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東山彰良おすすめ11選をご紹介~ユーモアを際立出せる描写~

不思議な世界が味わえる、東山彰良氏の作品を11選ご紹介させていただきます。

中国人の両親のもと、台湾で生まれた東山氏は2002年に「逃亡作法 TURD ON THE RUN」で作家としてデビューします。

ペンネーム東山彰良の由来は、「東山」は祖父の出身地が中国山東省から、「彰良」は父が暮らしていた地及び、母親の出身地である台湾の彰化に由来しているとのことです。

ある時は笑わせ、またある時は怖がらせ、厳しい本音をオブラートに包むようにして伝えるのが東山氏が思うユーモアだそうです。

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東山彰良おすすめ11選をご紹介~ユーモアを際立出せる描写~

東山氏は子供の頃から映画が好きでよく観ていたそうで、将来的には映画を作りたいという気持ちがあったみたいです。

しかし、一人では作れないと思い、どうしたら映画に近づけるかと思い、小説を書くことが一番近いと思ったようです。

そして、今でも作品を創作するときは先ず、映画をイメージしているとのことです。

そんな東山彰良氏の作品を刊行順に11選ご紹介させていただきますので、お楽しみください。

『逃亡作法 TURD ON THE RUN』上・下

近未来の日本では死刑制度が廃止され、アメリカのような刑務所が作られる話。

会話とストーリー展開のセンスも良く、特にバイオレンスの描写には目を見張るものがあります。

特に前半の刑務所のくだりは近未来の世界観としてはなかなか面白く、ひとくせある、登場人物や脇役達、エピソードが魅力的です。

スピード感が満喫できる作品です。

『イッツ・オンリー・ロックンロール』

ロックから離れられずに青春期を過ぎ、中年になってしまったギタリストの話。

売れないロックバンドのメンバーの生きざまがメチャクチャで、カッコ良くて、哀しさもあり、熱いです。

人との出会いも、日常に溢れる愛情も全てがロックで展開していきます。

音楽好きな人には堪らない作品です。

『路傍』

反社会的で粗暴且つ物知りな、チンピラ二人のダーティな日常を綴った6話からなる連作短編集。

人物描写とか登場人物のやり取りが面白く、読み進むにつれて段々と引き込まれてしまいます。

登場人物は普通ではないけれども、何故か応援したくなるような気分になってしまいます。

程よいユーモアもあり、楽しめる作品です。

『さすらい』

オフロードを全開で突き進む、どうしようもない奴らのどうしようもない話。

登場人物のろくでなし4人がつるんで、足を引っ張り合って暴力と嘘とセックスにまみれながらストーリーは展開していきます。

誰の行動も無茶苦茶で思わぬ展開になっていくけれども、奇妙な友情は続いていくのです。

何とも不思議な世界が味わえる作品です。

『ファミリー・レストラン』

レストランに招待された人たちの謎が、朧げに少しづつ明かされていく話。

それぞれの自分の中のファミリーな部分を炙り出していく、ホラーチックな流れで話は描かれています。

タイトルとは全く異なるストーリーが展開されて、驚きとともにページをめくる手が止まらなくなります。

哲学的示唆に富んだ作品です。

『ブラックライダー』上・下

世界が一度崩壊して、再生するまでのアメリカ西部から南部が舞台の話。

人と牛の遺伝子を掛け合わせた生物が登場したり、自由闊達に活劇が繰り広げられます。

小説のあらゆる要素が描かれているので、終始圧倒されっぱなしでストーリーは展開していきます。

ダイナミズムに圧倒される作品です。

『ラブコメの法則』

強烈な女性陣に囲まれて育った、映画評論家のわたしの話。

親戚全員が超絶美女なのだが少々イカれている、ブラックユーモアたっぷりのラブコメディです。

様々な映画の題名とともに現実の辛さをコミカルに描いていて、まるで漫画を読んでいるような気分にしてくれます。

抱腹絶倒作品です。

『流』

戦後の台湾を舞台に祖父の殺された謎を追いかけていく、17歳の私の青春小説。

中国人の生き様が生々しく描かれていて、今まで見たことのない、裏側を垣間見ることができます。

人々が中国での政権奪取を信じて、疑わなかった激動の時代がここにはあるのです。

戦争の無常さ、因果応報の虚しさを訴えつつも多少の盛り上がりを伴って纏められています。

どんなことが起ころうとも時は流れていくのです。

何とも言えない重圧感を感じる作品です。

『罪の終わり』

隕石衝突によって壊滅した22世紀を舞台にしたSFハードボイルドの話。

主人公のナサニエルが、いかに食人人類の伝説にまで昇華するかを描いていて、人の勘違いや誤解が伝説を生み、彼はいつしか人々の罪の意識まで託されることになっていきます。

自己肯定と自己否定との狭間で揺れる、究極の人間心理が伝わってくる作品です。

『僕が殺した人と僕を殺した人』

1980年代の台湾を舞台に悪事や派手な喧嘩をしながら、友情を育んだ13歳の少年たちの青春物語。

そして30年後、アメリカでサックマンと呼ばれる連続殺人犯が、逮捕され死刑になります。

何故彼は道を踏み外してしまったのか、まだ貧しかった台湾で大人たちの都合に弄ばれながらも、力強く生き抜こうとしていた彼らの姿が印象に残ります。

衝撃的な結末が記憶に残る作品です。

『夜汐』

東山氏、初の時代物であり、新選組と凄腕の殺し屋の夜汐に追われる、やくざ者の蓮八の話。

激動の幕末の時代を生き抜くため、愛する女のために死に物狂いで男たちは駆け抜けていきます。

ドラマチックな展開、身震いする情景の描写に目が離せなくなります。

激動の時代に生きた、男たちの熱気が伝わる作品です。

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まとめ

東山彰良氏の作品はいかがでしたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたらこの機会に是非読んでみてください。

あなたの読書ライフが広がりますよ。

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