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折原一おすすめの傑作10選をご紹介~叙述トリックの名手~

叙述トリックでお馴染みの、折原一氏のおすすめの作品10選をご紹介させていただきます。

折原氏はほとんどの作品で、叙述トリックを駆使して読者のミスリードを誘う手法で知られています。

独特の世界観を持った作家であり、折原氏にしか描くことのできない世界に惹きつけられてしまいます。

折原氏独特の構成力で、あなたを倒錯の世界へ引き込んでしまう作品をどうぞお楽しみください。

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折原一おすすめの傑作10選をご紹介~叙述トリックの名手~

折原氏は大学卒業後、大手旅行会社に入社し、3年後に旅行誌を扱う編集部に移動します。

そのころから書き始めた小説を各文学賞に投稿し、1987年ついに「五つの棺」という作品で小説家デビューを果たします。

その後の執筆活動はご存知のように、叙述トリックの名手と呼ばれるほど活躍し続けている作家です。

そんな折原氏の傑作作品を10選ご紹介させていただきますので、お楽しみ下さい。

1、『倒錯のロンド』

推理小説新人賞の応募作品の盗作を巡る、被害者と、加害者の駆け引きの話です。

盗作作品を巡り、追い詰める側と追い詰められる側の攻防に、目が離せなくなってしまいます。

ここがポイント

幾重にも仕掛けられた筆者の罠が、読者を物語の中へ引きづりこんでいき、脱け出れなくしてしまうのです。

気持ちよく騙される、作品に間違いありません。

2、『倒錯の死角 201号室の女』

覗く男と覗かれる女に、視点をあてた話です。

ここがポイント

話が進んでいくほど登場人物が、どんどんおかしくなっていき、それがまさに倒錯なのです。

ネタばらしがあってからも、二転三転するので本当に分からなくなってしまうのです。

きれいに騙されてしまい、幾重にも張り巡らされた仕掛けが、存分に味わえる作品です。

3、『天井裏の散歩者―幸福荘殺人日記

作家志望者が憧れるアパート、そこに住む一人の人気女性小説家を巡る男たちの話です。

ここがポイント

序盤から中盤にかけては軽いタッチの連作短編の体を取っているように思わせて、騙されていることに気づかずに読んでしまうのです。

そして終盤にかけては、やり過ぎと思うくらいの徹底した展開で楽しませてくれます。

狐につままれたような感覚に、陥ってしまう作品です。

4、『異人たちの館』

富士の樹海で失踪した息子の伝記を書いてほしいという、女性依頼人から売れない作家に舞い込んだ話です。

ここがポイント

長い作品ですが、思わせぶりで謎めいた展開なので、知らず知らずのうちにズルズルと引き込まれてしまいます。

なるほどそういうことなのかと思う構成になっていて、思わず納得してしまいます。

映画を観たような感慨になってしまう、超おすすめの作品です。

5、『沈黙の教室』

20年ぶりの小学校の同窓会の通知が、復讐劇の始まりとなる話です。

叙述トリックを小道具とした、サスペンス風の作品として仕上がっています。

ドキドキ・ハラハラ感に惑わされながらも、早くその先が知りたくなり、ページをめくる手が止まらなくなってしまいます。

ここがポイント

運命に翻弄される人間を描いている作品です。

6、『冤罪者』

婚約者を殺害された作家の元に、拘置中の犯人から冤罪を主張する手紙が届くところから物語ははじまります。

ここがポイント

タイトルのとおり、勿論冤罪がテーマなのですが、一筋縄ではいかない展開に先入観が邪魔をしてしまうのです。

序盤は淡々と話が進んでいくのですが、中盤から後半にかけては、ある意味、読むのが苦しく疲れる展開になっていきます。

最後の最後まで、読者を引き込んで飽きさせない作品です。

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7、『失踪者』

少年犯罪に視点をあてた、現在と15年前のつながりが絡んだ、連続失踪事件の話です。

犯人に迫るまでの過程も大変緊迫した描写で、臨場感がタップリと味わえます。

ここがポイント

叙述トリックがふんだんに盛り込まれているので、時間も分からなくなるくらいにカオス状態になってしまいます。

ある意味、混乱することが楽しめる作品です。

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8、『模倣密室 黒星警部と七つの密室』

黒星警部シリーズの密室事件に絡んだ、7編からなる短編集です。

名作ミステリーのネタ晴らしのようでもあるのですが、それほど重くないので、気軽に読むことができます。

密室トリックの解釈なども丁寧に綴られていて、ミステリー初心者の方でも抵抗なく読めると思います。

ここがポイント

沢山の予想外のオチがあり、楽しめる作品です。

9、『行方不明者』

一家失踪事件と連続通り魔事件という、一見関連性のない事件が最後には一つに繋がっていく話です。

いつも通りに不穏な雰囲気でストーリーが展開していき、目まぐるしく二つの事件が交錯します。

二つの事件のつながりは何なんだろうと考えているうちに、混乱してしまうのです。

ここがポイント

不思議な感覚になってしまう作品です。

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10、『侵入者 自称小説家』

一家4人殺害事件の解決に立ち上がった、自称小説家が活躍する話です。

実際にあった未解決の世田谷一家殺害事件を、モチーフにした作品となっています。

ここがポイント

実際の事件に着想を得ながらも、全く別の独自の展開に持って行く筆力には、驚いてしまいます。

リアルに折原氏の作風が堪能できる作品です。

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まとめ

折原一氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

素敵な読書ライフが広がると思います。

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