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小島正樹おすすめ作品10選をご紹介~常に魅力的な謎を呈示する~

魅力的な謎が楽しめる、小島正樹氏のおすすめの作品を10選ご紹介させていただきます。

2005年「天に還る舟」(島田荘司氏との共著)という作品で小説家デビューを果たし、2008年「十三回忌」という作品で小説家単独デビューを果たします。

その後も数々の作品を発表して人気を博しています。

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小島正樹おすすめ作品10選をご紹介~常に魅力的な謎を呈示する~

作風としましては、一つの作品の中に謎やトリックをたくさん詰め込むことで知られていて、「やりすぎ」と称されて、自らもやりすぎミステリー(通称やりミス)を自称しています。

影響を受けている作家は、横溝正史氏、京極夏彦氏、三津田信三氏であるようです。

そんな小島正樹氏のおすすめの作品を10選ご紹介させていただきますのでお楽しみください。

『天に還る舟』

海老原浩一シリーズの第一弾であり、島田荘司氏との共著であり、埼玉県秩父でおきる連続殺人から始まる話です。

休暇を取って妻の実家へ帰省していた、警視庁捜査一課刑事の中村は一つの事件に遭遇してしまいます。

地元警察が自殺と断定したことに不審を抱いた中村は、さらに調べていくのですが、それが連続殺人へと繋がっていくのです。

ここがポイント

そして中村は探偵、海老原と共に、奇想なトリックと隠された動機を探り、時代に翻弄された人々の体験の果ての狂気と、哀しいまでの執念を暴きだしていきます。

トリック好きな方には堪らない作品です。

『十三回忌』

海老原浩一シリーズの第二弾であり、不審死を遂げた資産家の妻の回忌ごとに、不可解な殺人事件が起きる話です。

資産家、宇津城家の当主の愛人の娘が年忌法要のたびに殺されていき、どれも凄惨な死体で発見されるのです。

それぞれの殺害方法には大胆なトリックが仕掛けられていて、まるでパズルを楽しむような醍醐味が味わえます

ここがポイント

さらに、幕間のモノローグまでもトリックが仕掛けられていて、かなり楽しめます。

最後まで飽きることなく読める作品です。

『武家屋敷の殺人』

那珂邦彦シリーズの第一弾であり、孤児院育ちの美女が生家捜しを弁護士に、依頼に来るところから始まる話です。

生家の手がかりは、女性が捨てられたときに残された日記くらいであり、それを手掛かりに探していくのです。

依頼人の出生の秘密を探るところから始まり、20年前の事件が絡み、話が江戸時代まで遡る壮大さで、その至る所にトリックが仕掛けられているのです。

ここがポイント

わざとらしくバラまかれた伏線を、忘れたころに回収していく様に恐れ入る作品です。

『扼殺のロンド』

海老原浩一シリーズの第三弾であり、鍵のかかった工場内の中で見つかった施錠された事故車の中で、男女二人の遺体が見つかる話です。

女の遺体は腹が引き裂かれ、胃腸が抜き取られていて、男は冒されるはずのない高山病で息絶えていたのです。

この不可解な二重密室事件を皮切りに、関係者一族が次から次へと、密室で死を遂げていきます。

ここがポイント

全く解明できなかった、謎の数々が解き明かされていく終盤は思わず、歓声をあげたくなってしまいます。

密室トリックが好きなあなたには最高の作品です。

『龍の寺の晒し首』

海老原浩一シリーズの第四弾であり、村の名家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害される話です。

その後も次々に、彩の幼馴染たちが殺害されるという連続殺人事件に発展していきます。

ここがポイント

途中に挟まれるプロローグや幕間が大変効果的であり、トリックの為のトリックも多く、かなり楽しめます。

懐かしい感じの王道ミステリーであり、二転三転するストーリーに惑わされる作品です。

『綺譚の島』

海老原浩一シリーズの第五弾であり、因習に囚われた孤島で起こる殺人事件の話です。

島の因習である理解不能な「贄の式」の後に連続殺人が発生します。

自称、名探偵の海老原が事件に挑んでいくのですが、相変わらずの大掛かりなトリックが待ち受けています。

ここがポイント

事件が解決される様は圧巻であり、どんでん返しも用意されていて、伏線回収も見事な作品です。

『祟り火の一族』

海老原浩一シリーズの第六弾であり、過去の幾重にも重なった因縁と、人の業が引き寄せる悲劇の話です。

ここがポイント

6つの怪談といくつもの怪異と廃鉱山での連続殺人事件に解を充てるのは勿論、自称名探偵の海老原。

江戸時代から続く地方の旧家に纏わる不可思議な謎、現代に起こった連続殺人に関する謎を解きほぐしていきます。

こってりした設定が楽しめる作品です。

『硝子の探偵と消えた白バイ』

硝子の探偵シリーズの第一弾であり、警察車両を先導していた白バイと乗務する警官が共に角を曲がった途端に消えた話です。

そして数時間後にビルの屋上で乗務していた警官が射殺された姿で発見されます。

その謎に挑んでいくのは、「硝子の探偵」と異名を持つ、朝倉と助手の小太郎なのです。

トリック重視なので、コテコテの本格ミステリーというほどでもなく、大変読みやすく、探偵と助手の掛け合いも面白く描かれています。

ここがポイント

少し、バカミスのようなタッチで、気楽に読める作品です。

『呪い殺しの村』

海老原浩一シリーズの七弾であり、東北の寒村に伝わる「三つの奇跡」の話です。

ここがポイント

千里眼、予知、呪殺の奇跡をおこなう一族、そしてその謎に加えて、現代の殺人事件と過去の神隠し事件が交錯していきます。

トリックは実現不可能なものを畳みかけてくるので、本筋とは違った意味で面白味があります。

重厚さはそれほどありませんが、紛れもない本格ミステリー作品です。

『誘拐の免罪符 浜中刑事の奔走』

浜中刑事シリーズの第三弾であり、5歳の女の子が誘拐され、犯人の警察を家に呼べという奇妙な要求から始まります。

そして、公園駐車場の桜の木の近くを掘れという第二の要求が届きます。

様々な人々の思惑が交錯し、事件は混迷を深めていきます。

ここがポイント

一捻りした語りの手口が楽しめる、倒叙ミステリーであり、最後まで見事に騙される作品です。

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まとめ

小島正樹氏の作品はいかがでしたでしょうか。

楽しんでいただけましたでしょうか。

まだ、読んでいない作品がありましたら、是非、この機会に読んでみてください。

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