痛快で魅力的な作品を書き続けている、池井戸潤氏のおすすめの作品15選をご紹介させていただきます。
池井戸氏は元銀行マンの視点から、金融界や経済界をテーマにした作品を多く世に送り出しています。
テレビドラマで大反響を呼んだ「半沢直樹」シリーズの他にも楽しめる作品がたくさんあります。
そんな数ある作品の中でも、池井戸潤氏の魅力が堪能できる作品を15選ご紹介させていただきます。
池井戸潤おすすめ15作品をご紹介~常に自分のベストポジションで生きる~
読んだ人に感動を与えたり、自分が言いたいことを代弁してくれるような書籍って本当に魅力的で素敵だと思います。
今回は楽天やアマゾンの書籍サイトで人気のものや、管理人が読んで印象に残ったものを中心に選定させていただきました。
そんな池井戸潤氏の魅力が分かるおすすめの作品15選をご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみください。
1、『オレたちバブル入行組』
ご存知のドラマ「半沢直樹」が、課せられた試練に立ち向かっていく第1弾の原作本になります。
ここがポイント
銀行の内部事情もよく分かり、自己保身に走る敵に追い詰められますが、大逆転する結末が実に痛快に描かれています。
ドラマで観た方も多いと思いますが、微妙に違うストーリーの展開に、あらためて感動を覚えてしまう作品です。
2、『オレたち花のバブル組』
「半沢直樹」の原作本の第2弾であり、また別の試練に立ち向かう話が描かれています。
今回の敵は最強であり、なかなか手強い相手なのですが、逆境の中でも決して諦めない半沢の精神に感服してしまいます。
ここがポイント
心の中ではこの野郎!って思っていても、できないことってありますよね、そんな思いを彼は実現してくれるのです。
前向きな勇気をもらえ、スカットする作品です。
3、『ロスジェネの逆襲』
「半沢直樹」シリーズの第3弾であり、半沢が左遷された、証券会社で活躍する話です。
ドラマ化はまだされていませんが、相変わらずの半沢の不屈な精神が引き継がれていて、スカッとして、気分がとても爽快になります。
ここがポイント
仕事に対するモチベーションが高まる作品です。
4、『銀翼のイカロス』
「半沢直樹」シリーズの第4弾であり、巨大権力に立ち向かう話です。
ここがポイント
例え相手がどんな敵でも決して自分の信念を曲げることなく、立ち向かっていく姿勢は惚れ惚れしてしまいます。
前シリーズ3作と同様に読み出したら止まらないという読者が続出です。
期待を裏切らない半沢に乾杯したくなる作品です。
テレビドラマでも大反響を呼びました。
5、『アルカンと道化師』
「半沢直樹」シリーズの第5弾であり、東京中央銀行・大阪西支店の融資課長時代に無理難題を突き付けるアホ上司と戦う話です。
今回は老舗の美術系出版社をめぐる買収劇であり、絵画に隠された秘密が、明らかになる過程がなかなかスリリングであり、半沢の人柄と有能さが際立ちます。
ここがポイント
銀行と何かしらの関りを持つ人々が、胸に抱く思いを半沢が丁寧に拾い上げ、紡いでいくのです。
いつも通りのテンポの良い展開ながら、胸の奥に染み入るようなスカットした感覚を覚えてしまいます。
これまでの半沢直樹シリーズとは一線を画す作品だと思います。
6、『なるへそ』
一見さんお断りの寿司屋で月に一度「黒焦げ蜘蛛の会」という会合が開かれ、そこにゲストとしてやって来た落語家が、メンバーに悩みを打ち明け、謎を解いていくという話です。
初恋の人と再会して思いを再燃させてしまった落語家の為に、一同が推理を重ねていくのです。
落語家は思いを寄せる初恋の女性に再会するため、限られた情報を「黒焦げ蜘蛛の会」の面々に伝えます。
最重要ヒントは「なるへそ」という言葉だけで、落語家の思いは叶うのでしょうか。
ここがポイント
美味しいお酒とお寿司、論理的且つ機知に富んだ会話が楽しめる作品です。
7、『下町ロケット』
下町ロケットシリーズの第一弾であり、家業の町工場を継いだ佃航平が、自分の夢を叶えるために巨大企業に立ち向かっていく話です。
話の展開もスッキリしていて泣いたり、笑ったりする場面も多々あって、楽しめて感動できます。
ここがポイント
