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瀬名秀明おすすめ作品8選をご紹介~表現に可能性を見出す~

薬学博士でありながら、SFやホラーの分野で活躍されている、瀬名秀明氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきます。

大学院在学中に、その当時研究していたミトコンドリアを題材にした「パラサイト・イヴ」という作品を執筆し、一躍人気作家の仲間入りを果たすと共に、作家デビューをします。

この作品は最先端の科学を題材に、長期間の下調べや綿密な取材を反映した作風であり、160万部のベストセラーになり、映画化されたり、コミックゲームにもなりました。

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瀬名秀明おすすめ作品8選をご紹介~表現に可能性を見出す~

瀬名氏は基本的には、エンターテインメント作家であり、読者を楽しませることが、本分だそうです。

瀬名氏がが考えるエンターテインメントは、読者に気持ちよく楽しく読んでもらうためのフォーマットや、定式がしっかりと決まっているそうです。

そういうエンターテインメントを基盤にしながら、自分が考えるサイエンスを表現することを考えているとのことです。

そんな瀬名秀明氏のおすすめの作品8選をご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみ下さい。

1、『パラサイト・イヴ』

主人公の生化学者である永島利明が、事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養し、やがてその肝細胞が意思を持ち、暴走していくという話です。

死んだ妻、聖美の肝細胞を培養させていた利明は、やがて尋常ではない様子のミトコンドリアに気付いてしまいます。

また一方で、聖美の肝臓を移植されたレシピエントである麻理子は、移植をうけた腎臓の異常に怯えてしまうのです。

人の核に寄生して、その時を伺っていたミトコンドリアによる人類への反乱が迫ってくるのです。

ここがポイント

ホラー要素はやや少なめですが、瀬名氏の深い薬学の知識をベースにした世界観がしっかりと描かれていて、重要なテーマであるミトコンドリアに対する大胆な仮説が非常に面白くなっています。

生化学や薬学の知識がなくとも、かなり楽しむことができる作品です。

2、『魔法を召し上がれ』

レストランで働く二十歳のマジシャンのヒカルが、ひょんなことから、ミチルというロボットと暮らし始める話です。

親もいない孤独な日々を送っていたヒカルの生活が、ミチルと出会ったことで変わり始めていくのです。

物語は、大切な人を喪った過去を乗り越えるヒカルの再生と、大切な人をヒカルから奪った悪との対峙が描かれています。

ヒカルの隣にはいつもミチルの姿があり、ミチルと共に暮らし、ミチルと共に散歩をし、マジックの練習をし、本を読み、お互いの話をするのです。

ここがポイント

そんなささやかな日常が、過去に囚われていたヒカルの心を再生し、未来へと踏み出し始めていくのです。

爽やかな読後感に浸れる作品です。

3、『八月の博物館』

不思議な博物館を発見した少年と、エジプトの考古学者と、悩み気味の小説家の3人の物語が絡み合いながら展開していく話です。

時空を超えた3つの舞台をベースに、語り語られるものの、入れ子構造の中を視点移動しながら、次第に仕掛けが明らかになっていくのです。

メタ物語的な構造によって、物語の本質と物語の中を生きることの意味を問いかけているように思います。

しかし、抽象的に陥ることなく、純粋にエンターテインメントとして楽しむことが出来ます。

ここがポイント

大人になった今でも、小学生の頃の夏休みを思い出させてくれる作品です。

4、『虹の天象儀』

閉館したプラネタリウムが舞台となっているノスタルジックなSFの話です。

プラネタリウムを通じて、人々の心に残っていく想いというものを、鮮やかに示しているようにも感じてしまいます。

ここがポイント

短めの物語で、ストーリー展開も地味でありながらも、静かに胸に迫るものがあります。

またタイムスリップものでもあり、30年前のロマンが味わえるような感覚さえ覚えてしまいます。

小説というものが時代を超えて、読み継がれていくというのも、なんだかロマンがあり、いろんなことを振りかえさせてくれることに、感慨深くなってしまう作品です。

5、『デカルトの密室』

ロボット学者の祐輔、進化心理学者の玲奈、そしてロボットのケンイチの三人が、出席した人工知能のコンテストで、起きた事件から悪夢のような出来事に発展していく話です。

人工知能コンテストに参加するロボット、ケンイチとその開発者の祐輔、そして彼らの前に突然現れる天才科学者のフランシーヌはケンイチたちを壮大な陰謀の渦に巻き込んでいくのです。

既に自我に似た感情をもっているロボットたちがいる中で、それが人間の持つ「こころ」と同義であるのか、また、人間には「こころ」という特別なものは存在するのかという事を説いていきます。

ここがポイント

果たして人間と機械との境界は何なのかという事を、未来へ問いかける科学ミステリー作品です。

6、『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』

藤子F不二雄氏の映画・漫画「ドラえもん のび太と鉄人兵団」を瀬名氏がノベライズしたものです。

元々完成度の高かった作品に、登場人物たちの心理描写や細かいフォローなどが加わり、さらに完全なものに仕上がっています。

ドラえもんファンなら思わず、ニヤリとする小ネタも満載で、瀬名氏のドラえもん愛が、ひしひしと伝わってきます。

ここがポイント

まして、ロボットの最前線を追い続けてきた瀬名氏であるが故、描くロボットと人間の関係性の在り方に興味が魅かれてしまいます。

一つひとつのセリフが、そのキャラクターのレベルまで深められていることからも、瀬名氏の愛情が伺えます。

映画、ノベライズの枠を超えた、作品に間違いありません。

7、『この青い空で君をつつもう

さよならも言えずに急逝した同級生の死後から10ヶ月後、主人公である早季子の元に届いた、差出人不明の1枚のハガキから物語は始まります。

高校で出会った折り紙が得意な和志は、難病の為、在学中に亡くなってしまい、早季子は彼の死後、和志の想いを辿っていくのです。

ここがポイント

同級生の死という過去に向き合えなかった早季子が、一通のハガキを受けとったことをきっかけに、奇跡に出会い、未来を思い描くまでのストーリーが、四季の移ろいと共に丹念に描かれています。

未来への希望は捨てないでというメッセージを込めた作品です。

8、『小説 ブラック・ジャック

手塚治虫氏の漫画「ブラック・ジャック」を原作とした小説であり、現代医療や近未来を思わせるSF的な要素が含まれた5話が綴られています。

コミックのエピソードも盛り込まれているので、懐かしさにも浸ってしまいます。

ここがポイント

ただのノベライズではなく、AIロボットやiPS細胞などをテーマに現代医療とも絡ませながら、ブラック・ジャックが苦悩と葛藤を繰り返しながら生き生きと活躍していく様子が描かれれいます。

瀬名氏の手塚氏へのリスペクトが感じられ、現代の医療現場に立つブラック・ジャックの姿を他者が描いたとは思えないレベルが感じられます。

ピノコの愛らしさや、時折見せるブラック・ジャックの苦悩、どれも素晴らしく表現されている作品です。

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まとめ

瀬名秀明氏の作品ご紹介は、お楽しみ頂けましたでしょうか。

まだ読んでいない作品がありましたら、この機会に是非読んでみて下さい。

読書の楽しい世界が広がりますよ。

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