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樋口有介おすすめ作品8選をご紹介~独自の香気とユーモアを描写~

ユーモア感覚で描く、樋口有介氏のおすすめ作品8選をご紹介させていただきます。

樋口氏は中学卒業後、高校へ進学せず、母親の実家の看板屋を手伝うなどして過ごしていましたが、やがて高校進学を決意し、その頃ハマった小説に夢中になり、16歳で作家を目指します。

大学進学後も年に2回ある文學界新人賞に応募し続けますが、芽が出ませんでした。

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樋口有介おすすめ作品8選をご紹介~独自の香気とユーモアを描写~

その後、大学も中退し、世界各地を放浪しながらも、小説を書き続けますが、やはり芽が出ませんでした。

作家の道を諦めようと思っていた、1988年「ぼくと、ぼくらの夏」という作品で第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、晴れて作家デビューを果たすこととなります。

作風としては、青春ミステリーや、中年を主役にした青春ハードボイルド小説を得意としています。

そんな樋口有介氏のおすすめの作品8選をご紹介いたしますので、お楽しみください。

1、《ぼくと、ぼくらの夏》

高校2年の夏に、同級生の女の子が続けて死んだ事件について僕、春一と麻子が調べていく話です。

刑事の息子の僕と、テキ屋の娘の麻子という何とも奇妙なカップルが、殺人事件に挑んでいくひと夏の出来事なのです。

そして、事件の行方以上にテンポのいい二人の掛け合いに、読み心地の良さを感じてしまいます。

ここがポイント

ハードボイルド風、青春ミステリー作品です。

2、《風少女》

義父の危篤の知らせを受け、実家に戻った斉木だったのですが、一週間前に自殺した初恋の同級生の、死の真相の謎を追う話です。

自殺した同級生の妹と二人して、事件を調べ始め、父の死や事件を通して、真実を明らかにするために、自らの過去にも向き合っていくのです。

21歳の大学生の主人公の本音や葛藤を通して、悩んだり、疑問に思ったりした時期が確かにあったことを懐かしくも思い出させてくれます。

ここがポイント

ふと、あの頃に戻ってしまったような錯覚に陥ってしまう作品です。

3、《彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ》

柚木草平シリーズの第一弾であり、元刑事で現在は私立探偵の柚木が、女子大生ひき逃げ事件に挑んでいく話です。

ここがポイント

姉から依頼された妹のひき逃げ事件を調べていくうちに、姉妹の隠された秘密が明らかになっていきます。

暴力描写が一切出てこなくて、意外に優しい読み心地であり、ストーリーもなかなか手が込んでいて楽しめます。

小気味のいい会話が、楽しめる作品です。

4、《誰もわたしを愛さない》

柚木草平シリーズの第五弾であり、今回は行きずりの犯行と思われる、女子高生殺人事件に挑んでいく話です。

女子高生がラブホテルで殺された事件を、原稿料1,000円アップに釣られて引き受けてしまう柚木なのです。

コギャルや日サロの表記には懐かしさを覚え、普段の美女たちとは違い、女子高生にジェネレーションギャップを感じてしまいます。

ここがポイント

軽くていい加減な柚月ですが、その優しく見つめる視線が、心地よく味わえる作品です。

5、《ピース》

スナック「ラザロ」を切り盛りする、元警察官のマスターと寡黙な青年が、バラバラ殺人事件に挑んでいく話です。

殺された被害者には何のつながりもなく、難航を極めていきますが、ベテラン刑事がある共通点を発見して、事件は進展していきます。

怪しさ溢れる登場人物に翻弄されっぱなしで、真相が分からなくなってしまいます。

ここがポイント

終盤に表紙のイラストの意味が分かり、スッキリする作品です。

6、《捨て猫という名前の猫》

柚木草平シリーズの第九弾であり、柚月が女子中学生が飛び降り自殺した事件の背景を、探りはじめる話です。

ここがポイント

登場人物の人物像や背景などが、軽妙且つ繊細に描かれているので、物語の中に引き込まれてしまいます。

そして二転三転した後に明かされる真相は、相当に毒気が強く滅入ってしまいます。

樋口氏独特の甘美さが、滲み出ている作品です。

7、《金魚鉢の夏》

元刑事の幸祐は孫娘の女子大生の愛芽と共に、山奥の福祉施設で起きた、老婆の死亡事件に挑んでいきます。

生活保護が廃止され、生活困窮者は政府が作った施設で、共同生活するようになったという近未来の日本の話です。

ミステリーというよりも絶望的な未来の仕組みが面白すぎて、あながちフィクションとは思えなくなってしまいます。

ここがポイント

奇想天外な発想で、現代を風刺しているかのように思える作品です。

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8、《少女の時間》

ここがポイント

柚木草平シリーズの第十一弾であり、2年前に発生した、大森の未解決殺人事件に絡んで、関係者が急死する事態が発生する話です。

今回の事象は果たして、2年前の事件との関連性はあるのだろうか。

今回も軽妙なやり取りが、実に面白く描かれていて、事件背景の切なさも樋口氏らしく表現されています。

安定の人気シリーズ作品に間違いありません。

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まとめ

樋口有介氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

まだ、読んでいない作品がありましたら是非、この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がりますよ。

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