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大門剛明おすすめ13選をご紹介~社会派ミステリの新旗手~

場面展開を巧みに描く、大門剛明氏のおすすめ作品13選をご紹介させていただきます。

大学卒業後、派遣社員などを経験し、2009年に「雪冤」という作品で、第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞して作家デビューを果たします。

また、この作品は現代の司法制度の根幹を問いただす、メッセージをはらんだ問題作でもありました。

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大門剛明おすすめ13選をご紹介~社会派ミステリの新旗手~

小説を書き始めたきっかけは、大学卒業以来、日の目をみない生活を送ってきたので、何としても這い上がりたかったとのことです。

また、大学時代に学んだ哲学で、人と違う視点を養い、深く考える訓練をしたことも、創作に影響しているそうです。

そして現在、社会派ミステリーの新星として注目を浴び続けています。

そんな大門剛明氏のおすすめ作品13選をご紹介させていただきますので、お楽しみください。

1、『雪冤』

15年前に起きた殺人事件で死刑判決を受けた、息子の無実を晴らそうとする元弁護士の父親の話です。

そして、時効間際に真犯人を名乗る男から一本の電話があり、事態は急展開を見せはじめるのです。

本当の犯人は別にいるのだろうか。

ここがポイント

冤罪・死刑制度という重くて難しいテーマに深く踏み込んだ、衝撃の社会派ミステリーの傑作に間違いありません。

デビュー作とは思えない、場面展開が巧みな作品です。

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2、『この雨上がる頃』

意外な結末が待っている、7編からなる短編集です。

タイトル通り、雨にちなんだ作品ばかりであり、スンナリ結末を迎えると思いきや、まさかと思う展開が待ち受けているのです。

ここがポイント

驚いたり、楽しかったり、悲しかったり、感動したりと、この一冊でたっぷりと喜怒哀楽を楽しみ、味わうことができます。

スキマ時間に読むには、最適な作品です。

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3、『罪火』

殺人における、加害者と被害者の関係や、司法制度について考えさせられる話です。

大切な人を殺されて、本当に被害者は、加害者を赦すことができるのでしょうか。

ここがポイント

憤る気持ちは加害者の贖罪によって、癒されるものなのか、何を持って罪は償えるといえるのだろうか。

ずっしりと、心に圧し掛かってくる作品です。

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4、『確信犯』

かって広島で起きた殺人事件で、無罪を勝ち取った被告が、14年後に自分が犯人だったと告白する話です。

そしてその過去の事件が動き出し、その時の裁判長が殺されてしまうのです。

ここがポイント

裁判員裁判、法テラス、司法の問題に深く切り込んだ社会派ミステリーであり、斬新さも際立っています。

犯人に迫る展開に、最後まで目が離せない作品です。

※法テラスとは「日本司法支援センター」のことで、簡単に言えば、法律的なトラブルをかかえた人が、気軽に利用できる公的サービスのことです。

5、『告解者』

犯罪を犯した者の更生という、重いテーマを取り上げた話です。

23年前に殺人を犯した男が仮釈放されて、更生保護施設に入るのですが、市内で起きた殺人事件で、この男に疑いの目が向けられることとなります。

ここがポイント

罪を犯してしまった人の更生とは、何をどう償い変われば更生なのかという、重い課題にぶち当たってしまいます。

登場人物の心情が、見事に描かれた作品です。

6、『共同正犯』

連帯保証人制度への是非を問う話です。

兵庫県、姫路市の製鎖工場で殺人事件が発生し、ベテラン刑事と若手刑事が事件を追いかけていきます。

単純な殺人事件ではなく、過去のしがらみなども絡んでいて、複雑にストーリーは展開していきます。

ここがポイント

連帯保証人となった、女社長を救うために、人情の絆で繋がった仲間たちの行動にも、感動してしまいます。

ラストまで目が離せなくなってしまう作品です。

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7、『氷の秒針』

15年前に長野県で起きた、社長一家惨殺事件と主婦強姦殺人事件に絡んだ話です。

事件発生3ヶ月の違いで、一方の事件は時効が成立してしまいます。

ここがポイント

被害者家族にとって、時効などは関係なく、癒えることのない悲しさや辛さを背負っていかなくてはいけないのです。

思わぬ事実に、翻弄されてしまう作品です。

8、『レアケース』

ここがポイント

生活保護制度や貧困ビジネス等、現代社会の問題点に焦点をあてた話です。

ケースワーカーの過酷な仕事や、不正受給の実態、本当に困っている人たちの制度の在り方等、考えさせられる内容が綴られています。

現代版、ネズミ小僧の登場により、二転三転する展開を楽しませてくれます。

ミステリーですが、社会問題も考えさせられる作品です。

9、『獄の棘』

刑務所の闇に迫っていく、7編からなる連作短編集です。

あまり馴染みのない刑務官の仕事内容や、刑務所という閉ざされた空間の問題を若手刑務官の視点で、分かりやすく描いています。

いい先輩もいれば、陰険な上司もいて、どこの世界でも同じようなことがあることは戒めません。

ここがポイント

罪と罰の在り方を問われる作品です。

10、『テミスの求刑』

殺人容疑をかけられた検事が、人質を取って立て籠もる話です。

その原因は、検事が扱った過去の事件に起因していて、冤罪が絡む因果の連鎖があったのです。

誰が味方で、誰が本当のことを話しているのだろうか、最後まで裁判の行方が分からない。

ここがポイント

人を裁くことの難しさが、ひしひしと伝わってくる作品です。

11、『JUSTICE』

巨大法律事務所の弁護士たちが、引き受けた事件の真相に挑んでいく6編からなる連作短編集です。

経営立て直しのために、雇われた元医師という異色の弁護士がクールに、そしてシビアに案件を解決していきます。

ここがポイント

どの話も一筋縄ではいかないものばかりで、意外などんでん返しもあり、かなり楽しめます。

正義とは何かを問われる作品です。

12、『鍵師ギドウ』

自殺を図り、一命をとりとめた男が、温かい支援を受けて、鍵屋で働いていく話です。

自分が過去に犯した罪から、ヤクザに脅されたりしながらも、鍵師として成長していく姿が描かれています。

そして、警察も手を焼いている、窃盗犯である最強の鍵師ギドウを師匠と共に追っていくのです。

ここがポイント

東京の下町ならではの心温まる作品です。

13、『完全無罪』

21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審に取り組む、若い女性弁護士の話です。

驚くことに、この女性弁護士はその事件で監禁された、少女の一人だったのです。

ここがポイント

本当に冤罪だったのか、真犯人は別にいるのか、過去と対峙し真実を確実に追求していきます。

後半に明らかになる真相には驚きを隠せません。

期待通り、かなり読み応えのある作品です。

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まとめ

社会派ミステリの新旗手、大門剛明氏の作品のご紹介は、お楽しみいただけましたでしょうか。

まだ読んでいない作品などありましたら、是非、この機会に読んでみてください。

あなたの読書ライフが広がりますよ。

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