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【特選】国内でも人気の海外ミステリー名作50選をご紹介

海外ミステリーお探しの方に是非おすすめしたい、国内でも人気のある、「海外ミステリー50選」をご紹介させていただきます。

・日本のミステリーと何か違いがあるのだろうか。
・有名な海外ミステリー作家の本が読みたい。
・たくさんあるので、おすすめのミステリーが知りたい。
・スキマ時間に読めるおもしろい短編も読んでみたい。

このような要望がある方も、たくさんみえると思います。

そんな方に数ある海外ミステリー小説の中でも特に選び抜いた、おすすめの50選をご紹介させていただきたいと思います。

この記事の目次

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【特選】国内でも人気の海外ミステリー名作50選をご紹介

ミステリー好きな方は国内外の作品を問わず、面白いものがあれば、読んでみたいと思っている方も多いと思います。

そんな方に是非読んでいただきたい、選りすぐりの海外のミステリー50選をご紹介させていただきます。

長編あり、短編ありのバラエティに富んだ作品をどうぞお楽しみください。

1、「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル

次々に起こる猟奇的な連続殺人事件を解決していく、ヴェルーヴェン警部初登場作品です。

殺人と謎解きの連続、警部たちは事件と関連する恐るべき事実を知ることとなります。

週刊文春ミステリーベスト10、2015年海外部門第1位、コニャック・ミステリ大賞他4つのミステリ賞を受賞作品です。

ここがポイント

騙されることが好きな読者にとっても、ラストの衝撃はかなり強烈だと思います。

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2、「その女アレックス」 ピエール・ルメートル

堂々と街中で誘拐され、監禁されたアレックスの周りで発生する殺人事件が、あらぬ方向へと展開していくミステリー作品です。

ここがポイント

週刊文春2014年ベスト10、ミステリが読みたい、IN POCKET文春翻訳ミステリーの三冠達成作品です。

読み始めたら途中で止めることのできない、1冊になることは間違いないと思います。

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3、「追撃の森」 ジェフリー・ディーヴァー

深い森の中で逃げ惑う2人の女性を男性2人の殺し屋が、追いかけるサスペンス作品です。

何故追いかけているのか、お互いの知恵比べに隠れた騙し合いが、実に面白く描かれています。

幾度となくどんでん返しが繰り返され、衝撃の結末が待っています。

国際スリラー作家協会の最優秀長編賞を受賞した作品です。

ここがポイント

緊迫サスペンスの代表作と言ってもいい作品で、ハラハラ・ドキドキ好きな方には堪らないと思います。

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4、「シャーロック・ホームズ 絹の家」 アンソニー・ホロヴイッツ