いくつになっても、夢は諦めずに持ち続けるということの大切さが分かる作品です。
8、『下町ロケット ガウディ計画』
下町ロケットシリーズの第二弾であり、今回は医療用部品の開発がテーマの話です。
約束を何もなかったように平気で反故にする大企業、患者の命よりも権勢の拡大を優先する医学部教授、そしてNASA出身の経歴をひけらかすライバル会社の社長が、佃を苦しめます。
ここがポイント
佃は横槍や圧力に屈しそうになりながらも、仕事本来の使命に立ち戻り、人脈やアイデアを駆使して、難局を乗り越えていくのです。
ロケットエンジン開発は継続しながら、医療分野への挑戦が主に描かれています。
取材に裏打ちされた、モノづくりの描写が素晴らしく、専門知識をひけらかすことなく、純粋に楽しめる作品です。
9、『下町ロケット ゴースト』
下町ロケットシリーズの第三弾であり、今回は農業トラクターのトランスミッションへの参入の話です。
主力であるロケットエンジン用バルブシステムの納入先である、帝国重工の業績悪化により、佃製作所はトラクターの部品供給に挑戦するのですが、部品供給先の会社が、特許侵害で訴えられ、倒産の危機に扮してしまうのです。
そこで佃は特許侵害裁判において、己の利益のみを考える卑怯な連中に戦いを挑むのです。
ここがポイント
展開もスリリングであり、登場人物の苦悩が心に沁みる作品です。
10、『下町ロケット ヤタガラス』
下町ロケットシリーズの第四弾であり、ロケットで打ち上げた測位衛星ヤタガラスを利用した、無人農業ロボットを巡る話です。
理不尽な訴訟から、ギアゴーストを救った佃だったのですが、そのギアゴーストの伊丹社長に裏切りに遭ってしまいます。
ギアゴーストは帝国重工の次期社長である的場への恨みで、無人トラクターの開発に乗り出します。
佃製作所も帝国重工と手を組んで、無人トラクターの開発に取り組み対抗していきます。
ここがポイント
単純に敵か味方かだけでなく、さらに味方の中にも絶対的な敵役を配置し、三つ巴というこの微妙に難しいバランスを上手く活用し、面白さを加速させて作品です。
11、『ルーズヴェルト・ゲーム』
業績不振にあえぐ工場の社員が一丸となり、会社の立て直しを図っていく話です。
苦境の時こそ発揮できる力は、失敗さえ寄せ付けない魅力があります。
終始熱い展開でストーリーが進んでいき、目が離せなくなります。
ここがポイント
正義を貫く意志が、どれほど難しくて素晴らしいことかが分かる作品です。
12、『民王』
総理大臣である父親とその息子が、入れ替わってしまう池井戸氏には珍しいコメディ作品です。
ここがポイント
人間模様が面白おかしく描かれているにも関わらず、政治と絡めている展開は、何故か新鮮な気持ちにさせてくれます。
現実味はあまり感じませんが、何故かスッキリして、愉快な気分に浸れる作品です。
13、『空飛ぶタイヤ』
大手企業に圧力をかけられながらも、決して屈しない運送会社の社長の話です。
その当時、話題になった大手自動車会社のリコール問題を彷彿してしまいます。
ここがポイント
ハラハラドキドキの展開ですが、巨悪に立ち向かう人間の姿勢には感動しきりです。
熱い男にエールを送りたい作品です。
14、『鉄の骨』
中堅ゼネコンの談合の問題に切り込んだ作品です。
本音と建前が分かりやすく描かれていて、正義とは何かを問われているような展開です。
ここがポイント
組織の中で人間はどのように生きていくのか、誇りを持って働くということが、どんなに素晴らしいことなのかが分かる作品です。
15、『アキラとあきら』
生まれも育ちの異なる、あきらと言う、同じ名前の二人が背負う宿命の話です。
それぞれが社長の息子でありながらも、背負っているものは違うのですが、やがて二人は交錯していくのです。
ここがポイント
二人のあきらの生き様が臨場感たっぷりに描かれていて、何故か少し嬉しくなってしまう作品です。
まとめ
池井戸潤氏の作品のご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。
本当に魅力的な素晴らしい作品ばかりなので、未読の作品がありましたら是非読んでみてください。
池井戸潤氏の作品にかける、情熱が伝わってくること、間違いありません。