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山田正紀おすすめ作品8選をご紹介~想像できないことを想像する~

熱量が凄い、山田正紀氏のおすすめ作品8選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、同人誌「宇宙塵」で作品を発表していましたが、編集者に託した中編小説がSFマガジンに手渡されることとなり、1974年「神狩り」という作品がSFマガジンに掲載されて、作家デビューを果します。

そして徐々にSF作家としての地位を固めていくことになります。

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山田正紀おすすめ作品8選をご紹介~想像できないことを想像する~

SF作品においては、本格的な作品からエンターテインメントに徹した作品まで幅広く、古典的な題材を取り上げることもあり、マニアックなファン層にも支持を得ています。

また、近年では、新本格ミステリに軸足を移し、ミステリ作品も数多く発表しています。

そんな山田正紀氏のおすすめ作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、《神狩り》

人間を支配し、面白半分で弄ぶ神の支配から逃れるために戦う、人間達の話です。

人間が神の文字を解読することによって、神を狩り出すという設定になっています、

ここがポイント

つまり、言語によって神を捉えることが、神を捕えてしまうという発想が、斬新で衝撃的なのです。

想像できないことを想像する、熱量が凄い作品です。

2、《謀殺のチェス・ゲーム》

ヤクザに追われる若いカップルのエピソードを、軍事アクションと組み合わせて、展開していく話になります。

日本全土をチェスボードにしたかのようなチェスゲームであり、自衛隊の最新鋭の哨戒機を巡り、二人の戦略専門家による知力を尽くした頭脳戦が展開していきます。

また一方でヤクザに追われる若いカップルや、自衛隊内部の敵対勢力の存在により、状況が変化していきます。

ここがポイント

リアリティの追求よりも、スピード感やエンターテインメントに徹した作品です。

3、《火神(アグニ)を盗め》

通称アグニと呼ばれるインドの最新鋭の原子力発電所に仕掛けられた、爆破装置を取り除くことになった、商社マン5人が活躍する話です。

国際的な陰謀に巻き込まれ、一旦は日本へ帰国せざるを得なくなったサラリーマンたちは、会社からは厄介者扱いを受けてしまうのです。

ここがポイント

しかし反撃に出る決意を固め、再びインドへ向かい、プロのスパイたちおも出し抜いて、サラリーマンたちが自信を取り戻していく姿が、何ともカッコ良く描かれています。

シリアスで、感動的な作品です。

4、《おとり捜査官 1 触覚》

警視庁科学捜査研究所、特別被害者部の北見志穂が、女性が被害者となった事件のおとり捜査を行う話です。

関わるのは、犯人だけでなく、女性蔑視や、おとり捜査を良く思わない刑事に妨害されながらも、事件解決に挑んでいきます。

おとり捜査の場面描写は緊迫して迫力もあり、捜査進捗もテンポよく進み飽きることなく楽しめます。

ここがポイント

素晴らしいアイデアをコンパクト化した贅沢な作品です。

5、《人間競馬 悪魔のギャンブル》

ガーゴイルによって、与えられた特殊能力を使って繰り広げられる、4人の男女の殺意が交錯する話です。

登場人物たちの愛憎と殺意と思惑が、絡み合っていく展開はとても面白く、決着はどうなるのだろうかと思ってしまいます。

それぞれの特殊能力を生かし、それぞれの目的に向かって生きて行くのですが、意外なところでその人生は交錯し殺意に変わってしまうのです。

ここがポイント

ブラックながらも、思いのほか爽快になれる作品です。

6、《ファイナル・オペラ》

終戦直前の昭和20年を舞台に、八王子の神官の一族が代々演じてきた、能「長柄橋」の秘密と、能の上演中に起きた、14年前の殺人事件の真相を検閲図書館の黙忌一郎が、解き明かしていく話です。

語り手の奇妙な記憶、魂が変化した蝶のアオムラサキ、輪廻転生、贖罪等たくさんの妖しい事が絡んできて、事件の真相は混迷を極めて行きます。

ここがポイント

そして現実と夢幻の狭間を彷徨うような酩酊感の果てに、謎は解かれていくのです。

読後感が素晴らしく、いつまでも余韻の残る作品です。

7、《復活するはわれにあり》

余命宣告を受けた、車椅子の実業家が、ハイテク車椅子で、ハイジャッカーに立ち向かう話です。

逃げ場のない船上で繰り広げられる緊迫した攻防戦であり、思わず手に汗を握ってしまいます。

ハイジャック犯の背後に蠢く、得体のしてない陰謀を感じつつも、超ハイテク車椅子のサイボイドと共に、果敢に立ち向かっていくのです。

ここがポイント

意外な犯人の狙いとは、最後に明かされる真相は、想像もつかないものだったのです。

山田氏久々の冒険小説です。

8、《ここから先は何もない》

三億キロの彼方の小惑星から、4~5万年前のものと目される、化石人骨が発見される話です。

そして、その人骨を巡り、曲者揃いのチームが米軍施設に侵入し、人骨の謎を解く展開になります。

ここがポイント

この作品の醍醐味は、終盤部分の怒涛の謎解きであり、最後に至って明らかになるテーマはまさに山田氏の真骨頂です。

JPホーガンの「星を継ぐもの」のオマージュであり、超高度なハッキング、宇宙SF、超人工知能、人類誕生の謎といった要素を盛り込んで、壮大な話に仕上げている作品です。

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まとめ

山田正紀氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

またひとつ、読書の楽しさが広がりますよ。

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