コナン・ドイル財団が公認したシャーロック・ホームズの新作長編ミステリー作品です。

アメリカで事件に巻き込まれた美術商が自国へ戻ってから、また事件に巻き込まれてしまいます。

依頼を受けたシャーロック・ホームズは果たして、事件を解決できるのかが見どころです。

ここがポイント

誰もが知っている名探偵の手腕が実感できる、至極の一冊だと思います。

5、「特捜部Q 檻の中の女」 ユッシ・エーズラ・オールスン

新設部署「特捜部Q」の統率を依頼されたはみ出し刑事が、部下一人と共に活躍するミステリー作品です。

次々とふりかかる事件の真相に迫っていき、徐々に真実を明らかにしていく様はスカットします。

北欧の警察ミステリー小説の傑作です。

ここがポイント

ヨーロッパ諸国では絶大な人気を獲得している作品ですので、ミステリー好きな方は見逃せないと思います。

6、「半身」 サラ・ウォーターズ

19世紀のイギリス、ロンドンの監獄が舞台となったミステリー作品です。

監獄に慰問に訪れた貴婦人と、霊媒師である女囚とが出逢う奇妙な物語です。

ここがポイント

サマセット・モーム賞受賞作品であり、一味違ったミステリーを楽しみたい方、かなりおすすめです。

7、「過ぎ去りし世界」 デニス・ルヘイン

1930年代のアメリカを舞台とした、ギャング小説っぽいミステリー作品です。

元ギャングの男が何者かに狙われているのですが、その真偽がつかめない状況なのです。

ここがポイント

謎解きがあるストーリー展開で、物語は進んでいくのでミステリー好きな方には目が離せないと思います。

ハード・ボイルドの巨匠の作品なので、満足していただけること間違いないと思います。

8、「三つの棺」 ジョン・ディスクン・カー

密室トリックが駆使されたミステリー作品です。

全身をコートと帽子で身を包んだ男が、教授と一緒に書斎に入るところから始まります。

その後、銃声がして書斎の中には何故か瀕死状態の教授の姿だけ残されていたのです。

オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング第1位の作品です。

ここがポイント

密室トリックの最高峰に位置づけられる、不朽の名作であることは間違いないと思います。

9、「殺し屋」 ローレンス・ブロック

殺し屋ケラーが登場する短編集であり、それぞれの短編が次の作品へ繋がる伏線のようにようになっている作品です。

殺し屋なのに、その殺し方には憧れさえ抱いてしまいそうになります。

ここがポイント

推理作家の伊坂幸太郎氏もこの作者にはかなりの影響を受けているようです。

とにかく、読んでみればそのキビキビした文体に納得する作品だと思います。

10、「転落の街」  上・下 マイクル・コナリー

ここがポイント

ハードボイルド作品の最高峰と称されるミステリー作品です。

定年延長刑事ボッシュが、未解決連続殺人事件の大きく立ちはだかる深い闇に挑んでいきます。

ボッシュは遭遇した、二つの難事件を解決に導いていけるのでしょうか。

その鮮やかなスピード感とともに進行していくストーリーは、胸のすくような充実感が味わえる作品であり、一晩で読み終えたくなるほど、その面白さに没頭してしまいます。

11、「拾った女」 チャールズ・ウィルフォード

街で出逢った、男女の恋愛ミステリー作品です。

そしてその偶然出逢った男女に不吉な運命が始まるのです。

現在ではありふれたトリックに思われがちですが、何故か新鮮ささえ覚えてしまいます。

2016年度、本格ミステリー・ベスト10、海外第20位作品です。

ここがポイント

衝撃のラスト2行が圧巻です。

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12、「ミスターメルセデス」 上・下 スティーブン・キング

8人の命を車で奪った犯人が一線を退いた刑事に、挑戦状を叩きつけるところから始まる作品です。

犯人と老刑事の間には過去に何かがあったのでしょうか。

米最高のミステリー賞エドガー賞を受賞した作品であり、さらっと読めるのが心地良いです。

ここがポイント

ホラー小説界では知る人ぞ知るスティーブン・キング氏が、本格的なミステリーに挑んだというだけで話題騒然の作品です。

是非、ご一読されることをおすすめします。

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13、「弁護士の血」  スティーブ・キャヴァナー

懸命な努力をして弁護士になった男がその娘を誘拐され、究極の選択を迫られるミステリー作品です。

弁護士になる前、詐欺師やスリを稼業としていたことが、ストーリー展開に多大に影響していくのです。

Northern Ireland Arts Council’s ACES Award受賞作品であり、アクションと法廷ストーリーの両局面が堪能できる作品です。

14、「悪魔の羽」 ミネット・ウォルターズ

5人の女性が殺害され、容疑者として元少年兵3人が起訴されるミステリー作品です。

しかし主人公である女性記者コニーは、全く別人のイギリス人の男に疑いを持ち始めます。

そうこう調査するうちに、彼女自身が今度は拉致監禁されてしまいます。

いったい彼女の身に何が起こり、どうなってしまったのか、彼女は何も話さなくなってしまいます。

週刊文春ミステリーベスト10、2015年【海外部門】 第8位、ミステリが読みたい!2016年版 海外篇 第3位の作品です。

ここがポイント

英国ミステリー小説女王の作品なので是非、ご一読されることをおすすめします。

15、「声 エーレンデュル捜査官シリーズ」 アーナルデュル・インドリダソン

クリスマスを間近に控えたアイスランドのホテルで起こる、殺人事件のミステリー作品です。

ホテルのドアマンがサンタクロースの格好で、メッタ刺しされて殺されたいたのです。

警察が調査していくうちに、彼の驚愕の過去を知ることとなります。

シリーズ累計1,000万部突破作品であり、スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞、フランス推理小説大賞翻訳作品部門、813賞最優秀翻訳長編部門受賞等、数々の賞を受賞作品です。

