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堂場瞬一おすすめ作品15選をご紹介~アナザーフェイスだけじゃない~

安定感がある筆致で評判の堂場瞬一氏のおすすめ作品、15選をご紹介させていただきます。

堂場氏はスポーツ小説と、警察小説のジャンルで活躍している作家です。

前職が新聞記者であったこともあり、かなりの速筆で、次々に作品を発表し続けています。

本人によると、量産する理由は書きたいことがたくさんあるので、それを死ぬまでに全部書きたいとのことです。

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堂場瞬一おすすめ作品15選をご紹介~アナザーフェイスだけじゃない~

2000年に「8年」という作品で第13回小説すばる新人賞を受賞してから、破竹の勢いで作品を量産していきます。

シリーズ作品も数多く執筆しており、作品の数もデビューしてから100作品を超えています。

また、作品のアイデアは新聞記者時代に培った経験が、かなり役立っているとのことです。

そんな堂場瞬一氏の厳選したおすすめの作品、15選をご紹介させていただきますのでお楽しみ下さい。

1、『雪虫』

鳴沢了シリーズの第1弾であり、親子3代にわたっての警察官である鳴沢が、かつて新興宗教の教祖だった老婆が殺された事件を調べていく話です。

その老婆は、50年前の殺人事件にも関わっていて、今回の事件との関連を確信する鳴沢だったのですが、、、、。

ここがポイント

緊迫感に包まれた展開で、話は進んでいくのですが、歳月は真実まで覆い隠してしまったのでしょうか。

鳴沢の真直ぐさには、惚れ惚れしてしまいますが、時には折れることの大切さも必要だと感じてしまいます。

続編を期待する読者が多いのも分かる作品です。

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2、『破弾』

鳴沢了シリーズの第2弾であり、美女刑事とコンビを組んだ鳴沢は、ホームレス傷害事件を追っていくうち、過去の闇に遭遇してしまう話です。

ここがポイント

被害者の周囲には何故か公安の影も見え隠れし、単純な事件ではなく、闇が深い案件となっていくのです。

ストイックで生真面目で不器用な鳴沢ですが、人間として、刑事としての生き方に、人を惹きつける魅力を感じてしまいます。

人間味がタップリと味わえる作品です。

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3、『久遠』上・下

鳴沢了シリーズ完結編であり、鳴沢が事件の犯人に疑われ、巻き込まれていく話です。

誰の助けも得られない孤独と、異様なストーリー展開に、気味悪ささえ感じてしまいます。

ここがポイント

しかし、いろんな事件を通して、たくさんの信頼できる仲間ができていたのです。

鳴沢の為に危険を顧みず、援護する人たちの行動に感動してしまいます。

鳴沢は本当に不器用な人間ですが、たくさんの人に愛されていたことが分かります。

ストレスなく読める感動作品です。

4、『大延長』

刑事ものと双璧を成す、堂場氏のスポーツ小説です。

甲子園常連の私立高校と、公立の進学校が決勝で対決する話です。

ここがポイント

高校野球という健全なスポーツの裏に隠された闇を、リアリティ感たっぷりに描いています。

また、試合展開も事細かに描かれていて、あたかも自分が球場にいるように感じでしまいます。

終盤には登場人物の高校野球にかける熱い思いが伝わってきて、胸が熱くなってしまいます。

夢中になって読める感動作品です。

5、『消失者 アナザーフェイス4』

アナザーフェイスシリーズの第4弾で、老スリの現行犯逮捕に駆り出された大友が、殺人事件に関与していく話です。

序盤は大企業の金を巡る事件まで発展していき、中盤以降は徐々に事件解決の糸口が見えてくる展開であり、目まぐるしい流れになりますが、目を離すことができなくなってしまいます。

ここがポイント

事件の設定が見事であり、登場人物の心情も大変丁寧に描かれているので、臨場感がタップリと味わえます。

アナザーフェイス、シリーズ最高傑作と言われる作品に、間違いないと思います。

6、『チーム』

箱根駅伝の「学連選抜」チームに視点をあてた、感動と激走を描いた話です。

「学連選抜」のチームのことがドラマチックに描かれていて、感動を呼び起こしてくれます。

ここがポイント

ただ走るだけのスポーツの駅伝、そこにある、チームとはいったい何なのかを考えさせられます。

ドキドキ感とワクワク感が交互に湧きあがり、箱根駅伝への思いが感動に変わります。

駅伝の面白さに、ハマってしまう作品です。

7、『チームⅡ』

前作「チーム」の7年後の物語であり、かって箱根駅伝の学連選抜で走った男の話です。

ここがポイント

天才と呼ばれたランナーの初めての挫折が、リアリティ感たっぷりに描かれています。

「誰のために走るのか、若い力をすりへらし」という今は亡き、先の東京オリンピックで、マラソン銅メダルを獲得した円谷幸吉選手のことを綴った歌を思い出してしまいました。

