◆有名な推理小説を読んでみたいけど、どれにしようか迷ってしまう。
◆本屋さんとかに行くと沢山並んでいて、どれが面白いのか分からない。
そんなあなたに是非おすすめしたい、有名で人気のある推理小説をご紹介させていただきます。
かなり前の作品も有りますが、現在でも人気があり、読み易く、楽しめるものばかりです。
勿論、今人気がある有名な作品もご紹介いたしますので、きっと満足していただけると思います。
【厳選】国内で人気の日本の有名推理小説30選をご紹介
毎年、国内で刊行され推理小説は沢山あり、どの作品を選んだらいいのか、迷ってしまいます。
今まで刊行された作品の中でも、特に厳選した、有名で人気のあるものを30選ご紹介させていただきます。
どの作品も「これぞ推理小説」というものばかりなので、大いに楽しんでいただけること間違いないと思います。
①『八つ墓村』横溝 正史
八つ墓村という寒村で発生した、連続殺人事件の話です。
ここがポイント
戦国時代に財宝欲しさから落武者を殺害した祟りと、何か関係があるのでしょうか。
映画化されたり、テレビでも放送されたりしてご存知の方も多いと思います。
「祟りじゃーっ」という言葉は当時大変流行りました。
勿論、ご存知の金田一耕助探偵も大活躍します。
金田一シリーズの中では、最高傑作との呼び声も高い作品です。
②『斜め屋敷の犯罪』島田 荘司
北海道の最北端の宗谷岬にある、斜めに傾いた館で起こる密室殺人の話です。
ここがポイント
次々に起こる大胆なトリックに翻弄させられ、次々に起きる殺人事件に驚きをかくせません。
名探偵、御手洗潔は事件をどのように解決に導いていくのかが、興味を引いてしまいます。
最後は「お見事!」という言葉がピッタリの本格ミステリーの逸品です。
③『白夜行』東野 圭吾
迷宮入りした過去の殺人事件の被害者の息子と、容疑者の娘のその後の話です。
ここがポイント
まるでジグソーパズルのような複雑極まりない展開ですが、先が気になって時間も忘れて、一気にのめり込んでしまいます。
テレビでも放送され反響を呼びましたが、やはり書籍で読む楽しさは格別です。
④『葉桜の季節に君を想うということ』歌野 晶午
素人探偵に舞い込む、霊感商法事件の解明依頼の話です。
ここがポイント
読んだ人のほとんどが「騙されたぁ」と言うほど、至るところに筆者のだましのテクニックが隠されています。
詩的なタイトルに惹かれるのは勿論のこと、2度読み3度読みは当たり前の作品です。
⑤『テロリストのパラソル』藤原 伊織
新宿の公園で発生した、死者50人以上を出した爆弾テロ事件の容疑者にされる主人公の話です。
ここがポイント
なんと江戸川乱歩賞と、直木賞をダブル受賞している快挙作品です。
ハードボイルドチックな展開に魅了されながらも、何故かホッとしてしまいます。
⑥『リラ荘殺人事件』鮎川 哲也
別荘で次々に起こる殺人事件を、名探偵、星影龍三が解明する本格推理小説です。
警察の無能さに呆れてしまいますが、そのせいか探偵の活躍が大変目立ちます。
ここがポイント
多彩なトリックが楽しめる名作であり、トリック好きな方には至極の作品です。
⑦『火の粉』雫井 脩介
殺人容疑者に無罪判決を下してしまった、元裁判官の周りで起きる不可解な事件の話です。
テレビドラマ化もされていて、大変人気があり、ハラハラドキドキの連続です。
ここがポイント
人間の心理も巧みに描かれていて、臨場感がたっぷり味わえます。
自分が裁いた人間が隣に引っ越してきたら、あまり気持ちのいいものではありませんね。
⑧『砂の器』上・下 松本 清張
東京で起きた殺人事件をひとりの老練刑事が執拗に追いかけ、事件解決に導いていく話です。
ここがポイント
謎解きだけでは終わらない、大御所作家の手腕が伺えます。
映像では分からない昭和の情景とかが味わうことができ、社会派推理小説の原点といっても過言ではありません。
⑨『イニシエーション・ラブ』乾 くるみ
恋愛小説のような、展開に巻きこまれそうになる、ミステリーです。
「必ず二回読みたくなる」で評判になった作品です。
ここがポイント
読後感の衝撃は計り知れないものがあり、乾氏の最高傑作に間違いない作品です。
⑩『ハサミ男』殊能 将之
偽装犯に自分の標的を殺されてしまう犯人の話です。
この作品も例の如く、警察の無能さが露見してしまいます。
有名な推理小説の名作として名高く、ストレスなく読むことができます。
ここがポイント
衝撃の結末を、あなたは予想できますか。
⑪『夏と花火と私の死体』乙 一
少女を殺害した、あまりにも無邪気な殺人者の話です。
ここがポイント
殺害された少女の目線で、物語が展開していきます。
なんと筆者が16歳の時に書いた作品であり、その筆力に驚いてしまいます。
想像力をかきたてる表現描写に、圧倒される作品です。
⑫『黒い家』貴志 祐介
保険金支払いに絡むホラー要素たっぷりのミステリーです。
死亡保険金支払いを不信に思った保険会社の若槻は、調査を始めるのですが、信じられない悪夢に巻き込まれていくのです。
後半にかけての展開が一気に加速するので、目が離せなくなります。
ここがポイント
かなり怖いと評判ですので、覚悟して読んでください。
第4回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作品です。
⑬『模倣犯』上・下 宮部 みゆき
こころの中に闇を持った青年が、次々に殺人を犯していく話です。
ここがポイント
かなりの大長編ですが、長さを感じないくらい夢中になれます。
テレビドラマでも大反響を呼んだ作品です。