ここがポイント

彼女の作品の中では、群を抜いて1番人気の呼び声が高い作品です。

参考ですが、アイスランドは日本と同じ位に世界で殺人事件が、もっとも少ない国のひとつだそうです。

16、「Xの悲劇」 エラリー・クイーン

古典的な名作のハードボイルドミステリー作品です。

目撃者のいない殺人事件が次々に発生します。

これらの難事件に、元シェイクスピア俳優が挑んでいくのです。

ここがポイント

かなり前の古典的ミステリー作品ですが、現在でも色あせることなく、海外推理小説のバイブル的要素タップリの作品であることに間違いないと思います。

17、「Yの悲劇」 エラリー・クイーン

警察が自殺と断定した富豪の死体に、疑問を抱いた探偵ドルリイ・レーンが活躍するミステリー作品です。

富豪一族の邸では、奇々怪々な事件が勃発します。

探偵ドルリイ・レーンはその謎を解き明かすことができるのでしょうか。

東西ミステリーベスト100、海外編第2位作品です。

ここがポイント

推理小説の要素がすべて盛り込まれているエラリー・クイーン屈指の名作といわれています。

ミステリー好きな方は、見逃すことができない作品だと思います。

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18、「Zの悲劇」 エラリー・クイーン

冤罪をテーマとした緊張感あふれるミステリー作品です。

大物議員の殺害に絡んだ犯人探しから物語は始まります。

簡単に片付くと思われていた事件でした。

無実の罪で死刑を求刑された男を救う為に、サム警部の娘ペーシェンスが、ドルリー・レーンと共に事件解明にあたっていきます。

ここがポイント

推理力が駆使されている名作であり、法廷ミステリー好きな方にも楽しんで読んでいただけると思います。

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19、「オペラ座の怪人」 ガストン・ルルー

花の都、フランスのパリのオペラ座で起こる奇々怪々なミステリー作品です。

見え隠れする「オペラ座の怪人」と呼ばれている正体は一体何者なのでしょうか。

かってオペラ座の地下では労働者の革命自治政府があり、「血の一週間」と呼ばれる虐殺により、その政府が崩壊しています。

このことと何か関連があるのでしょうか。

ここがポイント

この「オペラ座の怪人」は劇団四季で何度も公演されるほど人気が高い作品です。

是非、オペラ座の光景を書籍で味わってみてください。

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20、「シャーロック・ホームズの冒険」 コナン・ドイル

世界的に余りにも有名な探偵、シャーロック・ホームズ。

ここがポイント

その名探偵の作品が10篇収録されている短編集で、映画になった作品も収録されています。

彼の作品はユーモアがあり、ミステリーでありながら何故か心を和ませてくれる要素がたっぷり詰まっています。

シャーロック・ホームズを初めて読まれる方には入門書として大変おすすめです。

21、「スキン・コレクター」 上・下  ジェフリーディーヴァー

毒物入りの染料で刺青を刻み、殺人を繰り返す連続殺人犯のミステリー作品です。

無差別殺人なのでしょうか、その難問に化学捜査官が挑んでいきます。

彼が以前解決したボーン・コレクター事件に手がかりはあったのでしょうか。

人気のリンカーン・ライムシリーズ第11作目になります。

ここがポイント

あなたがこいつだと思っていた犯人像は、ことごとく的外れになること間違いないと思います。

