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おすすめ推理小説 サスペンス一覧(作家別)

東直己おすすめ8選をご紹介~会話のセンスとユニークさで魅了~

センスとユニークさで魅了する、東直己氏ののおすすめの作品を8選ご紹介いたします。

大学中退後、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン雑誌編集者等、職を転々とし生活をしていたようです。

そんな折でも、地元の文芸誌「北方文芸」に小説を寄せていて、1987年に発表した「会いに来た男」という作品が、文學界の同人雑誌評に取り上げられます。

そしてついに、1992年に「探偵はバーにいる」という作品で作家デビューを果します。

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東直己おすすめ8選をご紹介~会話のセンスとユニークさで魅了~

以後は「俺」を探偵役にした、ススキノ探偵シリーズや探偵畝原シリーズ、榊原シリーズなどの作品を発表しています。

また、取材のために、自ずから刑務所に服役して、書いた、異色のルポルタージュ作品「札幌刑務所4泊5日体験記」を発表しています。

作品の特徴としては、北海道を舞台にしたものを多く執筆しているようです。

そんな東直己氏のおすすめの作品を8選ご紹介いたしますので、楽しんでください。

《探偵はバーにいる》

ススキノ探偵シリーズの第一弾であり、札幌を舞台に繁華街の、もめ事を解決する高学歴探偵の「俺」が主人公の話です。

失踪した彼女を捜してほしいと、大学の後輩からの依頼が転がり込んできます。

ここがポイント

文体や酒、暴力の描写などから完全にハードボイルド路線を突っ走っている感じがあります。

ただの人捜しのはずが、調べていくうちに殺人事件に意外な形で関わっていくという展開になります。

アナログからデジタルへ徐々に変わっていく頃の作品です。

《バーにかかってきた電話》

ススキノ探偵シリーズの第二弾であり、いつものバーで酒を飲んでいたら、電話で奇妙な依頼を受ける話です。

その依頼とおりに実行したところ、地下鉄のホームから突き落とされて、危うく死にそうになった「俺」。

依頼を受けたことで暴力団から狙われる羽目になってしまいます。

ここがポイント

このシリーズの面白さは意外にも、「俺」の探偵としての迂闊さ、無鉄砲さにあると思えてきます。

終盤からラストにかけての怒涛の展開に、読み入ってしまう作品です。

《沈黙の橋》

日本という国が第二次世界大戦後、朝鮮半島のように二つに分断される話です。

戦後、ソ連に占領され、共産主義国となった北海道で繰り広げられるスパイミステリーであり、架空世界の細部までがかなり詳細に描かれています。

登場人物の主観的視点で、ストーリーは展開していくので、まるで自分自身がスパイ活動のど真ん中にいるような、感覚になってしまいます。

ここがポイント

硬質な読み応えのある異質な作品です。

《札幌刑務所4泊5日体験記》

東直己氏本人が原付でスピード違反を起こし、ワザと反則金を支払わず、4泊5日の刑務所生活をすることになった話です。

それ自体、大迷惑な行為であることは理解しているものの、ライター魂というか、少しのアンニュイさも相成って、犯してしまったことのようです。

筆致は実にあっけらかんとしていますが、勢いが感じられます。

ここがポイント

面白い話なので、一読をおすすめします。

《消えた少年》

ススキノ探偵シリーズの第三弾であり、行方不明になった少年を捜す話です。

美女教師の安西から、教え子の少年を捜してほしいという依頼に、ススキノの街へ繰り出していく俺。

ここがポイント

シリーズの中でも、事件の異常性とグロさは際立っていますが、テンポの良さ、会話の軽妙さは最高です。

面白い展開であり、自虐的なユーモアも最高の作品です。

《向こう端にすわった男》

ススキノ探偵シリーズの第四弾であり、札幌ススキノを舞台にした5編からなる短編集です。

その内容はバラエティに富んでいて、いつものミステリ仕立てのものや、ショートショート系のもの、シリアス系のものまで様々です。

人間の悪意や狡猾さ、常識から悪い意味でのかけ離れた姿などが、巧みに描写されています。

ここがポイント

短編の持ち味が生かされた、余韻を残す作品です。

《残光》

榊原健三シリーズの第二弾であり、かつての恋人の幼い息子を救う話です。

その手助けをするのは、なんとススキノ探偵シリーズの「俺」と桐原がタッグを組んで挑んでいきます。

スリリングな展開と仲間同士の掛け合いがとても楽しめます。

ここがポイント

シリーズの垣根を越えた、傑作長編ハードボイルド作品です。

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《悲鳴》

探偵・畝原シリーズの第三弾であり、探偵、畝原の元へ妻が夫の浮気現場の写真の依頼をしてきた話です。

しかし、その浮気現場に現れた女は、本当の夫の妻であった。

妻として依頼した人物はストーカーであり、クレーマーとしてもその筋では有名な女だったのです。

ここがポイント

ミステリ的にも最後まで、予測できない展開が次から次へと発生し、愛すべき変人である協力者、娘、そして事件の結末が明らかになっていくにつれ、浮かび上がってくる「悲鳴」というタイトルの意味。

読後の満足感が存分にある作品です。

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まとめ

東直己しの作品はいかがでしたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

読書の楽しみが広がると思います。

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