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山本一力おすすめ作品8選をご紹介~目の前のことを一生懸命やる~

様々な人間の生き様を描く、山本一力氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

工業高校卒業後、トランシーバー会社で品質管理、大手旅行会社で企画・添乗・広告宣伝、広告宣伝制作会社で営業、デサイナー、そして制作会社経営など様々な職を経験します。

46歳の時に事業の失敗で作った2億の借金を返済するために、作家になることを決意します。

そして1997年に「蒼龍」という作品が、第77回のオール讀物新人賞を受賞し、作家デビューを果します。

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山本一力おすすめ作品8選をご紹介~目の前のことを一生懸命やる~

2000年に初の単行本である、「損料屋喜八郎始末控え」という作品を上梓し、2002年に「あかね空」という作品で第126回の直木賞を受賞します。

作中では、江戸時代中期の市井に生きる職人や町人の人間模様が、生き生きと描かれていて、義理人情・信頼・愛憎がテーマになっています。

その作風が多くの人々を魅了し、現在は複数の雑誌で連載を持つ人気時代小説作家なのです。

そんな山本一力氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、『あかね空』

京から江戸に出てきた豆腐職人の永吉が、味覚の違いに悩みながらも、妻となったおふみと共に、商売を軌道に乗せていく話です。

京から一人、江戸にやって来た豆腐職人の永吉をサポートしてくれたのは、同じ長屋に住む、おふみさんでした。

やがて夫婦となった二人は、二人三脚で店を繁盛させ、三人の子供にも恵まれます。

しかし、おふみは長男だけを偏愛するようになり、店を引き継ぐことになった子供たちは、複雑な思いを抱えて生きていくのです。

そして、家族は愛情表現の食い違いで、分裂していくのですが、この愛憎劇も最後は真っ当な家族の絆で、乗り越えていくのです。

ここがポイント

家族の在り方を見つめ直すことができる作品です。

文藝春秋
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2、『大川わたり』

自らが背負い込んだ博打の借金のため、博徒の親分と命がけの約束を交わした大工の銀次の話です。

銀次は不幸な生い立ち故に賭場に借金をこしらえ、挙句に大川(隅田川)わたりを禁じられてしまうのです。

日本橋の老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩み始めるのですが、銀次の邪魔だてをして、足を引っ張ろうとする悪人たちもいるのです。

大川わたりを禁じられただけで、銀次の行動は大きく制限されて困難がつきまとってしまいます。

ここがポイント

しかし、世の中は悪い人間ばかりだけではなく、銀次を温かく見守り、その手助けをしようとする者まで現れて、困難を一つひとつ解決に導いていくのです。

粋と人情が溢れている作品です。

3、『蒼龍』

江戸深川を舞台にした余韻が素晴らしく心に響く、5編からなる短編集です。

時代物ですが、人と人との付き合い、親子の絆、友情、お客を大切にする心など、どの話も現代に通じるものばかりです。

助けられたり、助けたり、人と人との繋がりがそこにはあるのです。

物質的には貧しくとも、心豊かな日々の暮らしは羨ましく思ってしまいます。

江戸の昔から、人はちょっとしたことに足を掬われたり、助けられたりしながらも、その日その日をやりくりしていたのです。

ここがポイント

生きていくことについて、考えさせられながらも、人情味が溢れ、希望や勇気をもらえて、前向きにさせてくれる作品です。

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4、『梅咲きぬ』

深川の料亭「江戸屋」の3代目秀弥が、4代目を継ぐ娘の玉枝を厳しくも温かく育てていく話です。

文中には教訓となる言葉が散りばめられていて、読んでいて背すじがピーンと伸びるようです。

玉枝を取り巻く大人が、玉枝に投げかける言葉は、まさに自分にも言われているように感じてしまいます。

ここがポイント

秀弥や玉枝をはじめとして、凛とした人間のカッコ良さや粋を感じさせてくれる登場人物が多く、物語に引き込まれてしまいます。

子供のしつけ方とは、そして人間の器量とは何か、という事を考えさせてくれる作品です。

5、『だいこん』

江戸、浅草で一膳飯屋の「だいこん」を営むつばきと、その家族の物語です。

つばきは子供時代の苦労から、いつも自分のことは後回しにしながらも、目線はしっかりと前を向き、謝る時は潔く謝る筋の通った性分なのです。

つばきは周りの人に支えられながら、負けん気の強さ、気風の良さ、そして商才で店をきりもりし、段々と繁盛させていくのです。

時には嫌な客も来るのですが、そこは知恵と度胸で乗り越え、家族の為にひたすら頑張るつばきが健気に感じてしまいます。

ここがポイント

困難を乗り越えながらも、自分のことは後回しにして、家族の為に頑張るつばきの成長を応援したくなる作品です。

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6、『銀しゃり』

鮨職人である新吉と、旗本勘定方の小西秋之助の身分を越えた友情の物語です。

長年、名店の鮨屋で修業をし、親方お墨付きで暖簾分けをしてもらった「三ツ木鮨」の新吉。

寛政の頃、鮨と言えば、握りとか、ちらしではなく、箱鮨が一般的だったのです。

その頃は中に入れる具や鮨飯の味で、商売を競っていたそうで、不景気風が吹き始めた頃、新吉が出会ったのが、小西秋之助であり、そして親友の順平とその妹のおけい。

それぞれの立場の違いはあれど、新吉の鮨職人としての矜持がある限り、知恵と友情の手を差し伸べてくれる温かみが伝わってきます。

ここがポイント

人情味が溢れ、ほっこりする作品です。

7、『おたふく』

寛政時代の江戸で大店「特撰堂」の次男である祐治郎が、実家を離れ、美味しくて安い弁当屋を始める話です。

札差からの借金が、帳消しになる棄捐令が布かれ、侍の家計が潤うのかと思いきや、回復するどころか、江戸の経済そのものが、連鎖的に破綻していったのです。

そんな中、大店の次男坊が、普請場や漁師たちへのお弁当売りを思いつき、それが火の見櫓で不寝番を続ける江戸火消達への弁当配達へと繋がっていくのです。

ここがポイント

このあたりの人と人との信頼、商いの基本、障害への対応の仕方などが分かり易く描かれていて、感動すら覚えてしまいます。

江戸時代の経済に切り込んだ作品です。

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8、『ジョン・マン1 波濤編』

アメリカの捕鯨船に万次郎たちが救助されるまでを描いた、万次郎が8~14歳までの話です。

幕末鎖国下の日本・四国土佐の貧しい漁師であった万次郎と、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号の船長であるホイット・フィールドの2人が、太平洋にある鳥島(現、南鳥島)で邂逅するまでの経緯が交互に描かれています。

今作では、江戸時代の教育らしい教育を受けていない少年が、素直に生きることがいかに人生において大切なことなのかを教えてくれています。

ここがポイント

正直で勤勉という至極当たり前なことが、人生を切り開く力となり、小賢しい方法論や能弁などは、真の人生においては何の役にも立たないことが分かります。

これからの展開が楽しみな作品です。

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まとめ

山本一力氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。

山本氏の世界観に浸ってみて下さい。

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