22、「ファイアーウォール」 上・下 ヘニング・マンケル

金欲しさに犯罪を犯す、未成年の少女二人が絡むミステリー作品です。

逮捕されても反省の色など殆ど見せない少女たち。

少女たちのあまりのふてぶてしさに、担当刑事は思わず平手打ちをしてしまいます。

しかしその事実がマスコミに知れてしまい、刑事はいろんな意味で追い込まれていってしまうのです。

そんな中でも、刑事は自分の心の葛藤と戦いながら、活路を見出していきます。

人気の刑事ヴァランダーシリーズ第8作目の作品です。

ここがポイント

ミステリーでありながら、人間味あふれる刑事の活躍にほろっとくる作品です。

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23、「無罪 INNOCENT」上・下 スコット・トウロー

この作品はハリソン・フォード主演で映画化もされた、かの「推定無罪」の続編ミステリー作品です。

判事の地位にある男の妻が変死して、その発見までの空白の一日に隠されたことは何だったのでしょうか。

妻殺しを疑われることになり、判事には不倫相手がいたことも発覚します。

判事に不利な状況ばかりが浮き彫りにされていくのです。

ここがポイント

そして裁判で対決することになったのは、皮肉にも20数年前に自分が無罪を勝ち取った検事だったのです。

翻訳ミステリー大賞受賞作品であり、法廷ミステリー好きな方には必読の作品です。

24、「シンプル・プラン」 スコット・スミス

ここがポイント

お金が人の心を狂わせていくことに、焦点を置いたミステリー作品です。

借金がもとで自殺した両親の墓参りをするために、兄とその友人の3人で車で向かっている途中に飛行機の残骸、パイロットの死体、そして傍らに落ちていた現金440万ドルに出くわしてしまいます。

3人はそのお金を山分けしようと考えるのです。

人間の「欲」と「悪」が、これほどまでに解る作品がかってあったでしょうか。

1994年このミステリーがすごい!海外編第1位獲得作品で、1999年には映画化もされました。

とにかく人間の心理描写がうまく描かれている作品です。

25、「そして誰もいなくなった」 アガサ・クリスティー

今から80年ほど前に刊行された作品ですが、その人気は現在も衰えていません。

孤島に招待された10人の男女、招待した主は姿も現しません。

ここがポイント

そしてひとり、またひとりと姿なき犯人に殺されていくというミステリー作品です。

そして10人が殺され?誰もいなくなり、事件はどのように解明されていくのでしょうか。

また、アガサ・クリスティー作品に影響を受けた作家の作品としては、エラリー・クイーンの「ダブル・ダブル」。

横溝正史の「獄門島」「悪魔の手毬唄」、西村京太郎の「殺しの双曲線」、綾辻行人の「十角館の殺人」等数々の秀逸作品があります。

もう一度、推理小説の原点に戻って読んでみる価値はあると思います。

26、「解鍵師」 スティーヴ・ハミルトン

8歳の時の悲惨な経験がトラウマとなり、言葉を失ってしまった少年のミステリー作品です。

ここがポイント

言葉を失ってから、絵を書く事、どんな鍵でも開けられる才能が開花してしまうのです。

そして犯罪に手を汚してしまい、刑務所へ収監されていきます。

読み進んでいくうちに何故か切なさがにじみ出てくる作品であり、ひとりの少年の生き様に心打たれる場面も多々あります。

このミステリーがすごい!2013年版海外編第一位獲得もしており、MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリーの賞も獲得している話題作です。

