ミステリーに登場する探偵は実に様々です。
私、管理人が実際に探偵ものだけで1000冊以上読んだ中からおすすめの探偵が登場するミステリー6選を紹介させていただきます。
・どんな探偵が登場するのか。
・その探偵のモデルはいるのか。
・探偵が登場する作品はなにか。
このような意見や疑問がある方もみえると思います。
カッコいい探偵ばかりではありませんが、悪に対する憎しみは全員、同じです。
読者の方も作品の探偵になったつもりで、事件を解明して頂ければと思います。
[厳選]ミステリー小説に登場する探偵6人とその6作品をご紹介+1
ハラハラ、ドキドキの探偵小説に魅入られた方、そんな探偵が活躍する作品を厳選して6作品ご紹介させていただきます。
存分にお楽しみください。
①浅見光彦シリーズ『白鳥殺人事件』内田康夫
光彦と一緒に取材旅行に出かけた業界新聞社の社長が、殺害されるところから始まる話となります。
ここがオススメ
最も完成度が高い浅見光彦シリーズ作品と言われています。
どこにでもいるようなごく一般の青年が名探偵として冴え渡る推理力を駆使して、警察が思いつかないような盲点を解明して、事件を解決に導いていきます。
探偵、浅見光彦のモデルは内田康夫氏が語っているところによりますと、デビュー作の「死者の木霊」が新聞で紹介されたあと、内田氏のところへやってきた長身でハンサム、そして物柔らかな雰囲気を持った、当時32歳の担当編集者だったそうです。
その人をモデルに浅見光彦シリーズが始まったとのことです。
ご紹介させて頂いた作品はその当時、世間を騒がせ、現在も未解決の「グリコ・森永事件」をヒントに執筆されたようです。
②神津恭介シリーズ『人形はなぜ殺される』高木彬光
ご紹介する作品はタイトルが表しているように人形を物ではなく、人として捉えています。それに繋がる殺人事件を解決していくという話です。
ここがオススメ
かなり前の作品ですが、アリバイトリック等が駆使されていて、現在でも人気の作品です。
個人的には高木氏の作品の中の最高傑作であると思います。
探偵、神津恭介のモデルとなった人物はいないようです。
高木氏はそのイメージを東京大学卒業で数ヶ国語を操る天才で、ピアノの腕前もプロ級で美男子であると設定しています。
また、探偵、神津恭介は江戸川乱歩の明智小五郎、横溝正史の金田一耕助と並んで日本の三大名探偵と言われています。
③金田一耕助シリーズ『獄門島』横溝正史
戦後間もない閉ざされた島で起こる殺人事件の解明に立ち向かう探偵、金田一耕助。
現在のミステリーのような派手さはないにしても今なお人気の作品です。
ここがオススメ
横溝氏の作品は映画化もされたものが数多くありますが、その中でもトップクラスに君臨する作品です。
探偵、金田一耕助のモデルはA・A・ミルン作の「赤い館の秘密」に登場する、探偵のアントニー・ギリンガムだと言われています。
風貌については、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の作者の菊田一夫氏とも言われています。
④火村英夫シリーズ『46番目の密室』有栖川有栖
全体的にさらっと読める内容で、探偵、有栖川シリーズの第1作目でもあります。
ここがオススメ
密室有り、謎解き有りでかなり楽しめる作品です。
また関西弁で喋るアリスとの対比も面白く、今後のシリーズを読むにも楽しみが湧いてくるように思います。
探偵、火村英夫の実際のモデルとなった人物はいませんが、モデル像は犯罪社会学を専攻する私大の准教授です。
端正な顔立ちでスタイルもよく登場当時は32歳で現実主義者であり、喧嘩もめっぽう強く、親友のアリスからは臨床犯罪学者と名付けられているようです。
⑤御手洗潔シリーズ『占星術殺人事件』島田荘司
「占星術殺人事件」は島田氏のデビュー作であり、探偵、御手洗潔も初登場の作品です。
ここがオススメ
ストーリーはある画家の手記からはじまり、あらゆるトリックが駆使されていて、その衝撃度は群を抜いてすばらしいものです。
ミステリー小説好きな方は読まないと後悔するかもしれません。
探偵、御手洗潔のモデルは島田氏が創造した探偵であり、前出の探偵、神津恭介探偵と同じく語学が堪能で日本人離れした端正な顔立ち、ギターもプロ級であり、スポーツマン。
また、無類の犬好きであり、女性にすこぶる人気があるとのことです。
⑥島田潔シリーズ『十角館の殺人』綾辻行人
孤島にある十角形の館を訪れた学生たち7人が、次々に殺人事件に巻き込まれるという話です。
ここがオススメ
ミステリーを読むなら「十角館の殺人でしょ」という意見が圧倒的に多いのも頷けます。
実際おすすめミステリーでNet等で検索してみても、この作品は必ずといっていいほどヒットします。
古い作品にも関わらず、それだけの人気が現在も継続しているのが分かります。
さてこの作品に登場する探偵、島田潔のモデルは特にないとのことです。
苗字は綾辻行人氏が崇拝する推理作家の島田荘司氏からとり、名前は島田氏の人気シリーズの「探偵、御手洗潔」からいただいたそうです。
【特撰】江戸川乱歩の世界 明智小五郎
最後に名探偵と言えばやはりこの人、明智小五郎を抜きにしては日本の探偵小説は語れません。
数々の江戸川乱歩氏の作品に登場して事件を解決していく様はまさに圧巻の一言につきます。
また、作品の変遷と共にその風貌も徐々に紳士的になっていきました。
まとめ
次々に難事件を解決をする探偵。
しかしその実態は、作家によりまちまちです。
作品がテレビでドラマ化されたり、映画化されたりしていますが、書籍で読む読者自身のイメージで捉えた探偵像が一番しっくりくるかもしれません。