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加藤シゲアキおすすめ8選をご紹介~人との出会いを大切にする~

伝えたいことの周りのものを描く、加藤シゲアキ氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

男性アイドルグループ、NEWSの一員として、活動を続けながら、2010年、青山学院大学法学部を卒業し、2011年に「ピンクとグレー」という作品で、小説家デビューをすることを発表し、翌2012に同作品で小説家デビューを果します。

その後も次々に作品を発表し、2020年には、「オルタネート」という作品が、第164回の直木賞の候補になっています。

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加藤シゲアキおすすめ8選をご紹介~人との出会いを大切にする~

2021年には、同作品が本屋大賞にもノミネートされ、第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞しています。

ジャニーズ事務所所属タレントの文学賞受賞は初めてであり、現役アイドルとしても史上初の文学賞受賞となりました。

また、同年、自身の短編小説である「染、色」を舞台化し、脚本家デビューも果し、第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作品にノミネートされています。

そんな加藤シゲアキ氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

※株式会社ジャニーズ事務所は、2023年10月17日から株式会社SMILE-UPに名称変更し、創業者であるジャニー喜多川の「性的虐待疑惑」にかかわる保証業務に専念し、マネジメント業務を新会社に移管し、補償後に廃業予定とのことです。

1、『ピンクとグレー』

二人の青年が幼少期に出会い、小さな雑誌のモデルを受けたことから、芸能界で生きていくことになるのですが、そこから歯車が噛み合わなくなって、離れ離れになる話です。

芸能界に生きる作者だからこそ、書ける生々しさがあり、子供の頃からずっと一緒に過ごしてきた親友が、眩しく煌めいて、どんどん自分の手の届かない遠くに行ってしまうのです。

自分は自分らしくと思いながらも、親友に嫉妬し、すれ違い、断絶に至ってしまうのです。

その後の展開が意外であり、作ってきた、作られた役者という型が、だんだんと本人よりも大きくなる恐怖に苦しめられて、葛藤するのです。

ここがポイント

同化していく主人公にも、この道しかなかったのかと思うと、切なくなってしまいます。

若い故の刹那的で、脆い部分を見せつけてくれる加藤氏のデビュー作品です。

2、『閃光スクランブル』

人気アイドルグループMORSEの亜希子とパパラッチの巧を中心に、それぞれが過去に引きずられながらも、最期には交錯して前に進んでいく話です。

有名俳優と不倫関係にある亜希子と、そのスクープを追う巧、暗い過去から抜け出せずにいる二人が出会って、逃避行という物語自体の面白さは勿論、二人の過去が、少しずつ明らかになっていくように組まれたプロットは本当に効果的で楽しめます。

ここがポイント

確かにアイドルの世界を知っているアイドルが描く世界は、妙にリアルで、加藤氏の苦労を思わずにはいられないけれども、そこから立ち上がる主人公の亜希子も、パパラッチの巧みのことも思わず応援したくなってしまいます。

けっこう大きなトリックもあって、表題に繋がるシーンもあってエンターテインメントとして楽しめる作品です。

3、『BURN.ーバーンー』

元人気子役で現在劇作家のレイジが、記憶から消えていた20年前に渋谷の宮下公園で出会った、ホームレスの徳さん、ドラッグクイーンのローズさんとの思い出を追想する話です。

人形のようであったレイジが、ホームレスの徳さんや、ローズといった個性的な人と出会うことで、人間性のようなものを取り戻していくのです。

確かにタイトルの「BURN」の意味もはっきりと明示されていて、比喩としても上手く機能しています。

ここがポイント

過去と現在を交互に展開する見せ方は上手く、2つの時間軸を行き来する先に待ち構えるのは、記憶を失った悲しい原因だと分っているのに、読むのがやめられなくなってしまいます。

ラストの全てを持って行く一行に痺れる作品です。

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4、『傘をもたない蟻たちは』

現実離れした設定を、人間の感情に則して描いた6編からなる短編集です。

ここがポイント

主人公の喜びからの絶望の流れが、いずれの作品にもあって、それに対して各々が、真剣に向き合っているという印象を受けます。

対処の仕方は人其々であり、他のことに目を向ける、運よく人に助けてもらう、飽きるまでとことんやる、素直に受け入れる、相手の気持ちを考える等様々なのです。

きっとそれが、生きていくということなのだろうと、ふと思います。

一番印象に残ったのは、喜びは有限、悲しみは無限、ただ出来事として受け入れる。

想像力と創造力の無限さを感じてしまう作品です。

5、『チュベローズで待ってる AGE22』

就活に失敗し、自暴自棄になっていた光太が、歌舞伎町でカリスマホストの雫にスカウトされ、ホストクラブ「チュベローズ」で働く話です。

病気の母と幼い妹の為に必死にお金を稼ぐ光太。

だんだんと光太をサポートしてくれるお客さんも増え、周りのホストとも仲良くなりはじめるのですが、、、。

かなりのスピード感もあり、まるで映画を観ているような気分にしてくれます。

彼女の恵との事や、太客、美津子との関係はかなりリアルに描かれていて、好きだからなどと、そんな単純な事だけで人生が進まないことも分かります。

ここがポイント

就活、ホスト業界も然り、シンプルに見えて、水面下には複雑な状況が広がっているのです。

次が楽しみな作品です。

6、『行きたくない』

6人の作家先生による、行かなければならないのに、「行きたくない」、そんな感情を元に人間関係からSFまで揃えたアンソロジーです。

良く言えば、感性が瑞々しく、悪い風に言えば、自分には理解できない感性もあるということなのかもしれません。

こういう考え方もあるんだなあと、思えるくらいの精神状態になっている自分が、確認できるのです。

ここがポイント

現実では、何を考えているのかも分からない人も多いので、こういう風に本の中で発言してくれていることは、今後の助けになってくれるかもしれません。

落ち着いて、楽しみながら読める作品集です。

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7、『オルタネート』

高校生限定の「オルタネート」というSNSを発端に、3人の主人公に焦点を当てた青春群像劇です。

青春時代の煌めきを鮮やかに表現した物語であり、調理部部長でオルタネートを利用していない蓉、オルタネート信望者の凪津、そしてドラマーの尚志。

ここがポイント

高校生だから、いろいろな悩みも、考える事もたくさんあって、だけどそのどれもが羨ましく感じられるのです。

高校生活はたったの3年間しかなくて、そこで得られる経験や感情は、どんなものでも自分の財産になるんだと過ぎ去りし日を思い出してしまいます。

爽やかで、その爽やかさがとても眩しく、彼等には今しかない時間、思いっきり青春して欲しいと思います。

爽やかな風を感じてしまう作品です。

8、『なれのはて』

無名画家が描いた、一枚の絵に魅せられたことから始まる、現在と過去を紐解いていく話です。

「ISAMU INOMATA」の署名の入った一枚の絵画で、展覧会を行いたいとテレビ局員の守谷京斗は、移動先で出会った吾妻李久美から相談を受ける。

その一枚の絵画について調べていくと、ようやく秋田の猪俣家にたどり着くのですが、なにやら不穏な空気が漂っていたのです。

その絵の背景には、壮絶さと切なさと純粋さが隠されていたのです。

登場人物達を取り巻く環境、歴史的背景を想像するごとに、物語りに入り込んでしまい、その世界、時代にいる気分になってしまいます。

人間の中にある、人間ではない部分が浮き上がってくる描写に震えてしまう作品です。

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まとめ

加藤シゲアキ氏の作品のごご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非、この機会に読んでみてください。

読書の楽しさが広がりますよ。

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