若い世代のミステリー好きな方には、是非読んでいただきたい作品です。

27、「羊たちの沈黙」上・下 トマス・ハリス

サイコミステリーの名作として、あまりにも有名なミステリー作品です。

バッファロー・ビルというあだ名を持った連続女性誘拐殺人犯、しかし、容疑者として白羽の矢が立ったのはクラリス。

そしてクラリスとレクター博士の会話のやりとりに圧倒されます。

ここがポイント

あのジョディ・フォスター(クラリス役)が主演してアカデミー賞・主演女優賞をとった作品で映画化もされています。

サイコミステリー好きな方にとっては、必読の一冊になるのではないでしょうか。

補足ですが、続編の「ハンニバル」を読めば底知れぬ恐怖が一層味わえます。

28、「毒入りチョコレート事件」 アントニイ・バークリー

迷宮入り直前の難事件に挑む「犯罪研究会」という組織が様々な推理を駆使して、事件を解決していくというミステリー作品です。

知り合いのところに新製品と銘打って送られてきたチョコレート。

それを譲り受けた夫妻がそのチョコレートを食べ、夫は重体、妻は死亡するという事件が勃発します。

その事件を解明するため、犯罪研究会のメンバーが色々と推理していきます。

ここがポイント

既存のミステリーと違い、多重推理が楽しめる展開となっています。

いろいろな謎解きが好みの読者の方には、見逃せない作品です。

29、「エジプト十字架の謎」 エラリー・クイーン

首を切り落とされてハリツケにされた死体が、出現するという全米を震撼させる怪奇事件ミステリー作品です。

そしてその事件を解決する為に、作者と同名の探偵、エラリーが登場し、挑んでいきます。

何故十字架なのか、数々の推理・洞察力を駆使して、事件解決にあたっていきます。

ここがポイント

数あるエラリーの作品の中でも最高傑作だという呼び声が高いのも分かります。

後のヒット作品「Xの悲劇」から始まる4部作にも多大な影響を与えている作品です。

30、「火刑法廷」  ジョン・ディクスン・カー

急死した主の死体が消えた、ミステリーとホラーの融合作品になります。

主が急死した夜、館の中の古風な出立で壁をすりぬける婦人は何者なのでしょうか。

まるでホラーのように次々に起こる怪現象。

ここがポイント

ジョン・ディクスン・カーの最高傑作と言われている作品です。

エピローグでの衝撃の結末にあなたはきっと驚くに違いありません。

31、「休日はコーヒーショップで謎解きを」  ロバート・ロプレスティ

私立探偵小説、ヒストリカル等、正統派推理を集めた9編からなる短編集です。

事件が起きてから、探偵が謎を解くタイプの話ではなく、犯罪をモチーフにしたアメリカドラマの脚本のような流れになっています。

ノワール風であったり、コージー風であったり、しっかりとしたミステリーだったりと多彩な短編がずらりと並び、そのどれもが軽妙な語り口もあって、読み易いだけでなく、ミステリーとして十二分に楽しませてくれます。

ここがポイント

また、1編ごとに「著者より一言」が付記されていて、実に親切な構成になっている作品です。

32、「悪意」ホーカン・ネッセル

どの話もラストにひねりのある、スウェーデン発の5編からなる短編集です。

短編でありながら、一つひとつの話に厚みがあり、盛りだくさんの要素を見事に纏め上げる構成力で、非常に読み易くて、どんどんと引き込まれてしまいます。

ここがポイント

そして、深い情念と技巧でしっかりと引き込んだ上で、二転三転と鮮やかに欺かれ、意外な結末へと持っていかれるのです。

トリックは控えめですが、作者の文学的な資質からか作品の構成がしっかりしていて、結末に至るまでの人物の心理描写が素晴らしい作品です。

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33、「怪盗ニック全仕事(6)」 エドワード・D・ホック

ご存知、怪盗ニック物が収録された14編からなる短編集です。

40年に渡り、書き続けられてきた本シリーズも最終巻になってしまいました。

相変らずの不思議な依頼と、飄々と仕事をこなしていくニック、相変らずのようでいて、若々しかったニックもそれなりの年齢になり、時間の流れを感じてしまいます。

価値のないものを盗むニックですが、ときには探偵役となり、事件を解決したり、「白の女王」ことサンドラ・パリスと協業したりと、いろいろな趣向を凝らして、読者を楽しませてくれます。

