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宇江佐真理おすすめ8選をご紹介~温かな血の通う世界を描く~

旺盛な筆力で次々に作品を創作した、宇江佐真理氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

宇江佐氏は北海道で生まれ、地元の短大を卒業し、OL生活を経て普通の主婦になっています。

しかし、高校時代から創作意欲はあったようで、受験雑誌の投稿小説では佳作入選を果たしています。

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宇江佐真理おすすめ8選をご紹介~温かな血の通う世界を描く~

そして1995年、「幻の声」という作品が選考委員の満場一致により、第75回オール讀物新人賞を受賞し、作家デビューを果します。

その後「幻の声」は「髪結い伊三治捕物余話」というシリーズへ発展し、読者の大きな支持を集めることとなります。

2000年に「深川恋物語」という作品で、第21回吉川英治文学新人賞、2001年には「余寒の雪」という作品で、第7回中山義秀文学賞を受賞しています。

まだまだ活躍が期待されていましたが、2015年函館市の病院で乳がんにより、66歳の生涯に幕を閉じています。

そんな時代小説作家である、宇江佐真理氏のおすすめの作品8選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、『幻の声』

髪結い伊三治捕物余話シリーズの第一弾であり、本業の傍ら、伊三治が町方同心のお手先をつとめる5編からなる連作短編集です。

主人公の伊三治は、自分の店を持つことを夢見て、ひいきの客の家を巡り、廻り髪結いをしているのです。

そしてもう一つの顔は、北町奉行所の不破友之進の手下の下っ引きなのです。

想い人は、芸者のお文さんであり、この二人の恋の行方と江戸の庶民の暮らしが生き生きと綴られています。

ここがポイント

この作品の中に登場する女性たちは皆一同に、凛としていて、佇まいは大変美しく惚れ惚れしてしまいます。

江戸の市井の人々の生活が細やかに、且つ瑞々しく描かれている作品です。

2、『雷桜』

生まれて間もない頃に何者かに連れ去られた庄屋の一人娘の遊と、将軍家斉の十七男の斉道、出会うはずのなかった二人が出会ってしまう話です。

二人の運命は一度交差するだけで、絡み合うことはありませんが、そのたった一度の交わりにより、二人の愛は誰も立ち入ることのできない永遠のものになってしまうのです。

二人が生きた時代の背景や壮大で美しい自然の描写、子を想う親の心、親を慕う子の心、主君を思いやる家臣の心、孤独で寂しい心など、それらが細やかに描かれているからこそ、この物語は血が通って心が打たれると思います。

ここがポイント

単なる悲恋ものにとどまることのない、とても味わい深い作品です。

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3.『あやめ横丁の人々』

命を狙われ、ワケありの者ばかりが住む、あやめ横丁で暮らすことになった、旗本の三男坊、紀藤慎之介の話です。

あやめ横丁のあやめは花のあやめではなく、人を殺めたことのあるワケありの人々が住む長屋なのです。

慎之介を通して語られるあやめ横丁の住民の人生、ひとり一人が抱える辛く哀しい過去に、胸が締め付けられそうになります。

ここがポイント

重くなりがちな展開ですが、愛嬌のある登場人物と会話の妙、それに珍しい町屋言葉が絡んでいるせいか、明るさと人情味がタップリに伝わってきます。

いい芝居を観たような感覚になってしまう作品です。

講談社
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4、『ひょうたん』

江戸の本所五間堀で古道具屋を営む夫婦と、周りの人たちとの生活を描いた6編からなる連作短編集です。

古道具屋、「鳳来堂」は借金をこさえ、店を潰しそうになった音松と、将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯を持ち、立て直した古道具屋なのです。

商いは必ずしも、儲かっているとは言えなく、夫婦二人が食べていくのに精一杯なのに、ついつい人の世話を焼いてしまう夫婦なのです。

江戸の情景が豊かに描かれ、鰻や味噌田楽などの料理の美味しそうな匂いが漂ってきそうです。

ここがポイント

良い話ばかりではなく、世の不条理も描かれている人情味が味わえる作品です。

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5、『十日えびす』

かざり職人であった夫の急死で、家を追い出された後妻の八重と、先妻の子供であった三女のおみちが借家生活をする話です。

八重の身には、夫の死別からはじまり、引っ越した先の長屋での暮らし、義理の息子一家からのタカリ等、辛いことばかり降りかかってきます。

一難去ればまた一難と、とにかく、いろいろなことが起こり、切なく苦しくなってしまいます。

ここがポイント

それでもこの血のつながっていない母娘が、女二人ながら手を携えて生きていく姿に感動してしまいます。

江戸時代の女性の喜怒哀楽が味わえる作品です。

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6、『通りゃんせ』

二十五歳のサラリーマン、大森連が天明六年の農村にタイムスリップしてしまう話です。

滝壺に落ちて、タイムスリップしてしまった連を、百姓家の時次郎とさな兄妹が救ってくれて、一緒に暮らすことになります。

折りしも天明の大飢饉の真っ最中の時代であり、江戸時代の百姓や庶民の生活がとてもリアルに感じられ、その時代に引き込まれてしまいます。

ここがポイント

生きること自体がとてつもなく大変な時代であり、それでも現代では得ることの出来ない何かが生き生きと感じられるのです。

懸命にそして誠実に生きる人間の姿が分る作品です。

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7、『夜鳴きめし屋』

「ひょうたん」の続編であり、古道具屋であった「鳳来堂」を息子の長五郎が夜鳴きめし屋として再開する6編からなる連作短編集です。

朝方まで営業している店には、亡き父親、音松の友人達や、近くに住む武士、芸者や夜鷹まで様々な人々がやってくるのです。

長五郎は父親譲りの気性と母親譲りの料理の腕前で、お店に来る人の心とお腹を満たしてくれるのです。

ここがポイント

奇をてらう趣向に頼ることのない、地味な人情話ですが、会話のテンポも良く、微妙な駆け引きの感じが良く伝わってくる作品です。

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8、『うめ婆行状記』

同心の夫を亡くした商家出のうめが、隠居生活よりも、念願の一人暮らしを始める話です。

夫婦愛や家族の絆が描かれていて、人はどうあるべきかを、教えてくれているように思います。

うめの一貫性がある人柄と、女性はこうあるべきという観念に縛られない生き方に、共感してしまいます。

傍目には幸せそうに見える人生も、本人にしてみればそうではないかもしれません。

逆に不憫そうに見える人が、生き生きしていることだってあるのです。

ここがポイント

自分らしく生きる事、その幸せを伝えてくれる作品です。

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まとめ

宇江佐真理氏の人情味が、タップリに描かれた作品はいかがでしたでしょうか。

ご紹介させていただきました作品のほかにも、まだたくさんの名作があります。

この機会に是非、読んでみてください。

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