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澤村御影おすすめ「准教授・高槻彰良の推察」7シリーズをご紹介

綿密な取材に基づいて創作する、澤村御影氏おすすめ「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ7作品をご紹介をさせていただきます。

澤村氏は神奈川県横浜市の出身で、2016年に「吸血鬼と映画をー憧れの作家は人間じゃありませんでしたー」という作品で第2回、角川文庫キャラクター小説大賞の大賞を受賞し、同作品を改題した「憧れの作家は人間じゃありませんでした」で作家デビューを果たします。

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澤村御影おすすめ「准教授・高槻彰良の推察」7シリーズをご紹介

このシリーズは怪異収集家の准教授である高槻彰良と、嘘を聞き分ける耳を持つ大学生、深町尚哉の凸凹コンビが日常の怪異を解き明かしていく流れで、物語は進行していきます。

刊行時から幅広い世代に大人気となり、発売後には即、重版もかかる大人気を博しています。

澤村氏が執筆していく上で、大切にしていることは、「この世の出来事の多くは見る人や解釈する人によって、その姿や意味を変えていくのではないかと思う」そうで、どこかに救いのようなものがある、そんな解釈ができればいいと思って執筆しているそうです。

そんな澤村御影氏のおすすめ「准教授・高槻彰良の推察」シリーズをご紹介させていただきますのでお楽しみください。

1、『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第一弾であり、幼少時に体験した怪異により、他人の嘘が判別できるようになってしまった大学生の深町尚哉と、民俗学の准教授で特異な記憶力を持つ高槻彰良のコンビが活躍する話です。

尚哉は、幼い頃に迷い込んだ不思議な祭りについて書いたレポートがきっかけで、怪事件を収集する民俗学の准教授である高槻に気に入られ、助手をすることになるのです。

都市伝説の謎を解いていく1作目であり、アパートの隣室から壁を引っ掻くような音のするOLの話と、藁人形に刺さった針が自分たちに障る女子大生2人の話、廃墟に行ったら神隠しにあってしまった話の3話が綴られています。

ここがポイント

リアルと怪異が共存していて、どっちなのか混乱させられてしまうのですが、鮮やかな謎解きが行われるのです。

民俗学に興味が湧いてしまう作品です。

2、『准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第二弾であり、構成は前作と同じ、3話からなっていて、今回は尚哉の嘘を聞き分ける力に問題が発生したり、高槻准教授の過去が少し明らかになったりする話も含まれています。

コックリさんにまつわる話、映画の撮影現場の幽霊話、事故で一人だけ生き残った奇跡の少女の話とか、今回も様々な怪異の調査依頼が入ってきます。

ここがポイント

一話ごとに本当の怪異の気配が僅かに残ったり、高槻准教授と深町の絆が深まったり、高槻准教授の家庭の事情が僅かに見えたりと進展があってますますこの先が楽しみになります。

現実と異界の境界線を歩む二人は、果たして本当の怪異に出会えるのか、この世にとどまって、普通の人間であり続けることができるのか、次回が待ち遠しくなる作品です。

3、『准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第三弾であり、今回は「呪い」がテーマの話が2話収録されています。

共通テーマは呪いであり、理解不能な不幸時に対する解釈という民俗学視点から事件を紐解いていきます。

尚哉の友人である難波の元に届いた不幸の手紙、果たして難波の不幸は呪いなのか。

また時を同じくして、近くの中学校の一部生徒にだけ伝わる図書館のマリエさんの都市伝説が浮上してきます。

マリエさんの謎と都市伝説の哀しい真実が判明するのです。

もう一つの話、鬼の伝説がある土地を調査していたところ、人骨を発見してしまい、がっつり事件にまきこまれてしまいます。

ここがポイント

呪いや都市伝説発生のメカニズム、その変異の解説が楽しめる作品です。

4、『准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第四弾であり、今回は尚哉と同じ特異能力をもつ遠山や彰良の叔父の渉など、キーパーソンになりそうな人物が登場する3話です。

「四」にまつわる事件と江の島での「人魚騒動」に高槻たちは関わっていきます。

ただ今までの事件と明らかに毛色が異なり、高槻、深町に本物の怪異とそれに関わる人間の出会いが待ち受けているのです。

ここがポイント

高槻の少年時代を支えた叔父の渉が新たに登場し、高槻の人物背景の掘り下げも行われ、作品世界の広がりを見ることができます。

何かわからないことを、分からないこととして、想像を拡げるのもまた、原因を究明し解き明かしていくのとは違う楽しさが味わえる作品です。

5、『准教授・高槻彰良の推察5 生者は語り死者は踊る』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第五弾であり、尚哉が不思議な聴力を授かった「死者の祭り」を含む3話が綴られています。

とうとう尚哉が不思議な聴力を得た祭りを調べに行くのですが、その前の百物語に絡んだ数字の意味合いと、死者を悼む在り方が補足となって効いてくるのです。

尚哉が迷い込んだ祭りの真相、そしてそこで遭遇した出来事と人物を解明できるのでしょうか。

ゆっくりではありますが、高槻や尚哉の身に起こった謎の核心に、近づいていっているように思います。

最後、高槻がついに過去を思い出したのかと思いきや、まさかの展開が待ち受けていたのです。

ここがポイント

過去のエピソードが伏線になっている、複雑怪奇な作品です。

6、『准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの第六弾であり、都市民俗学の醍醐味が味わえる、人間の本質に迫った3話が綴られています。

お化け屋敷の幽霊と鏡、思ってもみなかった行動を取る従弟の婚約者の真意、実家の旅館にある紫鏡の調査依頼等です。

今までの流れで、高槻家の特異性が、改めて浮き彫りのなっていく展開であり、ちらりと登場した母親にしても、なかなか強烈な存在でしたが、そんな不安を抱える彼に、寄り添おうと思う尚哉の心意気が何故か尊く思ってしまいます。

ここがポイント

各話とも、導入部をリンクさせながら、展開していくストーリー構成であり、キャラだけに頼らない文章と構成、感情の機微が上手く描かれています。

大学の雰囲気とホラーな話が、絶妙に入り混じった作品です。

7、『准教授・高槻彰良の推察 EX』

「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの番外編であり、尚哉以外の視点もある、本編とはまた違った面白さが味わえる4話です。

高槻の研究室に訪ねて来た、日本史の三谷教授が持ってきた市松人形、尚哉が昔飼っていたゴールデンリトリバーと彼の家族の切ないエピソードそして、尚哉の数少ない友人の一人である難波から見た尚哉、佐々倉の周辺事情や休日など、キャラの意外な魅力が発見できます。

ここがポイント

支えるものと支えられる者との思いが描かれていて、高槻・尚哉が此岸に止まっていられるのも、佐々倉・難波といった人間のおかげなのかもしれません。

小説設定の裏側のようなものが、のぞくことができる作品です。

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まとめ

澤村御影氏の「准教授・高槻彰良の推察」シリーズのご紹介はお楽しみ頂けましたでしょうか。

いまや絶大な人気で、テレビドラマ化もされています。

まだ読んでいない作品がありましたら、是非この機会に読んでみて下さい。

澤村氏の魅力の渦に吸い込まれてしまうと思います。

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