ここがポイント

短編小説の面白さを教えてくれる作品です。

34、「奇商クラブ」 G・K・チェスタトン

ここがポイント

逆説と発想とユーモアが楽しめる6編からなる短編と2編からなる中編集です。

突然発狂して隠退した元裁判官のバジル・グラントを探偵役に据え、独創的な商売に携わる人々が、引き起こす騒動の顛末を綴った連作など、それぞれに趣向を凝らした6つの話です。

中編2編に至っては、どこか禍々しさのある話にハンガリーの辺境やコーンウォール海岸といった舞台の描写が相まったところに、忘れられない情景が残り、朝やかな謎解きへと導かれていきます。

これは隠れた名品ともいえる短編集に間違いありません。

35、「ピラミッド」  ヘニング・マンケル

ヴァランダー刑事の新米巡査時代から、40歳くらいまでの軌跡が分かる5編からなる短編集です。

若いヴァランダーは身体は丈夫で健康であることには間違いないのですが、不幸とは言わないまでも、不器用であり、幸福に満ちているとは言い難かったのです。

父との難しい関係やモナとの不協和は終始続いていて、一度でいいので、彼がこころから寛ぎ、未来に不安を感じないような瞬間を味わって欲しいと思ってしまいます。

ここがポイント

不器用で決して、スーパーマンのようではなく、人間的な弱さや、カッコ悪さを持っていながらも、必死に事件に挑んでいく彼の姿が読み手の共感を誘うのです。

短編ミステリーの醍醐味が味わえる作品です。

36、「タラント氏の事件簿」 C・デイリー・キング

趣味で謎を解いていく、素人探偵のタラント氏が活躍する8編の短編に未収録の4編を加えた12編からなる短編集です。

古代の遺物の呪いとか、幽霊の出る家とか、乗った人が次々に飛び降りるモーターボートとか、オカルト要素が強い話が詰まっています。

怪奇的な謎にぶつかる度に、タラント氏が見事な洞察力で、それを解き明かしていくと言う展開で、不可解な状況がこれでもかと強調されるのですが、それを打ち負かしてしまうのです。

ここがポイント

元々の8編の短編集には、珍しく登場人物表が付いていて、この意味が最後に分かるのです。

探偵小説黄金時代の作品です。

37、「ポンド氏の逆説」 G・K・チェスタトン

逆説をテーマにした8編からなる短編集です。

上官の命令に忠実に従う部下ばかりだったから、命令は実現しなかった、完全に意見が一致したから殺した、好ましい人物だから追放する等など、あれやこれやの逆説の論理が描かれています。