続編を期待する読者が多い作品です。

8、『邪心 警視庁犯罪被害者支援課2』

シリーズ第2弾であり、リベンジポルノの問題から殺人事件へ発展する話です。

自分のことしか考えていない男女に起こった事件であり、微妙に共感できない節もあります。

何が正義なのか、共感も同情もできない状況でも、避けては通れないようなストーリーとなっています。

ここがポイント

真相が明らかにされる中で、浮き彫りになる人間の弱さが分かります。

組織と個人のかかわりが、浮き彫りにされる作品です。

9、『愚者の連鎖 アナザーフェイス7』

アナザーフェイスシリーズの第7弾であり、完全黙秘を続ける連続窃盗犯の男を、調べることになった大友の話です。

ここがポイント

完全黙秘の裏側に隠れたものは何なのか、タイトルの連鎖のように、様々なことがつながっていくのです。

料理をするようになった大友の息子の成長ぶりも、読みどころのひとつとなります。

登場人物の人間描写が絶妙であり、物語の中へグングン吸い込まれてしまいます。

次作も楽しみにしてしまう不滅のシリーズです。

10、『社長室の冬』

経営不振に陥った日本の新聞社が、外資系IT企業に買収されるかどうかの話が綴られています。

ここがポイント

元新聞記者の堂場氏ならではの新聞に対する愛着が、至るところに、見え隠れする様子が伺えます。

様々な立場の人物の思惑や、駆け引きなど、飽きることなく、ストーリーは展開していきます。

メイディアの在り方、新聞の役割を考えさせてくれる作品です。

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11、『身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4』上・下

シリーズ第4弾であり、飛行機事故の犠牲者の一人の身元から、思わぬ事件に発展していく話です。

更にもう一人の被害者の家族とも連絡が取れない状況になり、過去の事件が明るみになっていくのです。

ここがポイント

中盤に差し掛かるあたりから、謎に謎が絡まっていき、最高の難事件が展開していくのです。

人間関係が複雑で予測のつかない展開になますが、事故の様子がが丁寧に描かれているので、とても分かりやすくなっています。

堂場ファン必読の作品だと思います。

12、『内通者』

内部告発により企業の汚職事件を追っていた刑事が、そのせいで娘の誘拐事件に巻き込まれていく話です。

ここがポイント

いわれなき告発により、自らの立場が揺らいでいく中、主人公はどう対応していくのかが見ものです。

登場人物がいきいきと描かれていて、会話のリズム感がいいのでサクサクと読み進んでいけます。

家族の絆の大切さが、分かる作品です。

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13、『グレイ』

破格のアルバイト料につられた苦学生が、事件に巻き込まれていく話です。

今では考えられないバブル景気前後の東京が舞台であり、自動車電話やボケットベルなど、時代を感じさせる描写が登場します。

ここがポイント

段々と変わっていく主人公の運命に、ハラハラ・ドキドキ感が破裂しそうなくらいな心持になります。

「グレイ」な世界にはまってしまった若者の姿が、見事に描写されています。

続編を待ち望む読者の多い作品です。

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14、『零れた明日ー刑事の挑戦・一之瀬拓真』

一ノ瀬拓真シリーズの第6弾であり、警視庁内の他の係の尻拭いを強いられる一之瀬が、芸能界の闇に切り込んでいく話です。

ここがポイント

飽きさせない設定で二転三転する事件なのですが、分かり易く、安定感があり目が離せなくなります。

また事件とは別に、主人公がパパになった子供の成長物語の側面も見ることができます。

共感できる部分も多々ある、楽しめる作品です。

15、『影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5』

シリーズ第5弾であり、交番襲撃事件によって殺された警察官の息子が、秘密裏にその真相に迫っていく話です。

刑事である息子は、関係者であるため堂々と捜査に参加できない、そんな中、犯罪被害者支援課に要請がかかります。

ここがポイント

事件の真相には思ったよりも根深い問題が隠されていて、なかなかたどり着くことが困難に思えますが、根気よくひとつひとつのほころびをほどいていくにつれ、次第に真相が明らかになっていくのです。

警察官の倫理に、問いかける作品です。

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まとめ

堂場瞬一氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみてください。

きっとハマってしまうと思います。

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