歴史が好きだという方におすすめしたい、歴史サスペンス小説8選をご紹介させていただきます。
テレビや映画などの時代物やタイムスリップものが、好きだという読者の方もたくさんみえると思います。
どうも外国の歴史はカタカナの名前とか、名称がピンと来ないから苦手だと思っている方もみえるのではないでしょうか。
長い日本の歴史の中には解明しがたい事象も含まれていて、興味が湧いてしまいます。
歴史サスペンス好き読者に贈るおすすめ8選のご紹介
歴史的有名な人物が登場する小説はたくさんあります。
その奥深さゆえに、これぞという一冊に出会ったときの感動は、歴史好きにはたまらないほど、嬉しくなってしまいます。
そんな読者におすすめしたい、歴史サスペンス作品8選をご紹介させていただきます。
おすすめ①『闇の本能寺』中津文彦
信長を殺害したのは実は明智光秀ではなかった、ということを前提に描かれている話です。
信長の死を望む全く別の影の大物の存在があった、という視点で話は進んでいきます。
歴史好きな方であれば誰もがご存知の本能寺の変。
作者の感性で描いた信長の死の真相はいったい何だったのでしょうか。
おすすめ②『邪馬台国の秘密』高木彬光
作者自らの着想で、邪馬台国の畿内説と九州説を説いています。
卑弥呼の墓と言われている箸墓古墳の実在地は奈良県。
やはり、邪馬台国は畿内説が有力だということなのでしょうか。
かの名探偵、神津恭介が登場して歴史的事実の解明にあたっていきます。
おすすめ③『蒼夜叉』高橋克彦
歴史サスペンスとサイエンス・フィクションが絡んだ話です。
秋田で自殺者のそばに現れた美少年は、いったい何を語りたかったのでしょうか。
さらに京都・香川の事件でも現れる、美少年。
崇徳院が本当に目覚め、何かが起ころうとしているのでしょうか。
おすすめ④『北斎殺人事件』高橋克彦
「富嶽三十六景」や「北斎漫画」の作者である、葛飾北斎の謎に迫っていく話です。
その北斎が隠密であったという仮設で、物語は進行していきます。
ボストン美術館で殺された老人画家の事件に何か関連性があるのでしょうか。
おすすめ⑤『明治断頭台』山田風太郎
川路利良と香月経四郎、両名の探偵とフランスの美女探偵エスメラルダが事件を解決していく短編集です。
実際にその時代に君臨した人物が実名で登場するので、臨場感がタップリと味わえます。
歴史の勉強に最適な作品かもしれません。
おすすめ⑥『義経幻殺録』井沢元彦
探偵ごときの芥川龍之介が、真実?を求めようとして東奔西走する話です。
義経が清朝の始祖であるかどうかを確かめる謎解きで、ストーリーは展開していきます。
名探偵、明智小五郎も登場し、真実を解き明かしていきます。
おすすめ⑦『虎口からの脱出』景山民夫
冒険小説であり、インディジョーンズシリーズを思い浮かべてしまいます。
昭和初期の中国が舞台になっていて、そのころの情景が事細かに描かれています。
満州事変のくだりもあり、後半は一気に冒険小説への展開となっていきます。
おすすめ⑧『三百年のベール』南条範夫
徳川幕府300年のベールをはがしていく作品です。
徳川家康の出生と生涯の秘密をを探る中で、驚愕の真相にたどり着いていくという歴史サスペンスです。
歴史好きな読者には、見逃せない一冊です。
まとめ
歴史サスペンスというとなにか高齢者の方におすすめなのかという感はありますが、全然そんなことはなく、現代の時代とマッチした作品がかなりあります。
面白く購読できるように作家先生の想像とかが含まれている感もありますが、きちんとした調査を基に紐付けられているので、歴史も勉強できて、かなり知識の幅が増えると思います。