怪事件の謎を解いていくというよりも、いかにしたら、逆説が成り立ったかをポンド氏が解説するという展開になっていて、物語性は薄めになっています。

理の通らない逆説めいたことを言い放ち、皆が困惑してから、理路整然とその理を詳らかにしていくというポンド氏のやり方には恐れ入ります。

ここがポイント

矛盾は形式的には完璧な謎であり、究極の謎なのです。

38、「ブラウン神父の秘密」 G・K・チェスタトン

ブラウン神父の推理が収められた10編からなる短編集です。

天才的な洞察力を持つブラウン神父、その中には狂気さえ垣間見えます。

しかし彼は神父があるがゆえに、狂気と天才の均衡を保つことが、出来ているのです。

切れ味抜群のトリックと、気の利いた言い回し、そしてクスリとさせつつも、ヒヤリとさせるブラウン神父の言葉の数々、やはり絶妙です。

ここがポイント

今作は最初の短編と最後の短編が繋がっていて、その仕掛けには驚きが隠せません。

鮮やかな推理と思いがけない結末、まさしくミステリーの神髄です。

39、「彼女たちはみな、若くして死んだ」 チャールズ・ボズウェル

実際にアメリカとイギリスで起こった殺人事件を淡々と描写する10編からなる短編集です。

ここがポイント

事実のみを淡々と語っているので、むしろ、状況がくっきりと浮かびあがってくるのです。

警察の地道な捜査が着実に事実を手繰り寄せ、犯人を追い詰めていく様子に、手に汗を握ってしまいます。

若い女性が犠牲になった事件ですが、無駄なゴシップ要素となる記述が一切なく、遺族がその感情を語る様な場面もありません。

古い事件ですが、現在の犯罪捜査にも通じるところがある作品です。

40、「人形」 ダフネ・デュ・モーリア

平凡な人々の心に潜む狂気が突き付けられる14編からなる短編集です。

階級差、性差や貧富の差によってそれぞれの持つ物差しが違い、皆、自分が正しいと信じて、相手の気持ちを分ろうとしないのです。

14話全てに何の救いも用意されていなくて、すれ違う男女は何処までもすれ違い、男は冷たくなり、俗物の神父は何処までも世俗まみれで、墜ちていく女は這い上がるチャンスもないのです。

ここがポイント

ハッピーエンドとは程遠いのに、後味の悪さはそれほどでもなく、作者の力量なのか、結末に納得してしまう作品です。

41、「運のいい日」 バリー・ライガ

ここがポイント

さよなら、シリアルキラーの3部作の前日譚であり、4編からなる短編集です。

ジャズ、ハウイー、コニーを主人公にした三つの話は、若者特有のいい意味での軽々しさがあったり、それぞれの悩みを抱えながら、何気ない一日を過ごす彼らの日常を覗くことができます。

そしてその中に垣間見える普通なんだけど、普通ではないジャズを取り巻く環境に何とも言えない複雑な気持ちになってしまいます。

保安官のG・ウイリアムが主人公の「運のいい日」は自分の手に余る事件を捜査することになって、苦悩する保安官の心理描写がみどころです。

日本オリジナル短編作品です。

42、「クリスマスの朝に」 マージェリー・アリンガム

長めの中編と短編が各一話と、最後にクリスティの追悼文が収録されています。

中編の「今は亡きブタ野郎の事件」は、トリック自体は物理的なものであり、それさえ解明できれば、誰が犯人であってもおかしくはありませんが、人間関係の妙が面白く、意外な犯人だけにどどまらず、意外な探偵というパターンも楽しめます。

表題の「クリスマスの朝に」は短い作品ながら、じんわりとした余韻を残し、ホロリとさせられます。

ここがポイント

あとがきのクリスティの追悼文も含めて、お宝の作品です。

43、「幻の屋敷」 マージェリー・アリンガム

典雅な雰囲気と悠然たるユーモアと、既知に富んだ世界が味わえる11編の短編と1編の小説風エッセイを収録しています。

お洒落紳士であるキャンピオン氏のスマートな活躍を堪能でき、どこか牧歌的で軽妙なユーモアとほのぼのとした雰囲気が漂ってきます。

ここがポイント

控えめで優雅、穏やかな紳士のキャンピオン氏の立ち位置が好ましく、パラエティ豊かな作品群に自然に溶け込んでいます。

奇を衒うことのない意表を突いた作品であり、登場人物のキャラクターも巧みに描かれていて、楽しめます。

44、「カールの降誕祭」 フェルディナント・フォン・シーラッハ

短く乾いた筆致で、犯罪を通した人生を描いた3編からなる短編集です。

3つの話の主人公が辿る道は何処でどうなってしまったのか、誰にでも起こり得る(思い描いたことがある)自己の決壊に向けてじりじりと進展し、そっけなく、そして、あっけなく描かれています。

