポイント

複雑な状況の中での正義の所在や、時として難しい親子の距離感など、すこしシリアスな事柄を考えさせられるような下りもあります。

ところどころに散りばめられた、仕事に対する意識と、名言の数々に元気づけられる作品です。

※公正取引委員会:独占禁止法(公正かつ自由な競争を促進し、事業者が自主的な判断で自由に活動できることを目的とする 法律)を運用するために設置された機関。

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5、『先祖探偵』

依頼人の戸籍を取り寄せて、先祖調査をするとともに、自分自身のルーツも辿っていく5編からなる連作短編集です。

5歳の時に親に捨てられ、親の名前も自分の名前も知らない主人公が、「自分の先祖のことが知りたい、調査してほしい」という依頼に応えながら、探偵として自身のルーツも探していくのです。

先祖を辿るというのもかなり興味が湧いてくるのですが、住民票などを追いかければ、明治19年?あたりまでは調べられるとのことです。

ここがポイント

ただ興味本位で、先祖を辿りたい依頼だけに終わらず、いろんな事情で戸籍がない人も出てきて、考えさせられました。

自分が何者かルーツを調べる意味も人それぞれであり、現在の自分を見つめ直すことができるかも知れません。

6、『競争の番人 内偵の王子』

競争の番人の第二弾であり、福岡の事務所に移動した白熊楓が、着物業界のカルテルに挑んでいく話です。

福岡の事務所だけでなく、白熊の古巣である霞が関の皆さんも参加してくるので、小勝負も登場して、彼の過去もほんの少しだけ明かされていきます。

呉服業界の不正調査に奮闘する白熊は、ある日殺人事件に遭遇し、背景にあるカルテル摘発の為、古巣のダイロクメンバーとの合同捜査チームが発足します。

ここがポイント

自身の仕事は単なる本局の下働きであり、手柄は全て本局にもっていかれるというダイロクでは感じたことのないモチベーションの揺らぎをおぼえた白熊が、そんな葛藤を乗り越え、仕事の意義を再発見していく清々しい姿が伺えます。

経済を支える人、働く人の生き様が良く分かる作品です。

7、『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』

全てSF的な舞台設定で、完全に独立した6編からなるリーガルミステリ短編集です。

もしもこんな法律が制定された世の中になればという架空のレイワ時代であり、どの法律もこの先あり得ないとは言えない世界を感じてしまいます。

ここがポイント

法律家らしい筆者の着想が感じられ、法律は誰の為のもの、何を守るためにあるのか、考えさせられます。

時代に合った法律を考えるのも、人の着想であり、滑稽な程考えや生活が縛られ、それなりに抜け道を探す人もやはり、存在するのです。

笑い飛ばすことのできない、怖さが漂っている作品です。

8、『帆立の詫び状 てんやわんや篇』

新川帆立氏のエッセイ集であり、デビュー作からヒット作を連発し、多忙な日々を送る裏側の苦悩や、その中で、自分なりに楽しんでいる様が垣間見ることが出来ます。

締め切りを守らない事のお詫びに始まり、自分自身の事、世の中の事を飾らずに正直に描いていて、小説家の視点に加え、弁護士の視点としても読むことが出来て、面白いです。

ここがポイント

時折「読んでいて、楽しいですか?」という読者への問いかけもあり、エンタメ小説家としての本分を守りたいという新川氏の気概が伝わってくる作品です。

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まとめ

新川帆立氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、この機会に是非読んでみて下さい。

新しい世界が見えるはずです。

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