宮部ワールド全開の作品です。
⑭『江戸川乱歩傑作選』江戸川 乱歩
日本の草分け的推理小説作家である、江戸川乱歩氏の代表的作品9編を収めた短編集です。
ここがポイント
どの作品も大変インパクトが強すぎて、圧倒されてしまいます。
颯爽と登場する名探偵、明智小五郎も物語を引き立てています。
推理小説の原点が味わえる、必読の作品です。
⑮『インシテミル』米澤 穂信
破格のアルバイト料につられて集まった、12人の男女が殺し合う話です。
予想を裏切る展開の連続で、圧倒されてしまいます。
ここがポイント
集団心理とはどういうものか、人間のエゴを的確に描いています。
ドキドキ感が満載です。
⑯『倒錯のロンド』折原 一
盗作された推理小説をめぐる原作者と盗作者の攻防の話です。
ここがポイント
両者の絶妙な心理描写を描いていて、整理しながら読んでいくと、これがまた面白いのです。
最後まで楽しめる、叙述ミステリーの代表作品です。
⑰『Another』上・下 綾辻 行人
とある中学校の3年3組にまつわる「呪い」の話です。
ここがポイント
ホラーとミステリーを融合した展開で描かれています。
かなりの長編ですが、先が気になってしまい、ページをめくる手が止まらなくなってしまいます。
張り巡らされた伏線も見事に回収されている、納得の作品です。
⑱『マリオネットの罠』赤川 次郎
フランス留学から帰国した学生が、家庭教師先で遭遇する連続殺人の話です。
ここがポイント
古き良き時代のミステリー感はありますが、大変読みやすく、テンポ良く読めます。
まるで映画を観ているような、錯覚に陥ってしまう作品です。
⑲『告白』湊 かなえ
自分の子供をなくした中学の女教師が、その死について「告白」する話です。
ここがポイント
登場人物たちが語る様々な主観的告白に、興味がそそられてしまいます。
イヤミスの女王たる筆者が綴る、圧倒的作品に間違いありません。
⑳『ストロベリーナイト』誉田 哲也
姫川玲子警部補シリーズの第1作目であり、刑事ものです。
ここがポイント
刑事ものは苦手だなぁと思う方もいるかもしれませんが、この作品に関してはそれを感じさせないストーリー展開が用意されています。
続編を読みたいという声が多いのも分かります。
㉑『人間の証明』森村 誠一
人間をテーマにした、考えさせられる話です。
ここがポイント
親子の情念を鋭く描いていて少し切なくなりますが、それがまた、同情を誘ってしまいます。
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」という科白はあまりにも有名です。
㉒『ルパンの消息』横山 秀夫
ここがポイント
自殺として処理された女教師の死は、実は殺人事件だったという話です。
スピーディーな展開で、あの三億円事件まで絡んできます。
ミステリー好きな人には、避けて通れない横山作品です。
㉓『成吉思汗の秘密』高木 彬光
ここがポイント
ジンギスカンは源義経であったということ前提にした、歴史ミステリーです。
名探偵、神津恭介の推理が冴え渡ります。
飽きさせない仕掛けも随所にあり、歴史のロマンを感じる作品です。
㉔『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂 幸太郎
ここがポイント
訳もわからないままに、強盗の片棒を担いでしまう話です。
筆者の独特な文体に圧倒され続けさせられながらも、共感してしまいます。
何度でも楽しめるミステリーって本当にいいですね。
㉕『生ける屍の死』上・下 山口 雅也
死者が甦って犯した連続殺人を解決に導く話です。
一見バカバカしく思えますが、「死」に絡んだ様々なものが見えてくるのです。
ここがポイント
奇妙な世界の中で起こる展開、なかなか出会えない作品です。
㉖『殺しの双曲線』西村 京太郎
東北の山荘に招待された男女が、次々に殺されていく話です。
ここがポイント
トラベルミステリーの大家が描く初期の本格ミステリーであり、筆者の現在の礎を築いた作品とも言えます。
タイトルの意味が最後に分かります。
㉗『京都嵯峨野殺人事件』山村 美紗
京都、嵯峨野で起こる連続殺人事件の話です。
テレビのサスペンスドラマで人気の山村氏の作品の中でも、かなり人気があります。
千年の古都、京都で起こる事件に、名物刑事が挑んでいきます。
ここがポイント
巧妙に仕掛けられたトリックに挑む、狩矢警部の推理が冴え渡ります。
㉘『殺戮にいたる病』我孫子 武丸
猟奇的殺人を繰り返す男の話です。
ここがポイント
叙述トリックを見事に描いた作品であり、伏線も至るところに張られています。
強烈なインパクトのある、衝撃のホラーミステリーです。
㉙『ロートレック荘事件』筒井 康隆
美女が次々に郊外の洋館で殺される話です。
秀逸に仕組まれたトリックには驚いてしまいます。
短めの作品なので、短時間でサラーッと読めてしまいます。
ここがポイント
エゴイストな犯人ほど、厄介なものはありませんね。
㉚『天河伝説殺人事件』上・下 内田 康夫
別々の場所で起こる二つの殺人事件に絡む、旅情ミステリーです。
それぞれの殺人事件をつなぐものは何か。素人名探偵、浅見光彦の推理が冴え渡ります。
ここがポイント
100作以上ある浅見光彦シリーズの中でも、最高峰に位置付けられる作品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もう既に読んだ作品もあるかと思いますが、どの作品も素晴らしものばかりです。
もし、まだ読んでいない作品がありましたら、この機会に是非読んでみてください。