それは遠い昔に、空想か夢で同じような状況を見たような気にさせてくれるのです。

弁護士という職業柄、犯罪に手を染める人々を実際に見てきた作家であるが故に、このような展開を選んだのではないでしょうか。

ここがポイント

過剰な心理描写、性格分析、動機説明を詳述しないで人間が取る行動の分岐というものを淡々と示している作品です。

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45、「いま見てはいけない」 ダフネ・デュ・モーリア

不穏な空気、不吉な予感と不安を掻き立てられる感覚が味わえる5編からなる短編集です。

ここがポイント

自分の中にある恐怖心や想像力に、現実が呑み込まれていく恐怖が迫ってくるのです。

表題作はまさに、見てはいけないものを見てしまったような後味の悪さが伝わってきます。

全ての作品に共通しているのは、このまま読み進めていたら、どこかに連れていかれてしまうのではないかという不安感と緊張感があります。

現実離れしているようであり、それでいて強い存在感を持った人物描写が見事な作品です。

46、『刑事コロンボ13の事件簿-黒衣のリハーサル』 ウイリアム・ リンク

刑事コロンボの生みの親が書いたハードボイルドが楽しめる13編からなる短編集です。

携帯電話を不器用に使っていたり、葉巻を吸う恰好がぎこちなかったり、舞台は現代ですが、違和感なくあのテレビで観たままのコロンボなのです。

ドラマと同じように、のらりくらりしながら、相手の話す事件の矛盾を突いて、犯人を追い詰めていくのです。

倒叙ではない話もいくつかあり、新鮮さを感じますが、やはりコロンボには倒叙作品が似合います。

ここがポイント

あの雰囲気と名刑事は健在でした。

47、「罪悪」 フェルディナント・フォン・シーラッハ

刑事事件専門の弁護士の著者が現実の事件を題材に描いた、15編からなる連作短編集です。

法により裁かれた罪が犯罪であるならば、この罪悪は法に裁かれようが、そうでなくても否応なしに暴かれる人間の悪の姿なのです。

ここがポイント

世の中には驚き戦慄してしまうほどの残忍な事件があり、自分の周囲には起こり得ないと信じているからこそ、気付かないかもしれないのです。

しかし、それを見過ごす人、見て見ぬふりをする人、そんな人々が一番罪深いのです。

救いのない話が多い中、事件の終焉に安堵し、負の連鎖が断ち切られることを祈るばかりです。

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48、「犯罪」 フェルディナント・フォン・シーラッハ

犯罪を犯してしまった人間がテーマの11編からなる連作短編集です。

事件の裏に思いもかけない真実が隠されていて、著者が弁護士として彼らと関わった人物の視点で、語られる物語の事実だけが綴られています。

ここがポイント

文体は極力感情を排し、事実のみを淡々と語らせていく手法であり、それはそのまま、ドイツにおける裁判の在り方を反映していると思われます。

一見、事件性は無いように見えても、実はとてつもなく冷酷な殺人事件だった場合もあるのです。

法律は絶対ですが、運用している人間には絶対はないのです。

49、「窓辺の老人」 マージェリー・アリンガム

名探偵であるキャンピオン氏の魅力が十分に味わえる7編からなる短編と、1編のエッセイで構成されています。

全体的に起伏の少ない淡々としたミステリーであり、一重に主人公で探偵役のキャンピオン氏が謙虚で癖のないあっさりとした性格である所以なのです。

ここがポイント

トリックよりも動機や背景に驚きがありますが、納得できる内容であり、流石に英国ミステリーの層の厚さを思い知らされてしまいます。

物腰が柔らかいキャンピオン氏と、押しの強いオーツ警部ののコンビの掛け合いが楽しめる作品です。

50、「歌うダイアモンド」 ヘレン・マクロイ

様々なバリエーションが楽しめる9編からなる短編集です。

ページ数の少ないショートショートのようなものから、3~40ページの短編、さらには100ぺージ近い中編と様々な長さの作品が収録されています。

ここがポイント

ジャンルもミステリーは勿論のこと、SF、心理サスペンス、純文学など飽きることなく読むことができます。

秀逸なのは中編の「人生はいつも残酷」であり、衝撃の出だし、そして、意外な手掛かりによる謎の解明、二転三転するストーリー展開と巧みなプロットが光ります。

アメリカ随一の実力派であるマクロイの魅力が、堪能できる作品です。

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まとめ

世界には膨大な数の推理小説があります。

その中でも特に国内でも人気のある、選りすぐった海外推理小説50選をご紹介させていただきました。

かなり前の作品もありますが、現在でも色あせることなく、読み継がれています。

海外推理小説好きな方には見逃せない作品ばかりですのでご参考になれば幸いです。

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