医療問題に切り込む、海堂尊氏のおすすめ作品10選をご紹介させていただきます。
現役の医師でありながら、精力的な執筆活動を続けていて、数々の人気作品を発表しています。
作家業界、指折りの速筆としても知られる同氏は、音楽を流しながら執筆しているそうです。
また特技は中学時代から始めた剣道とのことで、大学の医学部時代には主将を務めていました。
そんな海堂氏の作品を当サイトが独自に厳選した人気のものを、ご紹介させていただきます。
ドラマ原作多数!海堂尊のおすすめ本10選をご紹介
「チーム・バチスタの栄光」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」が代表作であり、数々の医療ミステリーを手掛けている海堂氏の作品は、
映画化やテレビドラマ化もたくさんされていて、人気を博しています。
そんな海堂氏のおすすめの作品を厳選して、10選ご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみください。
1、チーム・バチスタの栄光(上・下)
東城学大学シリーズ第一弾であり、病院のチーム・バチスタはバチスタ手術で成功をおさめ続けてきたのですが、3例連続で失敗してしまいます。
そんな中、新たな手術の依頼が来るのですが、さて、チーム・バチスタはどう対処していくのでしょうか。
ここがポイント
病院内の人間模様は勿論のこと、人間の内面まで詳しく描写されている様に、目が離せなくなってしまいます。
海堂氏の記念すべきデビュー作であり、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しています。
2、ナイチンゲールの沈黙(上・下)
東城大学シリーズ第二弾であり、今回の舞台は小児科であり、子供たちのメンタルサポートを依頼された田口に厚労省の白鳥も加わり、目が離せない展開になっていきます。
小児病棟に勤務する小夜を軸に、物語は展開していき、殺人事件が起きたことをきっかけに、物語は動き始めるのです。
登場人物の細かな描写、ストーリー展開がスピーディでグイグイとページをめくる手が進んでいきます。
ここがポイント
ファンタジー的要素もあり、途中で止められない面白さも兼ね備えています。
二度読みする読者の方が多く、次作への伏線も盛られている作品です。
3、ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)
東城大学シリーズ第三弾の舞台は救急救命センターです。
ここがポイント
まるでノンフィクションのようなストーリー展開で、収賄疑惑の裏に隠された事実が、本当にリアル感満載なのです。
結末がスッキリしているので、爽快な気分にしてくれます。
「正義とは勝つことである。」、なんてカッコいい言葉なんでしょうか。
間違いなく、一押しの作品です。
4、ジーン・ワルツ
産婦人科医療の問題にメスを入れた作品であり、若いエリート女医が様々な軋轢に対抗していく話です。
不妊治療や代理母による出産等様々な問題を、産婦人科医としてどう捉えていくのか。
ここがポイント
困難な状況をどう打破していくのだろうか、女医の活躍に感動さえ覚えてしまいます。
女性といわず、男性にも是非読んでいただきたい、生命について考えさせられる作品です。
5、螺鈿迷宮
終末医療に焦点をあてた作品であり、病院の陰謀を見つけるために、一人の記者が潜入するところから物語は始まります。
何故こんなにたくさんの人が、亡くなるのだろうか、一体この病院はどうなっているのだろうか。
ここがポイント
そんな懸念を抱きながら、記者はもっともっと深い命題があることに気づいていくのです。
医療の今後がどうあるべきか考えさせられる作品であり、続編を読みたい読者が多いのも頷けます。
6、イノセント・ゲリラの祝祭
東城大学シリーズ第四弾の舞台は、なんと厚生労働省であり、ノロマな医療行政を変えることができるのかが争点になります。
ここがポイント
今回の作品にはミステリー要素はありませんが、社会医療制度を告発する内容であり、手に汗握る展開を味わうことができます。
医療制度は政治によって決められるべきではないという、海堂氏の意図がうかがえる作品です。
7、アリアドネの弾丸
東城大学シリーズ第五弾であり、東城大学病院に導入されたMRI機器の周囲で起こる、不可解な殺人事件を解明する話です。
ここがポイント
犯人に仕立て上げられそうになった院長を救えるのか、そしてそのトリックを見破ることができるのでしょうか。
ミステリー色タップリであり、ハラハラ、ドキドキの連続で、手に汗握る展開です。
論理と論理の激しい戦いが、見どころの作品です。
8、極北クレイマー(上・下)
北海道の地方自治体の赤字に苦しむ病院が舞台であり、実際にあるU市立病院がモデルとなっています。
実質一人でこの病院を支えていた医師も医療事故で、逮捕されてしまうのです。
果たして派遣されたあの男は、この非常事態の救世主となれるのでしょうか。
ここがポイント
医療崩壊という切実な問題に、それこそメスを入れる内容の作品です。
9、ケルベロスの肖像
東城大学シリーズ最終章であり、東城大学病院とケルベロスの像を破壊するという脅迫状が送られてきた話です。
ここがポイント
果たして病院を守ることはできるのか、様々な人間が交錯する中、どう対処していくのかが見ものです。
個性を持った濃いキャラクターの織りなす人間模様が、この作品の見どころの一つとなります。
壮絶なラストに、必ず満足していただける作品だと思います。
10、ブラックペアン1988
さまざまな軋轢のなかで、研修医の視点から見た、東城大学病院の人間模様はどのように映ったのでしょうか。
ここがポイント
病気の患者に必要なのは神の手を持った医師なのか、技術の粋を習得した医療器械なのか、いずれにしても患者を救う目的は同じなのです。
テレビドラマでも放送されましたが、原作を読むと一層、医者の生き様の光と闇に触れることができ、感動の渦に引き込まれてしまう作品です。
まとめ
海堂尊氏の医療ミステリーのご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。
医療とそれに関わるものの人間模様が、見事なばかりに描写されています。
作品を読んでいくうちに、医療についてあらためて考えさせられてしまいます。
まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。